「うちの理事さん」

森づくりフォーラム 事務局長 坂井武志さん

2002年5月号掲載・紹介者:緒方秀行

 

嫌と言わせぬ人徳が最大の武器

 

 「しょうがねぇーなぁ…」は連鎖する。例えば夏。「さがみの森の下刈りを手伝って くれんかい?」。坂井さんである。この言い方のときは、お願いモードだし、事務局長様々からの電話でもあるから、 即座に断われるはずもない。
 「しょうがねぇーなぁ。みんなに聞いてみるよ」。で、仲間にお伺いを立ててみる。「坂井さんがさぁ、 さがみの森を刈れってよお」。「えーっ!そんな日程を組めるのかぁ? でも、坂井さんがそう言うんなら、 しょうがねぇなぁー…」 森づくりフォーラムは大概こんな風に動いているように思う。坂井さんの人徳ゆえか、 怒り出すと余計にややこしいからか、結局頼まれたことをやる(やらされる)破目になるのである。
 1985年、森林クラブを振り出しに森林ボランティアにノメったという坂井さん。自ら経営していたデザイン・ オフィスを畳み、住まいを日の出に移し(料理上手の奥様は「騙された!」と言っていた)、そうやってずんずんと 「森」にはまり込み、市民団体のネットワーク組織である森づくりフォーラムの事務局長に就任した。
 個性豊かな市民団体の集合体を運営するのは難しかろう。「しょうがねぇなぁ…」の理由は、坂井さんの怒りや 溜息をみんなが無視できないからに違いない。
 このところ、めっきり酒も弱くなったし、ぼやきも多くなった。けれど、もっと元気に怒ってもらわなければならない。 NPO法人化して2年。事務所も御茶ノ水に移った。フォーラムの真価が、坂井事務局長の手腕が問われるのは、 むしろこれからなのだから。「しょうがねぇーなぁ…」の応援部隊はたくさんいるよ、ねぇ、皆さん!
 「しょうがねぇーなぁ…」は連鎖する。例えば夏。「さがみの森の下刈りを手伝って くれんかい?」。坂井さんである。この言い方のときは、お願いモードだし、事務局長様々からの電話でもあるから、 即座に断われるはずもない。
 「しょうがねぇーなぁ。みんなに聞いてみるよ」。で、仲間にお伺いを立ててみる。「坂井さんがさぁ、 さがみの森を刈れってよお」。「えーっ!そんな日程を組めるのかぁ? でも、坂井さんがそう言うんなら、 しょうがねぇなぁー…」 森づくりフォーラムは大概こんな風に動いているように思う。坂井さんの人徳ゆえか、 怒り出すと余計にややこしいからか、結局頼まれたことをやる(やらされる)破目になるのである。
 1985年、森林クラブを振り出しに森林ボランティアにノメったという坂井さん。自ら経営していたデザイン・ オフィスを畳み、住まいを日の出に移し(料理上手の奥様は「騙された!」と言っていた)、そうやってずんずんと 「森」にはまり込み、市民団体のネットワーク組織である森づくりフォーラムの事務局長に就任した。
 個性豊かな市民団体の集合体を運営するのは難しかろう。「しょうがねぇなぁ…」の理由は、坂井さんの怒りや 溜息をみんなが無視できないからに違いない。
 このところ、めっきり酒も弱くなったし、ぼやきも多くなった。けれど、もっと元気に怒ってもらわなければならない。 NPO法人化して2年。事務所も御茶ノ水に移った。フォーラムの真価が、坂井事務局長の手腕が問われるのは、 むしろこれからなのだから。「しょうがねぇーなぁ…」の応援部隊はたくさんいるよ、ねぇ、皆さん!

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