【翻訳資料】

ハンフォードの火災は有毒なゴミのそばに迫った
正体不明の物質がドラムカンの中に埋もれていた

 シアトル・ポスト  ロバート・マックルー 2000年7月1日



 ハンフォード原子力地区の火災は、発生源の不明な、放射能と有毒物質を含む1200個以上の廃棄物のドラムカンのあるところから0.5マイル以内で起こっていたと、ハンフォードの記録は示している。
 火曜日に交通事故によって発火し、すばやく広がった炎は19000エーカー以上を焼き尽くし、約7000人の地域住民に1日の避難を強い、20棟が破壊され、15人が負傷した。
 火災は、3つの古い廃棄物処分場―1つの溝と2つの干上がった池―にかけて燃えていた。
 これまでに、モニタリングでは放射能は検出されていない。しかし、さらなる測定が施設と空調モニタリング・フィルターで予定されていると、政府衛生省の役人、デブラ・マクバウ氏は述べた。
 測定は、木曜日に原子力地区の内外と3つの古い処分場から採取された54サンプルで、昨日行われた。放射能は全く検知されなかった。と、マクバウ氏は述べた。
 いくつかのケースでは、政府は、有毒な物質が貯蔵されている地域の近くに、消防士を配置していた。このような措置が、1998年に正体不明のドラムカンが発見されたこの処分場でとられていたかは、昨夜は、はっきりしなかった。
 ドラムカンが見つかったとき、ハンフォードの役人達は、同じような廃棄物が燃えたことがあった同様の原子力施設からのアドバイスを求めた。ハンフォードの役人達は、「ここのドラムカンが発火すれば、何ができるのだろうか?」と疑問を持った。
 その答えは、要するに、ほとんどない。炎は、おそらく空に20から50フィートも立ち上るだろう。できることは、避難することだけだ。
 「水では、消し止めることはできないだろう。」と、ジム・ベイリー氏がテネシー州のオークリッジ研究所からe―メールで送ってきた。「汚染をばらまくような大きくうねった煙が発生すれば、廃棄物は、ひどくなるだろう。」
 しかし、ハンフォードの役人達は、実際に、正体不明のドラムカンはたいした危険はないと述べた。
 火災のために、四車線と便利な待避線のある国道4号線は、ドラム缶と炎にはさまれた。火災が道路から飛び出したときでさえ、古い処分場周辺にほとんど施設はないと、ハンフォードの役人達は述べていた。ドラムカンは、燃えるほども熱くなっていはいないとも述べた。
 「その周辺で大きくなった火災は、物質に触れて、たいへん明るく光るだろう。」と、ハンフォード共同情報センター長のスティーブ・ソーター氏が述べた。
 ドラム缶を安全に処分する仕事を行っている環境防護局代表は、異なる見解を持っている。
 「危険なガラスやそれに類するものがたくさんあり、あちこちにヤマヨモギが点在している」「そして、そこを墓場にしてしまうような燃料がある」と、環境防護局(EPA)企画長のデイブ・エナン氏は述べた。
 エナン氏は、ドラム缶から出た汚物が、施設の端に堆積していて、ドラム缶のそばには施設が発生源でない物質はほとんど残っていなかったと話した。
 フランクリン州のコロンビア川沿いの家々から約1マイル、リッチモンドから約3マイルのところにあるドラムカンは、乗務員がこのエリアを掘っていたときに、たまたま発見した。と、サッタ―氏は述べた。
 「彼らは、1つ見つけ、5つ見つけ、そしてすぐに1200個から1500個にもなった。」とサッター氏は述べた。
 約350個が掘りだされた。残りは埋もれたままである。
 連邦情報公開制度を通じて得た、政府責任プロジェクトが得た記録によると350個のうち50個は、検査が行われた。
 「ドラム缶表面のマーキングでは、ドラム缶の中身を知るのに役立つ情報は得られなかった。」と、覚書に書かれている。
 検査は、中身が、バリウムや鉛やトリクロロエチレン(trichloroethene)やベンゼンやテトラクロロエチレン(tetrachloroethene)やポリ塩化ビフェニール=PCBのような有毒な物質を含んでいることを示した。
 PCBは火災を抑えるが、ドラム缶の中で見つかった塊の中では、そうは働かないと、エナン氏は述べた。同様に、廃棄物に混入した溶媒は、火を助長する。しかし、おそらく、このような結果をひきおこすほども威力はなかった。
 ウランは、放射線を出していなかった。これは、比較的低レベルの放射能であったことを示していると、サッター氏は述べた。しかし、廃棄物の主な塊を構成しているようなウランの小さなチップは、自然発火する。
 このようなわけで、ウランは、自然発火をおこさない石油鉱石に閉じ込められていた。しかし、火をつければ、燃えるだろう。
 敷地内で掘り出された残りのドラム缶は、埋まっていた溝から掘り出された汚物の破片で取り囲まれていた。役人達は、汚物には、火の手がドラム缶に広がるのを防ぐ何かがあると考えていた。
 しかし、オークリッジの技術者、ベイリー氏からのe―メールは、埋まっていたドラム缶でさえ火がつくと警告している。
 そこのドラムカンが時々、偶然に燃えることはあったが、1970年以前の時代にわざと燃やされたと、彼は述べた。彼はなぜなのかは述べなかった。
 「我々の地域の経験では、過去の溝で大きなウラン・チップの火災が起こり得たし、たいてい、溝と溝が10フィートも離れていたときでさえ、別の位置にある2つの溝に、地中で広がった。」と、彼は書いていた。しかし、他の返事で、彼は10フィートのかわりに10インチを使っていた。
 「火災が起こるのは当然だ」とベイリー氏は続けた。「溝にあった他の物質は、隣接地域から枯渇したウランを運ぶための、空気中を浮遊する粒子を作り出す。」
 ドラム缶がどこから来たのかは不明である、とエナン氏は述べた。ドラム缶は、ハンフォードからきたのかもしれなし、他の核施設から持ってこられたのかもしれないと、彼は述べた。
 ハンフォードの監視グループ・北西アメリカの心が入手したドラムカンの中身についての部分的な情報は、多くの物質があることを示した。オレンジ、黄、茶緑、さび色、白、黄褐色;粉状、白亜状、砂状、液体、おがくず状、油状、子猫の寝藁状、くすんだ白の半透明のゴミと、ダンボールのような物質、鉛電池、「とても汚い黒い油」。
 もし、火災がドラムカンにまで達していたら、煙の通り道となる周辺に住む人々は、被害を受ける前に、避難しただろう。本当に健康に悪いものがあるのだろうか。
 「私は、本当ははっきりしたことを知らない」「私は、それについて確認したくない」と、EPAのエナン氏が述べ
た。



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