アイルランドがセラフィールドの漏えい事故をさらにひどい問題として厳しく非難する
Ireland slams Sellafield leak as further damning indictment

2005年5月28日 ヤフー・ニュース(AFP)

http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/afp/20050528/wl_uk_afp/irelandbritainnuclear_050528093119


英国のセラフィールド核施設で何ヶ月にもわたり配管からウランとプルトニウムを含む溶液が漏えいしていたであろうという新たな情報によって、アイルランドの環境大臣は、工場の安全経歴の「さらにひどい問題」として厳しく非難した。

セラフィールドのソープ再処理工場(THORP)における配管からの漏えいの結果、溶液が貯槽内に流出していたとする通知をアイルランドは英国当局から4月21日に受けたと、ディック・ローチェ大臣が述べた。

ソープ工場は英国と日本の発電所からの使用済み核燃料を再処理している。

その後、流出したものがウランとプルトニウムと核分裂生成物を含む83立方メートル−15000ガロン−の溶液であることがさらなる調査によって明らかになった。

ローチェ大臣は、英国原子力グループ(BNG)による調査の後、金曜日にもたらされた新情報は「重大な関心事である」と述べた。

彼は、BNGの調査結果が次のことを示していると述べた。「配管は2004年8月に破損し始めたかもしれないことを示唆する証拠がある。配管の破損は、2005年1月半ばに起きたと思われている」と。

ローチェ大臣は、今回の流出溶液が直ちにアイルランドに影響を与えるものではないし、セラフィールドの労働者たちや環境への影響はないものの、溶液の漏えい量を著しく減らす機会が見逃されてきたことを「深く憂慮している」と述べた。

「セラフィールドで起こる出来事のパターンは、既にはっきりと決まっており、長い間変わっていない」とローチェ大臣は述べた。

「ある深刻な事故が発生すると、その調査によって深刻な安全上の欠陥と弱点とが明らかになる。しかし、勧告書が書き上げられて遂行に移され、そして、同工場は安全であるこという保証がもうひとつ付け加えられる。」[訳注:これがパターンの内容]

「しかしながら、このパターンは支持できるものではなく、同工場の安全経歴はかなり長い間、アイルランド政府に深刻な懸念を引き起こしてきた」。

「この最新の情報はアイルランド政府の懸念を高め、セラフィールドの安全で整然とした閉鎖を確実にするための我々の努力を強化することのみに役立った」。

彼は、アイルランド国営放送ラジオで、セラフィールドの管理システムは今回の漏えいにもっと早く気づくべきだったと話した。

「ホーマー・シンプソンがしでかしそうなことだ。配管は、発見されるまで5ヶ月の間、漏えいし続けていた」。

「難しいことではない。非常に危険な流体が配管の一方の端から流れ込み、もう一方の端から出てくる流量が[流れ込んだ流量より]不足していれば、漏えいに気づくはずだ。」

ローチェ大臣は、アイルランドの原子力監視当局に今回の漏えいに関する調査に特別な関心を払うよう要請した、そして彼は、EUのエネルギー担当委員アンドリス・ピエバルクスと英国のエネルギー大臣に調査を提起することを計画している。


訳注・参考:ホーマー・シンプソンは、アニメ「The Simpsons」の主人公。シンプソン一家を支える大黒柱の38歳。超楽観的主義者で怖いもの知らず。地元にある「スプリングフィールド原子力発電所」の安全監視担当。一見、重要な職務に就いているように思えるが、実は全く仕事らしいことはしていない。仕事中はほとんど寝ている。