原子力廃止措置機関(NDA)にソープの閉鎖を要求する
THORP Close it Down call to NDA

COREプレスリリース 2005年5月18日


http://www.corecumbria.co.uk/newsapp/pressreleases/pressmain.asp?StrNewsID=213


原子力廃止措置機関(NDA)の最高責任者イアン・ロックスブロー博士に宛てた書簡の中で、運動団体COREは、ソープ再処理工場の新しい所有者らに、ソープのこれ以上の損害を食い止め、同工場を永久閉鎖するよう強く主張した。このような要求の正統性を明らかにするために、ソープの前処理施設で破損したパイプが補修された際に、あるいは、補修されたと仮定した場合に、その操業の再開が、なぜあらゆる論理と常識とを無視することになるのかを明確に示す2つの理由を、COREは強調した。

第一に、現在のソープ工場の操業停止が何ヵ月にもなると見込まれるとすれば、避けることの出来ない結果によって工場の収益が劇的に減少することになり、そして、元々の計画から既に2年遅れている操業計画はさらに遅れることになる。これにより、工場は新しい所有会社の帳簿上の負債となり、NDAの収益を顕著に低下させる結果となる。

第二に、ソープ工場の海外燃料の再処理契約のほとんどが完了しているので、ソープ工場の運転の先行きは、ブリティッシュ・エナジー社のAGR原発から出る使用済み燃料の再処理にかかっている。英国内の契約という性質のために、AGR燃料を英国自身で再処理することは「経済的ではない」とBNFLがCOREや他のNGOに伝えていた。おまけに、この再処理は、ブリティッシュ・エナジー社が使い道はないと繰り返し言ってきた大量のプルトニウムとウランを不必要に生み出すことになる。さらに付け加えると、セラフィールドにおいて、これらの不要な物質が、すでに悩ましい問題である英国の核物質貯蔵量を急速に増やすことはまったく無意味な行為である。

5月16日付けでロックスブロー博士にファックスされたこの書簡において、マーティン・フォワードは次のように書いた。

「現実的には再利用が見込めないそのような物質を、英国の核物質貯蔵量に追加することに何らかのメリットを見出すことは困難である。遅れに遅れ、コストもかさむソープの運転は海外の顧客たちをさらにいらだたせることになる一方で、故障した工場の運転を継続することは、NDAによる公的資金の放漫な浪費であると納税者に確実に見られることになるだろう。それゆえ、我々は、ソープ工場でのこれ以上の再処理の延期ではなく、断念するようNDAに強く要請する。セラフィールドのクリーンナップ事業を必要としているNDAにとって、ソープ工場は今や財政上の負債であり主要な障害物になっている。」

今回のソープ事故後に、イアン・ロックスブロー博士がサンデー・オブザーバー紙(5月15日)に寄せた、NDAによる今年のセラフィールドの操業を見直す計画は前倒しされるだろう、とする声明をCOREは歓迎している。

(人名Roxburghの表記をロックスバラからロックスブローに訂正[6/16])