貴殿が初めて明らかにしたJCO臨界事故の高い測定値に関する
質    問    書



核燃料サイクル開発機構 水庭春美 様

 『日本原子力学会誌』VOl.43,bP(2001)56〜66頁に、貴殿が発表された「24Naの体内放射能測定とモニタリングデータを用いたJCO臨界事故における従業員等の被ばく線量評価」と題する「技術報告」が掲載されました。この論文の中に示されている第6図には、これまで事故調査委員会の報告書には出てこない中性子線の測定値が含まれています。この新たな、高い値を示す測定値に関して、以下の質問にお答え下さい。

1.第6図にプロットしてある測定値について、各々の距離と中性子線量当量率の一覧を示してください。

2.第6図にある、300メートルの2点、400メートルの2点の高い測定値について、距離、測定値、測定場所、測定者、測定時間を示してください。なお、測定場所は、事故調査委員会の報告書に出てくる、JCO周辺地図の上に記入してください。

3.上記測定値は、国の事故調査報告書には一切出ていません。また、この測定値は、国が住民・JCO作業員の被曝線量評価に使った「フィッティング式」より高い値を示しています。貴殿は、この高い測定値を、いつ、どこで入手されたのですか。

4.第6図にある、上記4点以外の測定値についても、距離、測定値等、同様の内容を示してください。

 尚、御回答は、一週間後の10月5日までに、文書でお願いいたします。もし万が一、貴殿が個人でお答えできない場合は、核燃料サイクル開発機構としての回答をお願いします。また、事柄の性質上、この質問書は、公開とさせていただきます。
2001年9月29日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
代表: 小     山     英     之
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