「12月18日に確認した調査事項とこれまでの未回答事項等
に関するとりまとめ質問書」に対する資料提出について
(2001年2月1日)


以下のとおり、回答(資料提出)いたします。

1. 本米崎小学校で撮影されたモニタリング車について
(1) 写真に移っている16:10〜16:30頃の測定データ
(回答)
サイクル機構によれば、写真は、モニタリング車3が支援活動として要員の交代のため本米崎小学校へ行った際に撮影されたものと思われます。モニタリング車3は同小学校においては、モニタリングを実施していないとのことです。なお、写真には協力会社の職員が作業リーダ(サイクル機構職員)からの指示をメモしている様子が撮られています。

(2) 写真に写っているモニタリング車
(回答)
サイクル機構によれば、写真のモニタリング車は、当時支援活動に就いていたモニタリング車3とのことです。

(3) 13:55〜16:03、A車の測定地点
(回答)
サイクル機構によれば、モニタリング車1(A車)は、本米崎小学校の体育館前で13時55分頃から16時03分頃までモニタリングを実施していました。このときのモニタリング車の位置は、同車から9月30日16時03分頃に衛星通信ファクスを用いてサイクル機構(東海)に送付されております。別添にそのときファクスで送付された配置図のコピーを添付します。

(4) 15:40頃、ゴルフ練習場付近での測定値
(回答)
御指摘の場所では、同時刻頃、水戸原子力事務所のモニタリング車が活動しており、ガンマ線の測定値として次のような記録が残っています。
・ 15時30分 ゴルフ練習場北側道路上 12μSv/h
・ 15時41分 ゴルフ練習場入口    19μSv/h
なお、併せて大気塵埃、大気中ヨウ素及び土壌の採取を行っておりました。

(5) 教頭らしき人からの要請について
(回答)
サイクル機構によれば、9月30日16時頃モニタリング車3がモニタリング車1(A車)の要員の交代のため本米崎小学校に着いた際、学校関係者と思われる方(氏名・職位は確認しておりません。)から「子供達が動揺するのでモニタリング車を移動してほしい。」との要請がありました。このため、16時03分過ぎ、モニタリング車1(A車)及びモニタリング車3は、共に本米崎小学校から退去しました。

(6) 那珂町からモニタリング要請が合った時刻
(回答)
サイクル機構によれば、那珂町へは本米崎小学校でモニタリングを実施している旨を15時18分頃以前には伝えていたとのことです。
本米崎小学校でのモニタリングは、9月30日13時55分頃から実施しており、茨城県が発行した「核燃料加工施設臨界事故の記録」にある「15:18那珂町からモニタリング車とモニタリング配置図の要請」との記載は、本米崎小学校で実施していたモニタリングの場所を那珂町が確認するためにモニタリング配置図の提出を要請してきたものであるとのことです。
この配置図は、モニタリング車1(A車)から16時03分頃に衛星通信ファクスを用いてサイクル機構(東海)に送付されております。
一度本米崎小学校を退去(16時03分頃以降)してから再度モニタリングを開始する16時55分頃までの間に那珂町からの要請を受けていますが、正確な時刻については記録がありません。

2. B車による測定データについて
(1) B車の測定データ(18:21及び20:01のデータ)について
(回答)
御質問の18時21分及び20時01分に近いデータとして、18時23分及び20時00分のデータがあります。サイクル機構によれば、これらのデータは、とりまとめの際に、何らかの原因で時刻の誤記入が生じたものと考えられます。

(2) 生データの紛失について
(回答)
サイクル機構によれば、測定データをとりまとめ、国や県への報告が終了した平成11年末に、事故調査委員会としての最終調査結果もとりまとめられたことから、資料の整理を行っており、このとき処分されたものと考えられるとのことです。

3. 4時半頃のガンマ線実測値のピークについて
(1)@、AJCO周辺の気象データ
(回答)
ア. サイクル機構分:別添のとおり資料を提出します。(10分間の平均値で観測しているため、1分毎のデータはありません。)
観測地点はサイクル機構東海事業所安全管理棟、気象観測塔及びひたちなか市長砂の3地点です。
イ.原研分:別添のとおり資料を提出します。(10分間の平均値で観測しているため、1分毎のデータはありません。)
観測地点は原研東海研究所内気象観測塔の1地点です。
ウ. 上記の2機関及びSPEEDIに記録されている茨城県の観測データ以外のデータにつきましては、文部科学省において所持しておりません。また、事故調査においても使用されておりません。必要がありますれば、それぞれの機関に直接お問い合わせください。

(2) ガンマ線ピークの原因
(回答)
事故調査委員会報告書には、「ガンマ線の環境モニタについては、事故発生時に中性子と同様のパルス状の線量率上昇を記録した後、数回にわたって線量率の上昇を示している。事故発生時のパルス状のピーク値以外は転換試験棟から環境に放出された希ガスが風向きによりモニタ付近まで達したことによるものである。」(報告書V−20)とされております。

(3) ガンマ線ピークに対する事故調査報告の根拠
(回答)
事故調査委員会の検討内容につきましては、直接原子力安全委員会にお問い合わせ下さい。

4. 固定観測局のデータについて
(1) 茨城県、原研、原電の各固定観測局のガンマ線量率の1分毎の測定値
(回答)
原研分について、別添のとおり、資料を提出します。
他機関の1分毎の測定値については、文部科学省において所持しておりません。また、事故調査においても使用されておりません。必要がありますれば、それぞれに直接お問い合わせ下さい。

(2) 実測値に基づいた積算線量
(回答)
別添のとおり資料「事故調査委員会資料第3−3−1号」を提出します。

5. サイクル機構によるJCO事務棟2階での中性子線測定について
(1) 17時20分頃の測定データについて
(回答)
御質問のデータについては、測定位置等の記録が明確でなかったため、事故調査委員会には報告されませんでした。

(2) 1時58分以降のデータが低い理由
(回答)
サイクル機構によれば、9月30日23時15分頃にJCO事務棟2階において測定された中性子線量率は、測定者が、レムカウンタを手に持ち、窓越しに、転換棟の方向を指しながら測定した最大値とのことです。一方、連続測定では、レムカウンタを事務室内の机上に設置して測定したため、壁の遮へい効果等により測定結果に差が出たものと考えられます。

(3) 1時58分以降のデータのプリンタ出力
(回答)
データについては、事故調査委員会資料第2−8−3号に示されておりますので、同資料の抜すいを提出したします。なお、プリンタ出力につきましては、測定終了後JCOに提供されており、文部科学省において所持しておりません。必要がありますれば、直接JCOにお問い合わせ下さい。

6. サイクル機構等の中性子線量測定について
(1) サイクル機構、原研、JCOが測定した17時05分以前の中性子線のデータ
(回答)
サイクル機構では、9月30日16時30分頃、JCOにレムカウンタ2台を搬入しました。このうち1台は事業所周辺の測定に使用し、もう1台はJCO事務所棟内に設置しました。サイクル機構が行ったJCO事業所周辺の中性子線量の測定は、16時30分頃から開始され17時05分頃までに測定を終了した6地点の測定だけです。これらの測定時刻、測定点、測定値については、事故調査委員会報告書の参考U−4及び事故調査委員会資料第2−8−3号に示されています。
原研によるJCO周辺における中性子線量測定は、9月30日20時45分頃から開始されており、それ以前のデータはありません。
JCOのデータにつきましては、12月18日に回答した以上の情報を文部科学省において承知しておりません。また、事故調査においても使用されておりません。必要がありますれば、直接JCOにお問い合わせ下さい。

(2) サイクル機構、原研、JCOが測定した17時05分〜19時09分の中性子線のデータ
(回答)
サイクル機構では、17時05分以降はJCO事業所周辺の中性子線量の測定は行っておりません。
原研によるJCO周辺における中性子線量測定は、9月30日20時45分頃から開始されており、それ以前のデータはありません。
JCOのデータにつきましては、12月18日に回答した以上の情報を文部科学省において承知しておりません。また、事故調査においても使用されておりません。必要がありますれば、直接JCOにお問い合わせ下さい。

(3) なぜ17時05分以前に測定がおこなわれなかったのか。なぜ17時05分以降、2時間もの間、測定が行われなかったのか。
(回答)
臨界が継続していることは、事故発生後しばらくの間認識できませんでした。そのため、中性子線測定の準備をしておりませんでした。
なお、17時05分以降は、JCOがサイクル機構の貸与したレムカウンタを用いて、事業所周辺の中性子線量の測定を実施していますが、12月18日に回答しましたように、19時頃までは、事業所内が混乱した状況にあったため測定ができなかったとのことです。

(4) 17時05分の中性子線量率の測定方法
(回答)
サイクル機構が16時30分頃から17時05分頃にかけて実施した中性子線量率の測定は、サイクル機構の従業員がレムカウンタを携帯してJCO所有のライトバンに乗車し、JCO従業員の案内で各測定地点に移動して測定しました。

(5) 17時05分の中性子線量率の測定を行ったモニタリング車の活動状況
(回答)
17時05分頃までに行われた中性子線量率の測定は、モニタリング車によるものではありません。

7.(株)ジェー・シー・オーが行ったガンマ線及び中性子線の測定について
(1)「混乱した状況」の説明
(回答)
12月18日付けの回答でお答えした以上の情報を文部科学省として承知しておりません。必要がありますれば、直接(株)ジェー・シー・オーにお問い合わせ下さい。

(2) 10時35分から11時36分の間のデータ
(回答)
御質問のデータにつきましては、文部科学省において承知しておりません。また、事故調査においても使用されておりません。必要がありますれば、直接(株)ジェー・シー・オーにお問い合わせ下さい。

8.原研那珂研究所サーベイポイント(700m)の測定データについて
(回答)
別添のとおり資料を提出します。

9.JCO敷地内のガンマ線エリアモニタについて
(回答)
どのエリアモニタのデータを利用するかについては、
@ 事故に伴う線量率の変化を連続的に測定していたこと。
A バックグラウンドよりも十分に高い値を示したいたこと。
B 事故発生時から終息時までの測定が安定していたこと。
C 読み取りに当たって打点が明瞭であったこと。
を総合的に勘案し、粉末貯蔵室のモニタが選択されました。
なお、事故調査委員会報告書の記述(「事故現場から近距離にあり」)は、最も近い位置という意味ではなく、周辺の固定観測局等のモニタリングポストに比べて近距離にあり、十分な線量を記録していたとの主旨です。

10.350m圏内の住宅全戸の窓ガラスの測定データについて
(回答)
 御要求のデータにつきましては、文部科学省において所持しておりません。また、各戸毎のデータは、事故調査委員会においても使用されておりません。



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