高浜3・4号機プルサーマルに関する質問・要望書 |
||||||||||||
|
||||||||||||
将来にわたって高浜町の自然を守るため、 |
||||||||||||
使用済MOX燃料の諸問題について慎重に検討してください | ||||||||||||
高浜町長 野瀬 豊 様 |
||||||||||||
日頃、高浜町の豊かな自然を守るために、ご尽力いただきありがとうございます。 高浜原発3・4号プルサーマル用のMOX燃料がまもなく到着しようとしています。関西電力は、10月頃からの定期検査で高浜3号機にMOX燃料を装荷し、プルサーマルを開始しようとしています。 私たちは、プルサーマルの開始を憂慮している関西の市民です。憂慮の理由の一つは、プルサーマルは、ウラン燃料を燃やすように設計された通常の原発で、プルトニウムを含むMOX燃料を燃やすもので、本来の設計に反する危険な運転を無理に行うことだからです。 さらに、プルサーマルの実施で発生する、使用済MOX燃料についても問題があります。 この使用済MOX燃料は、六ヶ所再処理工場に運び出すことはできず、「処理の方法」が決まっていません。そのため、高浜原発の使用済燃料プールで超長期にわたって保管され続けます。米国では原発の老朽化に伴い、今まで何度もプール水の漏えい事故が起き、周辺の環境を汚染し、社会的に大きな問題となっています。使用済MOXの処理の方策について、国は2010年頃から検討を開始するとしていますが、具体的にはなんら進展していません。国の検討開始は、六ヶ所再処理工場や「もんじゅ」の順調な稼働が前提となっています。ご存知のように、六ヶ所再処理工場は未だ試験段階にあって、高レベル廃液をガラス固化する最終過程で完全に行き詰まり、「もんじゅ」も14年ぶりに再開したもののトラブルが続いています。 さらに、使用済MOX燃料には以下のような諸問題があります。 |
||||||||||||
【使用済MOX燃料の問題点】 |
||||||||||||
|
||||||||||||
このような状況でプルサーマルが開始されれば、将来にわたって高浜町の豊かな自然環境が汚染されてしまうのではないかと危惧しています。 関西と若狭地方は、夏は海水浴に、そして古くから鯖街道の名があるように「鯖寿司」や「若狭ふぐ」等の食を通じても、豊かな自然の恵みでつながっています。関西の私たちはそのことに感謝すると同時に、若狭地方の豊かな自然環境が、プルサーマルによって壊されることのないよう強く望んでいます。 現在では、自然環境保護の問題が非常に重要な課題となっています。環境基本法の基本的精神は、現在だけでなく将来にわたる環境を保全することであり、現在の世代の責務は、将来の世代に安全で豊かな環境を保全し引き渡すことです。この精神は、原子力や核のゴミの問題にも適応されています。将来にわたる高浜町の環境を守るため、使用済MOX燃料の諸問題について慎重に検討されるよう強く要望します。 |
||||||||||||
【質 問 事 項】 | ||||||||||||
|
||||||||||||
【要 望 事 項】 |
||||||||||||
|
||||||||||||
2010年6月25日 滋賀県:上関の自然を愛する会近畿/暮らしを考える会/原発を知る滋賀連絡会 京都府:グリーン・アクション/7番めの星/若狭の原発を案じる京都府民 奈良県:DearChild/奈良脱原発ネットワーク 大阪府:美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/「六ヶ所村ラプソディー」を上映す る会in 阪南中央病院 和歌山県:原発がこわい女たちの会 連絡先団体 グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス 京都市左京区田中関田町22‐75‐103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之 大阪市北区西天満4‐3‐3星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581 |
||||||||||||
(10/06/25UP) |