SMP工場に関する公聴会への意見(概要)

英語原文



 私たち美浜の会は、1999年に、高浜4号MOX燃料の品質管理データを独自に分析し、ねつ造を暴露しました。今日、プルサーマルについて、日本の市民の意識は、大きく変化しています。私たちは、プルサーマル計画にも、SMP工場の運転開始にも、強く反対します。BNFLのSMP工場の運転開始を認めないで下さい。もし運転開始を許可すれば、イギリスは大損害を被ることになりかねません。
 BNFLのSMP工場は、日本の電力会社からのMOX燃料契約を獲得できそうにありません。ご存知のとおり、1999年12月16日に、関西電力は、品質管理データにねつ造があった高浜4号用MOX燃料の装荷を断念しました。その後、当会は関西の他の市民グループと共に、関西電力とMOX契約問題について交渉を重ねてきました。その交渉の中で、関西電力・広報グループの大森氏と小松氏は、「BNFLとは、SMP工場でのMOX契約について、一切交渉を行っていない。」と繰り返し、「日本政府、地元、市民の皆様のご理解を得ることが、SMP工場とのMOX契約の交渉を開始する条件」であると発言しました。
 今年2月26日、福島県知事が、福島原発へのMOX燃料装荷を認めないと発表しました。さらに、福島県知事は、政府と電力会社に対し、核燃料サイクルの見なおしを要求しました。
 また、新潟県刈羽村では、5月27日に東京電力・柏崎刈羽原発でのプルサーマル実施の是非を問う住民投票が実施されます。刈羽村の住民投票は、日本のプルサーマル計画の命運を決める、最大の山場となります。刈羽村の住民は、住民投票を通じて、プルサーマル反対の意思を表明すると、私たちは確信しています。住民投票の結果は、日本のプルサーマル計画を闇に葬り去るにちがいありません。
 SMP工場の運転開始を認めれば、BNFLの株主であるイギリス政府は、SMP工場の建設に要した4億6000ポンド以上の損害を被ることになります。貴殿が、賢明な判断を下されることを期待します。

                                                        2001年5月23日



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