関西電力への申し入れ書
刈羽村での住民投票実施を重視して
プルサーマルの中止を表明すること




 関西電力取締役社長 石川 博志 様

 本日(4月24日)午後4時に、刈羽村の品田村長は記者会見を行い、村議会での住民投票に関する議決について再議権を行使しないことを表明しました。この結果、柏崎刈羽原発プルサーマルの是非を問う住民投票が、5月27日に実施されることになりました。
 地元では、住民投票が実施されれば、プルサーマルに関する否定的意見が大差をもって通ることが確実視されています。それゆえに、柏崎刈羽原発でプルサーマルを実施する道は、ほぼ確実に閉ざされたことになりました。そして、その結果は福島県でのプルサーマル検討過程にも重大な影響を及ぼすことでしょう。プルサーマル反対の声は、もはや揺るぎない力となり、推進路線の前に、まさに大きな壁となって立ちはだかったのです。脱プルトニウムの流れが、新しい段階に発展・飛躍したのです。
 福島県の佐藤知事は、「プルサーマルに関する国民、県民の理解は進んでいない」と表明しました。プルサーマルなどとんでもないという声はいまや常識になったと捉えるべきです。そして貴社自身、プルサーマルの実施のためには住民・市民・国民の理解が必要だと表明していることから、以下のことを申し入れます。

                            申   入   事   項
1.事実が示している脱プルトニウムへの大きな流れを深く考慮して、いまこそプルサーマルを中止することを表明すること。
2.BNFL社とのMOX燃料製造に関する折衝を直ちに打ち切ることを表明すること。
3.コジェマ社とのMOX燃料契約も破棄することを表明すること。
 
                                                          2001年4月24日 

                   グリーン・アクション(代表:アイリーン・美緒子・スミス)
                   美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(代表:小山英之)



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