マーティン・フォワード氏(CORE)、グリーンピースとともに
不正MOX燃料の返送中止を関電に申し入れ

関電は、玄関前に「立ち入り禁止」のプレートのついた鎖をはり
「話をする必要はない」と室内にも入れず!



 6月17日午後4時、グリーンピースの呼びかけで、関電本社前に十数名が集まり、英国・CORE(環境の放射能汚染に反対するカンブリアの会)のマーティン・フォワード氏とともに、不正MOXのイギリスへの返送を中止するよう要求しました。
 関電は、正面玄関前を「立入禁止」と書いたプレートのついた鎖で取り囲み、総務部社員と警備員の「厳重警備」で、マーティン氏と私たちを出迎えました。
 グリーンピースは関電に対して、室内で申し入れを行いたいと事前に要求していました。しかし「話をする必要はない」などと言い、室内はおろか、関電敷地内に一歩も入れません。関電は、英国をはじめ多くの反対の声を踏みにじって、使用済み燃料をセラフィールドに持ちこみ、再処理によって、イギリス周辺の海と空を放射能で汚染しつづけています。子ども達がガンや白血病で亡くなっています。抗議のためにセラフィールドから来たマーティン氏を「立入禁止」にするとは、全く許せません。参加者から抗議の声が相次ぎました。
 マーティン氏は、「日本からの使用済み燃料の再処理によってすでに大量の廃棄物をセラフィールドが抱えている。その上、『MOX廃棄物』を受け入れることはできない。」と現地の切実な思いを訴え、持参された要請文を読み上げ関電広報職員に手渡しました。次はグリーンピースが要請書を手渡すことになっていました。ところが、広報職員は、足早に社内に逃げてしまいました。「関電出てこい」との参加者からの抗議の末、やっと職員が再び玄関前に出てくるという有様です。グリーンピースの要請文を受け取ると、要請内容には全く回答せずに、またも立ち去ろうとします。
 私達美浜の会とグリーン・アクションは、6月10日付で関電に対して「要求及び質問書」を出しています(関電宛要求及び質問書参照)。フランスで保管中の輸送容器に腐食が発見されたため、返送用容器にも腐食の可能性が出てきたからです。この質問書に回答するよう要求しました。しかし広報職員は、「それは別問題」とだけ言って逃げるように社内に駆け込みました。よほど後ろめたいことがあるような対応でした。
 関電は6月14日、ホームページに「EXCELLOX型とTN型輸送容器の比較」をこっそりと掲載しました。フランスで腐食が見つかったTN型と今回返送用のEXCELLOX型は「構造が違う」から大丈夫だというものです。しかし基本的構造に変化はありません。腐食の原因となった「外部からの水」とは何なのか等、腐食の原因そのものを一切明らかにしていません。
 腐食の疑いのある容器で輸送を行うな!新たなMOX契約につながる不正MOXの返送を中止せよ!関電はBNFLと手を切れ!という思いを、マーティン氏とともに参加者全員で確認しました。
 関電は、即刻交渉に応じて、私達の要求と質問に回答すべきです。


グリーンピース・ジャパンの報告



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