BNFLは分割への圧力を強めている
BNFL increases pressure for split.


2001年10月22日 フィナンシャル・タイムズ
マシュー・ジョンズ、ロバート・シュリムスリー



 BNFLは、長期的な廃止解体と洗浄業務の資金を供給する公営の債務管理機構に原子力債務を分離するよう政府への圧力を高めている。
 BNFLはLMA[訳注:債務管理機構]の設立について閣僚達と1年以上にわたり交渉してきたが、BNFLの可能性のある49%民営化に集中することを認める問題の早期解決をBNFLが望んでいる。今月初めに政府が管財人を任命するように強いられたRailtrack社の倒産は、長期投資が要求されるビジネスは、私企業部門では容易に資金を供給されないということを証明したことでもって、BNFLのケースの助けになりうると考えられる。LMAは、BNFLと英国原子力エネルギー公社と防衛省に関連するトータルで約600億ポンドの原子力債務の責任を負うことになるだろう。この債務中のBNFLに特有の割合は、昨年末時点で、約240億ポンドだった。銀行家達は、債務が政府に託されないのなら、投資家が部分的な設立を支持する可能性はほとんどないと述べた。債務の多くは、1940年代、1950年代に建設された古い原発や廃棄物貯蔵施設に関するものである。BNFLは、必要な洗浄業務の範囲は明らかでないことを認めた。ある産業オブザーバーは、「閣僚達は、このことを注意深く見ていて、Railtrackでやったのと同じ失敗をしたくない。これらの債務は、公営部門で最善の状態で保たれている。」と述べた。貿易産業省の役人は、LMAについての決定は、今年末までになされるだろうと確認した。しかし、BNFLは1999年のデータねつ造スキャンダル後、海外顧客について自分のイメージを再構築するのにいまだもがいているので、資金集めを開始できるのは早くて2004年になると、BNFLは考えている。



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