日本語仮訳
BNFL・セラフィールドの苦悩はなかなか消えない


2001年2月22日 フィナンシャルタイムズ
マシュー・ジョーンズ(ロンドン)



 イギリスの北にあるBNFLセラフィールド工場の安全性をはかる改善作業が、予想よりも6ヶ月長引きそうだと、英国原子力安全規制当局が木曜日に述べた。
 これはBNFLが組織的管理欠陥を犯していたことが発覚したセラフィールド工場について、規制当局が3件の厳しく批判した報告書を出してから1年のちの発表だ。
 ローレンス・ウィリアムス英国原子力検査局長は、BNFLは3件の報告書のうち2件に対して十分な回答を提出し、「見込みある」前進をしてきたが、操業の管理監督の改善については25項目の勧告をまだ承認していないと述べた。「今までの経過を考えると、改善策が実行され、実行されたことが確認された上、正式に改善プロセスが終了するまでは、当初予想していたよりも時間がかかるだろう。」
 規制当局は、当初NIIはBNFLが改善策実行の書類を提出する2002年秋を全ての改善策の〆切という目標にしていた。しかしBNFL問題担当のマイク・ウェイトマン副検査局長は、すべての改善策を承認するのにはさらに6ヶ月かかることになるだろうと述べた。
 規制検査チームの資力不足は検査プロセスを遅らせており、それが問題を悪化させていると述べた。
 この延期は、BNFLの49%以上を民営化する政府の計画にさらなる打撃を与えることになる。内閣はすでに民営化計画を2年延期しており、BNFLの商業的立場は、安全問題が決着するまで、苦しい状況になりそうである。
 BNFLは昨年以降、経営陣の大幅な刷新や、安全規則を破った作業員に対して「有余ゼロ」文化の醸成など、根本的な再構築を行ってきた。
 しかし先月、作業員が重要な換気システムの欠陥を警告する警報が鳴り出して2時間30分の間、高レベル核廃液タンクを運転し続けていたため、改善への道が後退した。また、BNFLは環境省から、計器点検用の低レベル放射線源の誤った取り扱いに関して基準違反の申し立てで告訴されることになっている。
 ブライアン・ワトソンBNFLセラフィールド工場長は、BNFLはNIIの継続する根強い監視を歓迎し、残っている勧告に対する計画を再点検していると述べた。
 「我々は前進してきたが、まだ一部しか実行に移していない。私は、我々が昨年開始した変革のペースを維持する決意である。」と述べた。しかし、環境キャンペーンのグループ、グリーンピースは、今回の規制当局の発表を「セラフィールドで相次ぐ安全危機に対する衝撃的な告発だ」と表明した。



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