3月23日付「日本原燃の点検結果報告書に関する原子力安全・保安院の評価(案)に対する質問書」
に対する
原子力安全・保安院回答(3月30日付)
に対する補充質問書



2004年4月9日
再処理とめよう!全国ネットワーク

 3月30日付け貴院の回答について、下記の質問を行いますので、4月14日に有意義な議論ができるよう、4月13日までに文書で回答をお願いします(以下で、例えば回答1とは、前回質問1に対する貴院の回答のことです)。

1.回答1〜3によって、問題となっているのは建設時の「品質保証体制」であり、設計・建設時を含む「事業者の信頼性」であり、改善されるべき建設段階における「品質保証体制の問題点」であることが確認できました。また、貴院の「評価」でも、「『事業者の信頼性』の基礎となる品質保証体制については、今次点検の結果、幾多の本質的な課題が浮き彫りになった」と書かれています(25頁)。
 他方、回答4や回答9では、施設の健全性が確保されていること等から、「当該施設を今後引き続き使用することには、安全上の問題はない」と貴院は判断しています。
質問1.建設時の品質保証体制に問題点・反省点があり、事業者の信頼性にも問題があったという認識でありながら、施設の使用に安全上の問題はないとどうして言えるのですか。
質問2.貴院の「評価」では、「規模の大きな化学プラントとも位置付けられる再処理施設は、機器レベルでの漏えいや故障の問題を始め、様々なトラブルの発生は避け得ないと考えられる」と述べています(25頁)。前記「施設の健全性が確保されている」という「施設の健全性」とは、様々なトラブルが避けられない程度のものだということですか。

2.回答5では、日本原燃から「提出のあった当該資料に基づき検討した」と書かれています。
質問3.その当該資料とは、検討会に出された資料6−5のことですか。それ以外の資料があれば、それを公表してください。
質問4.私たちは、貴院から入手した「日本原燃株式会社 再処理事業所 再処理施設の工事についての使用前検査成績書」を詳細に検討して、工期が基本的に約3ヶ月だと判断しましたが、この資料については検討したのですか。
質問5.日本原燃は3月29日に私たちに対して、各設備ごとの工期を示す工程表を提出しましたが、その資料は明らかに工程に無理があったことを示しています。その資料を貴院は検討しましたか。その資料を改めて検討会に提出して検討する必要があるのではないでしょうか。

3.回答7では、連絡溝がすべて設置されていることを、事業者は「目視検査等により確認している」と書かれています。
質問6.目視検査でどのようにして連絡溝が確認できるのか説明してください。