六ヶ所再処理施設総点検に関する
日本原燃への質問書2




日本原燃株式会社 代表取締役社長
佐々木 正 様

2004年2月4日
再処理とめよう!全国ネットワーク


 貴社が提出した検討会資料6−5に記述されている「工事期間」は、同資料図−2(下図)にも記載されています。
 その図で、BWR発電所プールについては、(壁部の)大ブロック組立⇒4回のコンクリート打設⇒床下地材仕上げ⇒(床部の)後張りライニング⇒床部検査(PT,VcT)という工程の流れがよく読みとれ、したがって、ここでいう「工事期間」とは後張りライニング工事そのものの期間であったことが分かります。
 しかし、F施設の場合、「工事期間」とは後張りライニング工事の開始と完了の間の暦期間だとしか読みとれません。その間に溶接作業は実際どのように行われたのか、コンクリート打設などとの時間関係はどうなっていたのかが示されていません。
 ところで、F施設には燃料移送設備やPWR用燃料貯蔵設備等のいろいろな設備が含まれています。ちなみに、当時の核燃料規制課(現在の原子力安全・保安院 核燃料サイクル規制課)が作成した「再処理施設の工事についての使用前検査成績書」からは、各施設におけるコンクリート打設やライニング工事が、連続して実施されたのではなく、部分部分で断続的に実施されていた様子がうかがえます(添付エクセル図参照)。なお、上記検査成績書の元資料は、貴社から規制当局に提出されたものと理解しています。このような点を考慮して、以下の質問を行います。

 なお、貴社は常日頃から情報公開に積極的に応じる旨を表明しています。例えば、検討会資料5−2−1の「2.目的」では、「速やかに情報公開に努め、地域社会などからの信頼回復を目指す」と記述しています。また、以下の質問はいずれも単純な資料的事実に関するものですので、文書で1週間以内に(2月12日までに)お答えくださるよう要請します。

質問:F施設の工程について
1.下図にある約7ヶ月間のF施設後張りライニングについて、開始と完了の年月日を示してください。また、貴社の検討会資料3−3−2添付2では、ライニング工事期間は平成7年7月初〜平成8年3月末の9ヶ月間となっていますが(添付エクセル図右下の図)、このこととの関係を説明してください。
2.例えば燃料移送設備では、コンクリート打設はいつ始まり、いつ終了したのですか。その間何回に分けて打設されたのですか。
3.例えば燃料移送設備では、後張りライニング工事はいつ開始され、いつ終了したのですか。また、その間何回に分けて工事が行われたのですか。
4.各設備ごとに、コンクリート打設と後張りライニングについて、実際の各工事期間がどうなっていたのかが分かるように示してください。例えば、検討会資料3−3−2添付2のような時間軸を横にとった工程表に、上記2種類の工事期間を、設備ごとに詳細に書き込んで示してください。

図:F施設/BWRプールでの後張りライニング工程比較(資料6−5図−2より作成)

注 PT/VcT:浸透探傷試験、真空発砲試験。BWRは110万kW級


■添付資料はエクセルにより作成した別紙を参照してください。


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