2012年7月18日
共同声明:関西電力・大飯原発4号機起動に抗議
〜活断層などの安全性確認を無視した暴挙、国民の命と安全を危険にさらす行為〜

本日夜9時、政府と関西電力は、大飯原発4号機の起動を強行しました。
私たちは、これは、多くの反対の声を無視し、活断層などの安全性確認を無視した暴挙であり、国民の命と安全を危険にさらす行為として強く抗議します。

とりわけ、破砕帯(断層)問題に関しては、複数の専門家から活断層の可能性が指摘されています。昨日開催された原子力・安全保安院の第19回地震・津波に関する意見聴取会でも、専門家から「現地調査が必要である」との多数の意見が出され、本日、原子力安全・保安院は関西電力に対して調査計画を策定することを指示しました。

断層がずれた場合、非常用取水管などが破損する恐れがあります。非常用取水管が破損した場合、非常用ディーゼル発電機など、緊急時対策の重要な機器が使えなくなります。さらに、原発を運転したまま断層の調査を行うことは、敦賀原発の場合のように、原発の配管・施設の破損などの影響が生じる可能性もあります。

それにも関わらず、3号機を運転し続け、4号機の起動を行うことは、おおい町民、福井県、関西圏住民のみならず、全国民の生命・安全を軽んじる行為です。

猛暑日となった17日の最大電力需要は、関西電力管内で2,540万キロワットに達しましたが、10%以上の供給余力がありました。このような状況の中、4号機の起動を正当化するいかなる理由もみあたりません。

私たちは、引き続き、政府と関西電力に対して、大飯原発の運転を中止することを求めていきます。また、早急に断層調査を実施するよう求めます。1日も早い脱原発の社会の実現に向けて、取り組みをすすめていきます。

以上

美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
グリーン・アクション
福島老朽原発を考える会
国際環境NGO FoE Japan

(12/07/18UP)