福井県知事 西川一誠 殿


福井県の原発の再稼働に対する意見書



わたしたち福井県民が心から望んでいるのは、県民ひとりひとりの命と暮らしを守ってほしいということです。

決して、福島原発の悲惨な事故を繰り返してほしくないのです。

ふるさと福井の美しい自然と未来を担う子どもたちを守るために、いま必要なことは原発の再稼働ではなく、脱原発や再生可能なエネルギーを見据えた未来の社会のありようをみんなで考えることではないでしょうか。

大飯原発の再稼働は、福井県民のみならず近隣府県の住民にとっても、決して人ごとではありません。わたしたち福井県民や近隣府県の住民の安心と安全が確保できていない現状の中、「再稼働」の問題が取りざたされること自体が、信じられません。

原発を考える福井県女性議員の会では、わたしたちの命や暮らしを守るために、今、必要な以下の点が、福井県知事によって実現されることを強く求めます。


1.福島原発の事故の原因究明を徹底して行い、その知見をもとに新たな安全基準を確立するまでは、原発の再稼働は認めないこと。

2.福井県及び各市町の原子力防災計画を早急に構築し、それに従った避難訓練を実施すること。

3.原発が立地する嶺南地域の避難道路、避難場所を近隣府県と協議、協定し早急に確保すること。

4.福井県内の原発の直下にある活断層についての調査は、電力会社任せではなく、県民が安心できる第三者機関によって実施されること。

5.嶺南地域の経済の安定と雇用確保のために、原発に頼らない新たな政策を早急に計画し実現すること。

6.地震、津波、テロ等にたいする対策を早急に構築し、その対策工事等も含めすべて完了させること。

7.独立した第三者の規制機関を確立すること。


2012年5月23日

原発を考える福井県女性議員の会

代表世話人 大久保恵子 今大地晴美
田中千賀子 下道 恵子


(12/06/19UP)