抗    議    文



内閣総理大臣 森 喜朗 様
通商産業大臣 深谷隆司 様

 本日、参議院本会議において、「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」が可決・成立した。私達は、これに断固抗議する。
 法案とその審議は、高レベル廃棄物そのものの危険性、さらに地層処分の危険性をひた隠しにしたものであった。地方公聴会の要求を一蹴し、参考人は推進派だけで、わずか数回の形ばかりの審議で強行採決した。
 「核のゴミ」問題は、まず原発を止めることからスタートする。この根本的な問題を一切回避し、原発の運転継続のために、超危険な地層処分を前提とした矛盾だらけの法律を強行採決したことに強く抗議する。
 しかし、この強行採決が、全国の運動を結びつけてくれている。「研究所」という名で狙い打ちされている地域の人々の、心からの訴えが、全国の仲間に深く静かにしみわたっている。全国の反原発団体や住民団体は、本日「47都道府県民高レベル地層処分場受け入れ拒否連絡会」を結成した。この連帯した力で、必ずや、法律の実施を阻止するであろう。

2000年5月31日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
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