「もんじゅ」上告の暴挙に断固抗議する



内閣総理大臣 小泉純一郎 様 (FAX 03-3581-3883)
経済産業大臣 平沼赳夫  様 (FAX 03-3580-4041)
文部科学大臣 遠山敦子  様 (FAX 03-3581-4185)

 本日(1月30日)、国は「もんじゅ」高裁判決を踏みにじり、最高裁に上告した。私達は、この暴挙に対し、満身の怒りをもって抗議する。上告という貴殿の暴挙が、「もんじゅ」廃炉を要求する声を広めるに違いない。国の原子力政策全体に対する批判の声を大きくしていくに違いない。

 1月27日、名古屋高等裁判所金沢支部の控訴審で、国が行った「もんじゅ」の設置許可は無効であるという判決が下された。判決は、国の安全審査に重大な誤りがあったと指摘している。「誠に無責任で審査の放棄といっても過言ではない」とまで述べている。これらの指摘に対し、何の反省もない、安全性軽視の貴殿の姿勢を断じて許すことはできない。まさしくメンツのためだけの上告である。審理を引き延ばすことによって、死亡宣告を受けた「もんじゅ」を、生きているかのようにカモフラージュするための上告である。

 1995年の「もんじゅ」ナトリウム漏れ火災事故によって、高速増殖炉の特段の危険性は現実のものとなり、福井県民をはじめ、多くの人々が「もんじゅ」の廃炉を要求している。「もんじゅ」は停止中でも冷却材のナトリウムを高温に保つため電気代等で年間100億円もの税金が投入され続けている。これ以上、「もんじゅ」の改造工事等に税金が使われることなど断じて許せない。国際的な流れは、高速増殖炉からの撤退はもちろんのこと、脱プルトニウム・脱原発へと進んでいる。「もんじゅ」は廃炉にすべきである。
2003年1月31日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
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