2005年5月13日 関西電力との交渉
質問(4/5付)と回答(5/13)


5.リスト漏れの経緯について
 貴社の3月1日付「再発防止報告書」では、事故の約1ヶ月前に見つかった大飯1号での大幅減肉の水平展開として、美浜3号の当該箇所が未点検であったことを確認したとなっています(p12)。
(1)「若狭支社は、その他部位も含め次回定期検査で追加点検すべき箇所を抽出するよう各発電所に指示した」となっていますが、その指示はいつ出したのですか。指示文書を示してください。

回答:7月30日に若狭支社から各発電所に指示文書を出しています。指示文書についてはそれをお見せすることはできません。指示の内容は以下のとおりであります。平成16年7月の大飯1号機のその他部位主給水管の減肉トラブルをうけ若狭支社はその他部位も含め、次回定期検査で追加点検すべき箇所を抽出するよう各発電所に示しています。全ての部位ということです。主要点検部位も、その他部位も。
次回定期検査に追加すべき箇所というのは、大飯1号機の減肉と同様に減肉の心配のあるものや、過去に協力会社から検査の推奨を受けながら点検されていないものがないかなど、念のために点検しておいたものが望ましいものを検討するという内容でありました。

(2)「美浜発電所は、この指示を受け・・・未点検部位の一部として当該部位を抽出した」となっていますが、美浜発電所は、このことを若狭支社及び本店に報告したのですか。

回答:美浜発電所の報告については事故の時点では、美浜発電所で調査結果をまとめていた段階であったため、若狭支社・本店にも報告されていません。

(3)「既に、次回定期検査において点検する計画であったことを確認した」となっていますが、この時、当該箇所の余寿命を計算しましたか。

回答:余寿命評価はしておりません。

(4)大飯1号の減肉に関して、貴社が行った水平展開は、@同じ玉型弁を使用している大飯2号の同箇所の点検、A他の原発の給水系統の配管のチェックでした。破断した配管は復水系統ですが、復水系統もチェックするよう指示したのですか。

回答:その他部位も含めてという形でやっておりますので、復水系統とか給水系統とか関係なく全ての箇所で調査対象として点検をしております。

(5)復水系統もチェックするよう指示したのであれば、事故後発表された15箇所の主要点検部位のリスト漏れなども、その時に未点検であると確認していたのですか。

回答:点検漏れがあるとの認識がなかったため、事故後確認した点検漏れの15箇所については、点検漏れとは抽出されていませんでした。

(6)貴社が美浜3号機の当該部位がリスト漏れ、及び未点検であると知ったのはいつのことですか。

回答:点検もれで未点検であることは先ほどの中で抽出しておりましたが、リスト漏れということについては、事故後知りました。
未点検であると知ったのは、7月30日付の若狭支社の指示文書がありますので、この中での作業の中で、当該箇所も抽出されてますので、申し訳ありませんが、何月何日というのはわかりませんが、それから事故が起こるまでの、7月下旬から8月上旬・初旬にかけての間で抽出されていたものだと思われます。
市民:7月30日から8月9日の間ということですか。
回答:まあそうですね。7月下旬から、そうですね。