関電の自主検査<性状にかかわる検査項目>の内容 (2010年1月14日交渉での回答)

●核分裂性プルトニウム含有率
ウラン、プルトニウム、アメリシウム241中の核分裂性プルトニウム(ブルトニウム239とプルトニウム241ですけど)の重量割合。

●全不純物総量
個々のペレットの不純物量が十分に小さいことは、輸入燃料体検査で確認されるが、全不純物総量は各々の不純物の規定値の合計値よりも厳しい基準を設け、念のためその総量についても少ない量であることの確認を行うものである。

●蒸発性不純物
不純物は蒸発性、非蒸発性にかかわらず、各々の不純物の量が十分に小さいことは輸入燃料体検査で確認される。蒸発性不純物は、気体となる不純物の既定値の合計値よりも厳しい基準を設け、念のため蒸発性の不純物の総量についても少ない量であることの確認を行うものである。

●介在物
介在物とは、ペレットに含有される観察可能な不純物であり、各々の不純物の量が十分に低いことは輸入燃料体検査で確認される。介在物の検査では、一定の大きさのものが局所的に存在していないことを念のために確認している。

●結晶粒径
ウラン、プルトニウム二酸化物の結晶粒の大きさである。ペレットが問題なく焼結していることは、焼結条件(温度とか時間)の管理や輸入燃料体検査の外観や密度などによって確認できるが、念のためペレットの細かい組織を確認するものである。

●空孔分布
ペレット内にある小さな空孔の分布を測定する。ペレットが問題なく焼結していることは、焼結条件の管理や輸入燃料体検査の外観や密度などによって確認できるが、念のためペレットの細かい組織を確認するものである。

●熱的安定性
ペレットを再度焼結して、密度変化を確認する。ペレットが問題なく焼結していることは、焼結条件の管理や輸入燃料体検査の外観や密度などによって確認できるが、念のためペレットの高温でのやきしまり特性を確認するものである。


(10/01/18UP)