使用済みMOX燃料は福井県に永久に溜まり続けるのですか?
質    問    書

関西電力(株)社長 森 詳介 様

2009年2月19日

 貴社は1月30日にフランスのメロックス工場でMOX燃料の製造を開始したと発表しました。そして高浜3・4号機で2010年までにプルサーマルを開始しようとしています。

 使用済みMOX燃料について、国の「原子力政策大綱」(2005年)では「六ヶ所再処理工場の運転実績、高速増殖炉及び再処理技術に関する研究開発の進捗状況、核拡散を巡る国際的な動向を踏まえて2010年頃から検討を開始する」とされています。また、「原子力立国計画」では2045年頃に「第二再処理工場」の操業を予定し、そこで再処理するという予定です。

 しかし現在、六ヶ所再処理工場はガラス固化試験で完全に行き詰まり、「もんじゅ」は運転再開の目処もたっていません。核燃料サイクルの破綻は、一層色濃くなっています。このような状況で、上記のような「予定」はますます現実味がなくなってきています。もちろん、使用済みMOX燃料は六ヶ所再処理工場に運ぶことはできません。

 このような状況の中で、使用済みMOX燃料は、原発サイトに永久に溜まり続けるのではないかという不安の声が強まっています。プルサーマルを実施しようとする貴社には、
使用済みMOX燃料の処理について責任があります。

1.使用済みMOX燃料は、いつまでに、どこに運び出し、どのように処理するのですか。

2.上記の国の計画が遅れた場合、使用済みMOX燃料をどのように処理するのか、貴社の具体的な計画を説明してください。


2009年2月19日

 グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
    京都市左京区田中関田町22−75−103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952

 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
    大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581

(09/02/19UP)