浜岡原発停止による「関西電力からの援助」策に、
津波対策もできていない関電の原発の運転再開を含めないよう求めます

関西電力の原発も巨大地震や大津波に耐えることはできません。
定期検査で停止中の関電の原発の運転再開を認めず
運転中の7基の原発も停止するよう求めます
要    請     書

経済産業大臣 海江田万里 様

 菅直人首相は、本日(5月6日)、浜岡原発の全号機停止を中部電力に求めました。それに際して、経産大臣は、浜岡原発の運転停止によって生じる電力不足に対して、「関西電力からの援助も考えている」と述べました。
 「関西電力からの援助」には、現在定期検査で停止中の関西電力の原発の運転再開などが含まれることのないよう、強く要請します。

●関西電力の原発も、巨大地震や大津波に耐えることはできません。
 関電の原発:
  地震想定は、美浜原発でM7.7、大飯・高浜原発でM7.4 (今回はM9.0)
  津波想定は、わずか2メートル (今回は13メートル)


 関西電力を始め、電力会社が出している想定津波高さは、土木学会指針に基づいて出されています。この指針は、同学会原子力土木委員会津波評価部会によって取りまとめられていますが、この部会は電力会社が名を連ねる組織です。土木学会と電力会社の癒着によって、甘い評価を行っています。
 
 また、緊急対策として関電が行っているのは、電源車や消防ポンプ、消防ホースの設置等だけです。今回の福島第一原発事故の全電源喪失という事態に対応できるようにするとしながら、全く小手先の対策のみです。

要  請  事  項
1.浜岡原発の運転停止による「関西電力からの援助」に、現在定期検査中で運転を停止している関電の原発の運転再開を行わないこと。
 (現在定検中:大飯1号[調整運転中]、美浜1号、高浜1号、大飯3号)

2.関電の原発も巨大地震や大津波に耐えることはできません。また「緊急対策」も、今回の福島第一原発事故の全電源喪失という事態に対応できるようにするとしながら、全く小手先の対策しか取られていません。そのため、関電の稼働中の原発7基の運転を停止すること。
 (運転中:美浜2・3号、大飯2・4号、高浜2・3・4号)

2011年5月6日
グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
   京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
   大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581

(11/05/06UP)