集会決議
福島原発事故から1年、3月11日にあたって
大飯原発3・4号の再稼働を止めよう!
脱原発への政策転換を勝ち取ろう!

 3月11日がやってきた。深い悲しみと苦悩、そして憤りをともなって、この日がやってきた。

 ふるさとを引き離された苦悩と苦痛は続き、「自主的」避難をせざるを得なかった人々も、汚染地にとどまらざるを得ない人々も、被ばくを余儀なくされ、将来への不安を抱えて生活を続けています。汚染された大地と海を前にして、農業者、漁業者や酪農家たちは生活の糧を奪われています。「除染」の名の下に、避難の権利を阻まれている人たちがいます。また、多くの労働者が高線量の被ばくを強いられています。
 全国の母親たちは、子どもたちを放射能から守るため、なれない行政への陳情等に追われています。放射能に汚染された膨大なガレキが生み出され、「広域処理」の名の下に、汚染と被ばくが全国に拡大されようとしています。
 全てが原発事故によって引き起こされました。しかし、東電も政府も原子力産業界も御用学者も、自らの責任を不問にしたままです。犠牲は人々の上に重くのしかかっています。

 事故はいまだ収束せず、福島原発事故の実態も原因もいまだ明らかにはなっていません。それにもかかわらず、事故の実態を踏まえないストレステストと、地震の影響を無視した小手先の「津波対策」で原発の運転を再開するなど断じて許されるものではありません。再稼働の先頭にあるのが関電の大飯原発3・4号です。3月、4月にも再稼働が狙われています。小浜市、滋賀県、京都府は「立地並み」の安全協定締結を求めていますが、関電はいまだこれに応えていません。若狭の原発で大事故が起これば、立地県はもとより、関西1200万人のいのちの水がめ・琵琶湖の水はすぐに汚染され、関西の空も大地も汚染されてしまいます。

 原発の再稼働など必要ありません。福井と関西の私たちは、いま、原発なしで暮らしています。2月20日以降、若狭の原発は全て運転を停止しました。全国的にも52基の原発が運転を停止し、動いているのはわずか2基だけです。これもまもなく停止します。「原発なしでは暮らせない」と関電と政府がすり込んできた大宣伝が大ウソであったことを現実が示しています。私たちは、稼働中の原発事故の危険という恐怖から解放されています。これをつかの間に終わらせてはなりません。核燃料サイクルは停止すべきであり、危険な「もんじゅ」は廃炉以外にありません。

 福島原発事故を二度と繰り返してはならないという多くの人々の意思は、日増しに強くなっています。全国の人々が、大飯原発の再稼働問題を注視しています。大飯原発3・4号の運転再開をなんとしても止めていきましょう。その後に続く伊方3号や泊1・2号などの運転再開を止め、原発ゼロの日を実現しましょう。政府に脱原発への政策転換を迫りましょう。
2012年3月11日
さよなら原発3.11関西1万人行動参加者一同

(12/03/11 UP)