六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の中止を!
大飯原発3・4号をはじめ、原発の運転再開反対!
1月26日政府交渉 速報

「要望があれば、原発からの距離に関係なく、説明にいく。再稼働については、説明をした自治体と住民の理解を得る必要がある」(保安院)

◆「原発さよなら署名」
 二次集約分28,688筆を提出。一次集約分107,985筆と合わせて、合計136,673筆となりました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございます。

150名の参加で、約3時間の交渉となりました。

◆六ヶ所再処理工場の試運転再開について
・巨大な地震なら配管破損の可能性がある。配管が破損すれば、冷却は維持されない。


・アクティブ試験にはストレステストが必要だと指示しながら、ストレステストを出す前にアクティブ試験を開始することができるのか?との問いには答えられず。

・ストレステストの結果を報告する4月末まで、なぜアクティブ試験の開始を待てないのかについては、答えられず。

・エネ庁は、「アクティブ試験の開始は、日本原燃の判断でやっている」として、自らの責任を放棄。

・試験開始について、3月11日以降に審議会委員の意見は聞いていない。

今日の交渉を踏まえて、アクティブ試験を中止すること、検討しなおし、回答を出すよう求めた。


◆原発の再稼働について
・要望があれば、原発からの距離に関係なく、説明にいく。再稼働については、説明をした自治体と住民の理解を得る必要がある。

・配管破損の可能性は否定できない。福島原発事故の実態と原因は未だ明らかになっていない。

・福島第一原発3号機の格納容器の圧力変動については、解明できていないことが確認されている。

・ストレステストの破断基準は、「大飯発電所3号機および4号機について、福島第一原子力発電所をおそったような地震・津波が来襲しても同原子力発電所事故のような状況にならないことを技術的に確認するとの考え方」である。

・現在得られている知見を取り入れてストレステストの評価を行うようにしている。配管の破損、老朽化の影響、活断層の連動については、現在取り入れていない。

・地元了解と4大臣の政治判断の順序はまだ決まっていない。

・地元に説明した上で、事故の掘り下げが必要な場合は行う。

・関電と暴力団の関係については、現在は関電に電話で聞いただけで、現状は分からない。

以上のように、政府は配管破損の問題や福島事故の実態・原因が明らかになっていないにも関わらず、運転再開を進めようとしている。しかし他方、福島事故では「老朽化の影響なし」という保安院の評価が意見聴取会の委員から否定され、見解を出し直すことになっている。また、5km以上離れている活断層の連動について評価し直すような意見も委員会から出ている(例えば、大飯原発の場合、熊川断層の連動を評価して、基準地震動など、ストレステストの前提条件を見直すことにつながる)。

政府と国会の事故調査委員会は現在調査・検証を行っており、その結論を待つべきだと要求した。それなしに、ストレステストの判断基準としている「福島原発事故が再度起きないように」ということの保証はない。
これらについて、再度回答を求めることになった。

 最後に、2月8日のストレステスト意見聴取会は公開で傍聴を認めて行うことを強く求めた。

2012年1月26日

PEACE LAND/花とハーブの里/グリーン・アクション/美浜の会/グリーンピース・ジャパン/FoE Japan/福島老朽原発を考える会

政府側の出席者
再処理関係
保安院
  核燃料サイクル規制課 中沢  潔 企画班長
  核燃料サイクル規制課 大向 繁勝 再処理班長
エネ庁
  電力・ガス事業部 原子力立地・核燃料サイクル産業課 吉田 利幸 係長
原子力安全委員会
  総括規制調査官 国井 清人

再稼動関係

保安院
  防災課 事故故障対策室 古作 泰雄 第三班長
  原子力安全技術基盤課  田口 達也 課長補佐
  原子力発電検査課    澤田 智宏 企画班長
エネ庁
  電力・ガス事業部 政策課 平田 卓也 係員
原子力安全委員会
  審査指針課 安全調査官 柏村 博之


(12/01/27 UP)