高浜発電所からの使用済核燃料搬出に対する抗議文



関西電力株式会社 
社長 藤 洋作 様

 貴社は4月11日、高浜発電所から使用済み燃料38トンを青森県六ヶ所村に搬出しました。この暴挙に対し、私たちは強く抗議します。
 六ヶ所再処理工場の使用済核燃料プールでは、昨年の7月以降漏水が続いています。問題発覚後数ヶ月たった現在でも、この漏水の原因はおろか、漏えい個所すら特定されていません。現在なお1時間当たり200ccもの漏水が確認されています。そのような中での今回の搬出は、地元の人々の不安な気持ちをまったく省みない行為です。
 昨年5月の刈羽村住民投票以降、プルサーマル実施の目処はまったく立たず、実施不可能であるという状況はいよいよ確実なものとなっています。
 今や六ヶ所再処理工場は全く目的を失っているのです。貴社として六ヶ所再処理工場に使用済核燃料を搬出する根拠は一切ありません。
 私たちは今回の搬出について強く抗議するとともに、貴社に対し、使用済み核燃料の今後の搬出計画を即刻中止することを強く要求します。
2002年4月28日
「プルサーマル反対と六ヶ所再処理反対を結ぶ市民の集い」参加者一同



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