集会宣言



  刈羽村住民投票の勝利を受け、全国のプルサーマル反対運動を担う人々と、青森で核燃反対運動を担う人々が集うこの場から、全国に向けて宣言します。

 刈羽村住民投票において、プルサーマル反対の意思が明確に示されました。原発城下町において、4年間にわたって「安全だ」との宣伝を受け続け、「仕事がなくなるぞ」との脅しまで受ける中で、刈羽村住民は、はじめて表わす率直な思いを、反対に○をつけた投票用紙に託しました。刈羽村住民の下した結論は重く、その意思は尊重されなければなりません。柏崎刈羽原発でのプルサーマルは、正当な民主的な手続きによって住民から拒絶されたのです。

 全国各地で、さまざまな形態で、粘り強く闘われたプルサーマル反対運動のリレーは、高浜でも、福島でもそして柏崎刈羽でも、プルサーマル実施を許しませんでした。プルサーマル計画は少なくとも1年間の凍結は確実で、その後の実施も全くめどが立たない状況となりました。プルサーマル実施の道は閉ざされたのです。

 わたしたちは、国・電力会社によるプルサーマル復活のどんな動き、どんな悪あがきも許しません。全国の運動は協力して、柏崎刈羽はもちろん、福島でも、福井でも、九州でも、中部でも、全国どこででもプルサーマルはやらせないことを誓います。

 プルサーマルが閉ざされた結果、再処理はその目的を完全に失いました。プルトニウムを取り出すことは許されません。そして、原発から吐き出される使用済核燃料は、今や「リサイクル燃料資源」などではなく、「核のゴミ」そのものであるという、その真の姿をさらけ出すことになったのです。この「核のゴミ」を、青森の人たちに押しつける行為は直ちにやめるべきです。

 わたしたちは、青森県六ヶ所村の再処理工場の建設を止めるために、そして使用済核燃料の青森への搬出・搬入を中止させるために、ひいては核燃料サイクル政策を中止させるために、全国のプルサーマル反対運動と青森の運動とが、連帯をさらにさらに強くし、共に手をたずさえ、力を合わせていくことを誓い、ここに宣言します。

2001年6月17日
−使用済核燃料はゴミと化した−
刈羽でもどこでもプルサーマルはやらせない全国集会参加者一同



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