使用済み核燃料「中間貯蔵施設」誘致表明に抗議する


むつ市長 杉山 粛 様

 本日(6月26日)、貴職は、使用済み核燃料「中間貯蔵施設」の誘致を表明しました。このことに強く抗議します。子々孫々にまで重大な影響を及ぼすこのような問題を、貴職一人の「誘致表明」で進めることができないことは、言うまでもありません。
 むつ市民は、30日から住民投票条例制定運動を開始しようとしています。本日の誘致表明は、この市民の運動を踏みにじる暴挙であり、断じて許すことはできません。
 「中間貯蔵施設」とは、「核の永久ゴミ捨て場」に他なりません。東電が構想を発表してからわずか2ヶ月の間に、このことが、誰の目にも明らかになりました。50年後に使用済み核燃料をどこに持っていくのか、貴職も東電さえも説明できないのが事実です。
 また、貯蔵容器の二重蓋を開けないことになっているため、50年後に再輸送することはできません。この面からも、「中間貯蔵施設」が「核の永久ゴミ捨て場」になることは明らかです。
 このような問題が明らかになっているにもかかわらず、性急に誘致表明したことに、改めて強く抗議します。
 むつ市民は、「中間貯蔵はいらない」「次世代に核のツケを回さないよう」「誘致構想を白紙に戻し住民と話し合いを」「結論を急ぐな」との声をあげています。「住民投票で決めよ」と言う市民の声に耳を傾け、誘致表明を撤回するよう要請します。

2003年6月26日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
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