集会決議

関西電力は核のゴミと化した使用済み燃料を青森へ運ぶな


 本日私たちは、刈羽村住民投票の勝利に至る運動について現地から報告を受けました。その苦難に満ちた運動を推進した刈羽村の人たちに心からの敬意を表したいと思います。同時にその報告から、その勝利は、刈羽村の住民が多くのしがらみを乗り越えて真剣に考え抜いた結果であるという強い確信をもちました。柏崎刈羽原発でプルサーマルを実施することは、刈羽住民によって明確に拒絶されたのです。この事実を誰も否定することはできません。
 このプルサーマルを拒否する住民の意識・意思は普遍的なものであります。ただでさえ危険な原発で、危険なプルトニウムを予定外で燃やすことに、よろこんで賛成するものなど誰もいるはずがないのです。この住民の意思は、福島原発プルサーマルに対しても、高浜原発プルサーマルに対しても共通に働くものです。
 事実、いま予定されているプルサーマルはすべて、少なくとも1年間は実施されないことがすでに確定しています。その後の見通しは不透明であり、状況が打開されるような見込みはまったくありません。プルサーマルの道は基本的に閉ざされたのです。
 それに伴って、青森県六ヶ所村の再処理施設は目的を失い、使用済燃料はただの核のゴミと化しました。そうなると、刈羽村で配布された平沼経済産業大臣のビラがいみじくも語っているように、青森へ使用済燃料を運び出すわけにはいかないとなるのは当然です。これ以上、青森の人たちにいわれのない核のゴミを押し付けることは許されないことです。
 関西電力は近く、高浜1号と2号から使用済み燃料を六ヶ所村に搬出しようとしていますが、これはただちに止めるべきです。

 プルサーマル計画を中止し、使用済燃料の六ヶ所への搬出を中止するよう、集会の意志として強く要求します。

2001年6月10日

                                             「刈羽村住民投票勝利報告集会」参加者一同




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