6月12日、使用済み燃料を青森に運ぶなで関電と4時間の交渉
今回搬出の根拠は再処理期限のない契約
               これでは核のゴミの搬出と同じだ


 刈羽村勝利後の第1号として、関電の高浜1・2号の使用済み燃料が青森に搬出されようとしている。6月15日に六栄丸が高浜港に入港、16日に出港し、18日に青森に到着すると言われている。私達は本日(12日)、グリーン・アクションと美浜の会を含む市民17名で関電本店に出かけ、使用済み燃料を搬出しないことを要求して午後4時から8時まで、4時間にわたって激しいやりとりを行った。
最初に、10日に刈羽村の武本氏を迎えて行った「刈羽村住民投票勝利報告集会」で採択した搬出反対の集会決議を読み上げて手渡した。続いて市民グループ「脱原発の想いを綿毛にのせて」、「毎月26日ランチタイムに関電本社に集まる女たち」および「日本消費者連盟関西グループ」から同主旨の申入書が手渡された。
前回、刈羽村勝利の翌日の交渉で関電の大森広報課長は、六ヶ所再処理施設のプール使用に関する契約があるかのような回答をしたが、それは間違いであったと今回は訂正した。
 我々は要するに、使用済み燃料を六ヶ所に運べる契約上の根拠は何かを問題にしたのだが、今回それは、1997年3月の「再処理基本契約」であると答えた。では、その「再処理基本契約」とはいかなるものか、具体的な契約形態や内容を問いただすとまったく答えられない。そんなことでは、使用済み燃料を六ヶ所に運べる根拠がないではないかと、我々は全員で鋭く詰め寄った。
 午後6時が過ぎたところで、休憩を入れるから担当部署に行って聞いてくるよう、いやがる2人の広報課長を何度もせきたてた。ついに彼らは根負けしてしぶしぶ聞きに行かざるをえなくなり、午後7時に回答し直すことになった。
 その結果、かなりの契約内容などが分かったが、肝心の再処理の時期が答えられない。再処理の時期は、97年3月の「基本契約」に書かれている「別途協議」の中に入っているのであるが、実際に協議されたかどうかはついにはっきりしなかった。これでは、今回運ばれる予定の使用済み燃料はいつ再処理されか分からないことになる。期限のない再処理契約では、永久に据え置かれるかも知れない、これではゴミ扱いと同じになるではないかと我々は主張した。
 結局この件も含めて、どう返事するかは明日(6/13)に関電が回答することになった。再処理の時期を次も焦点にして、出港前に詰めていきたい。



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