核廃棄物はいらない、終止符を
No nuke waste, period


2003年4月4日 デザレット・ニュース(ユタ州の地元紙) 社説
http://deseretnews.com/dn/view/0,1249,480033334,00.html



ユタ州の人々にとって、これは決して程度の問題ではなかった。ユタ州の人々は、いかなる核廃棄物であれ、この州で貯蔵されることを望まない。

しかし、ユタ州の西部砂漠に処分地を設置したがっている、大抵は東部の原子力発電会社の協同体であるPFS社(Private Fuel Storage))は、そのような施設の許可を認めなかった原子力安全許可委員会の最近の決定によって、屈服させられたようには見えない。トゥエレ郡の計画規模を90パーセント以上縮小することが、許可を得ることを意味するのなら、そうするだろうとPFS社は今述べている。

少量でさえ、受け入れない。少量は、より多くの廃棄物をまねく可能性に門戸を開く。ユタ州政府の環境基準の事務局長であるダイアン・Nielsonが明らかにするように、「それは施設をより小さくするという問題ではなく、まず第一に、核廃棄物をそこに貯蔵するという問題です。」

PFS社の申請を退けた連邦許可委員会の部分的な決定を受けて、PFS社は、トゥエレ郡でのより小さな計画を提案した。その[申請の]拒否は、スカル・バレーのゴーシュト族居留地に提案された施設の上空で行われる空軍戦闘機の訓練演習に伴う事故の可能性から起こった。

Nielsonが表現するように、「施設が簡単に攻撃されないように、それをより小さくするのだろうか?」

ユタ州はPFS社の提案に反対する闘いを立派に継続することを誓った。

使用済み核燃料の貯蔵が、PFS社が主張するほど安全ならば、ネバダ州のユッカ・マウンテン内の永久貯蔵所がそれらを受け入れることができるまで、電力を生み出すために使用された場所でその物質を保存することに関して何か害があるのか??

地上の容器での「一時的な」貯蔵が40年にも達することを意味している事を考慮すれば、ユタ州の施設は、ユッカ・マウンテン施設が操業開始するまで、10年程度待つための暫定的解決策になると考えるわけにはいかない。[訳注:ユッカ・マウンテンの最終処分場が完成するまでの10年間の一時的貯蔵ではなく、「40年間の貯蔵」は、永久貯蔵の可能性があることを危惧している。]

非常に小さな貯蔵サイトでさえ、PFS社は、西部砂漠に廃棄物貯蔵施設を設置することへの原子力安全許可委員会の第一の反対理由−ゴーシュト族居留地周辺での戦闘機衝突の可能性−を避けることはできない。

空軍パイロットは戦闘(空中戦)のための訓練を行うので、地上の核廃棄物貯蔵施設には最小限の関心しか払われないであろう。

さらに、ヒル空軍基地とユタ射爆訓練場の利害は、ひとたびユッカ・マウンテンが出現すれば、一民間企業が廃棄物問題の永久の解決策をもつであろうという利害より勝るに違いない。