パブリック・シチズンとNIRSはホルテック社のキャスク問題の調査を要求
Public Citizen and NIRS request investigation of Holtec cask issues


2003年6月19日
総括監察局
ジョージ・ムーレイ, Jr.
米国原子力規制委員会


ムーレイ様

パブリック・シチズンとNIRSを代表して(この2つの団体は、原子力の安全性に関心のある公共の利益を求める団体です)、私は、ホルテック社とU.S.ツール &ダイ社の品質保証監査を含むNRCの不当な行為に関するオスカー・シラニ氏の申し立てを調査するよう、統括監察官に要求するために書いています。

2000年6月〜7月に、エクセロン社の従業員として、シラニ氏は、使用済み核燃料の乾式キャスクのNUPIC品質保証監査を指導していました。そのキャスクはホルテック社によって設計され、その供給業者であるU.S.ツール &ダイ社によって製造されました。この監査とその結果およびシラニ氏のその後のエクセロン社からの解雇をとりまく状況は、NRCの品質保証プログラムとその機関による産業の品質保証プログラムへの監督における憂慮すべき機能停止を指し示しています。そういうものとして、私たちは、今回のケースの調査が有効な原子力規制と公衆の安全にとって重要であると信じています。

ホルティク社とその供給業者に関係するこの問題は、PFS社(Private Fuel Storage)の前代未聞の大量の使用済み核燃料をホルテック社のHI-STAR100キャスクを使って輸送し貯蔵するとしている計画に鑑み、また、2001年7月に起きたボルティモア鉄道トンネル火災の分析に使用する想定キャスクとしてホルテック社のHI-STARをNRCスタッフが選択したことに鑑み、そして、キャスクの許認可に使用されるベンチマークコードの基礎をホルテック社のHI-STAR100キャスクによる限定的な物理試験に求めようとするNRCの意図(梱包実行性研究)に鑑み、とりわけ時機を得たものになっています。

シラニ氏の主張の簡潔な要約は添付されており、私たちは、あなたの部署がこれらの問題を調査することを望みます。私たちがいくらかの助けになれるならば、私かNIRSのケヴィン・カンプスに遠慮なく連絡してください。

敬具

リサ・グー
上級エネルギー・アナリスト 
Public Citizen's Critical Mass Energy and Environment Program