刈羽村の住民投票でプルサーマルは終わった
核のゴミ=使用済み燃料の
青森搬出に抗議する
膨大な核のゴミと放射能まみれの社会を選択しますか


 関西電力は、核のゴミである原発の使用済み核燃料を青森県に搬出しようとしています。三九トンの使用済み核燃料を積んだ輸送船「六栄丸」が、福井県の高浜原発専用港から出港しようとしています。放射能にまみれた核のゴミを青森の人たちに押しつけてよいのでしょうか。膨大な核のゴミを生み出し、放射能まみれの社会を子々孫々に残してよいのでしょうか。原発の電気を享受する都市に住む私達に問われています。核のゴミを青森に押しつけることに反対しましょう。

 プルサーマルは終わった
 新潟県刈羽村の人々は、住民投票で、プルサーマル計画に反対だと明確な意思を示されました。プルサーマルが予定されていた福井県でも福島県でも、実施の目途はたっていません。刈羽村の住民投票によって、危険なプルトニウムを通常の原発で使用するプルサーマル計画は、完全に実施の見込みがなくなったのです。

 使用済み燃料は核のゴミ
 プルサーマルが実施できなくなったことで、青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場は、その目的を失いました。再処理工場は、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出すものです。そのプルトニウムの使い道がなくなったからです。関西電力や国は、使用済み核燃料は「リサイクル燃料」と言い続けてきました。しかし、今や、「核のゴミ」と化したのです。核のゴミとなったものを、どうして青森の人々に押しつけることが許されるでしょうか。

 核のゴミを青森に押しつけることに反対です
 関西電力は、高浜原発一・二号機から使用済み燃料を青森に搬出しようとしています。プルサーマルが実施できなくなってから、初めての本格搬出です。関電は、どうして使用済み燃料を青森に搬出できるのか、その根拠すら明確にしていません。搬出した使用済み燃料が、再処理されるという確約もないまま搬出するのです。これでは青森を、核のゴミ捨て場にすることになります。国と電力会社は、全国の使用済み核燃料を青森に集め、青森県をこれまで以上に核のゴミ捨て場にしようとしています。

 核のゴミを押しつけられるのは青森だけではない
 このまま原発を運転し続ければ、核のゴミ捨て場は青森だけでは足りなくなります。そのため、関西電力は、使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」=「永久ゴミ捨て場」を探しています。福井県以外の関電管内に建設しようとしています。あなたの住む町が狙われているかもしれません。
 原発は膨大な核のゴミを生み出します。さらに、核のゴミを「減らすために」、「低レベル核廃棄物」は「一般の廃棄物」と同じだとして、住宅の建材等に混ぜて使おうとしています。台湾では、放射能まじりの建材で建てられたマンションに住む住民が被曝しました。
 膨大な核のゴミを生み出し、放射能まみれの社会をあなたは受け入れますか。このような社会を子々孫々に残しますか。このことが、今、私達一人一人に問われているのです。





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