1月18日 学習・討論会
プルサーマルと六ヶ所再処理ガラス固化

◆「プルサーマル」って何? 「資源の有効活用になる」とは本当?
 国の許可を得られずMOX燃料製造を中止したのに、「メロックス社には製造能力がある」

 関西電力は、11月10日にMOX燃料製造のための申請書を国に提出しました。1月にはフランスのメロックス社で製造を開始し、2010年度に高浜3・4号機でプルサーマルを実施する計画です。最近の関電との交渉、国との面談で明らかになった、「プルサーマルの必要性」と関電の申請書の問題点を中心に、その内容を検討し、今後の運動の方向について議論しましょう。
 そもそも、なぜプルサーマルを推進するのでしょうか。関電や国は「資源の有効活用になる」と盛んに宣伝しています。12月16日の関電交渉では、全世界の全ての原発でプルサーマルを実施しても、ウランの可採は1.1倍になるだけだと回答しています。再処理で核のゴミは半分に減らせるなどとごまかしてもいます。交渉で明らかになった「プルサーマルの必要性=資源の有効活用」の実態を紹介します。また、「プルサーマル」とは何か等、初めての方にも分かりやすく説明します。
 関電の申請書には大きな欠陥があります。関電は2001年にメロックス社で製造したMOX燃料を廃棄にしましたが、今回の申請書では、このことをメロックス社に製造能力ありとする根拠にしています。その他にも、国の通達を満たしていない等の問題もあります。保安院はそれでも問題なしとして、何が何でもプルサーマルを進めるという姿勢です。福井県は、1月に安全専門委員会を開き、関電の申請書を審議します。

◆完全に行き詰まった六ヶ所ガラス固化−−炉内を観察できるのは1月下旬
 白金族堆積/かき混ぜ棒がL字型に曲がる/抜けなくなって溶融炉の上部解体

 六ヶ所再処理工場のガラス固化試験は、完全に行き詰まっています。だれの目にもガラス固化体を造れないことがはっきりしたわけですから、アクティブ試験は中止し、再処理工場は閉鎖する以外にありません。行き詰まりの実体を報告し、どうやって止めていくのか等を議論しましょう。
 10月に再開した試験によって白金族が堆積し、かき混ぜ棒を炉内に入れて撹拌作業を行いましたが、今度はその直棒がL字型に曲がってしまい炉内から取り出せなくなってしまいました。炉の上部を壊してかき混ぜ棒を取り出し、溜まっている廃液とガラスを流下させてから炉内の状況を確認するといいます。炉内を見ることができるのは1月下旬です。このことは、白金族が堆積するという溶融炉の根本的欠陥と、かき混ぜ棒などの対症療法が何の役にも立たないことを示しています。

日 時 2009年1月18日(日)pm1:30〜4:30
場 所 浪速人権文化センター 集会室2 (JR環状線「芦原橋」下車すぐ)  
参加費 一般500円 学生200円

主催:
  グリーン・アクション
       京都市左京区田中関田町22−75−103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952
  美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
       大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581

[2008.12.21版]

(08/12/24UP)