中国電力への抗議文

上関原発予定海域への埋め立て工事の強行に抗議する


2009年9月15日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会

 中国電力は9月10日以来、上関原発の予定地海域の埋め立て工事をするために、ブイを台船で運んで設置しようとする行動を強行している。
 これに対し、祝島の漁業者やお母さんたち、シーカヤックの人たち、山口県内や全国から駆けつけた人たちが炎天下で身体を張って阻止行動を続けている。地元漁業者は約30隻の漁船を集結させ、台船の接岸を拒否し続けている。陸上でも陸路輸送を阻止するため、60〜80名が通用門を封鎖している。
 このような、多くのお年寄りを含む地元の人たちの身体を張った行動は、生活の心底から湧き起こる憤りを表しているものと、中国電力は真摯に受けとめるべきである。この心情に共感する人たちの抗議の声が、全国から中国電力に届いているはずだ。
 タイやヤズなどの豊かな漁場をどうして地元民に断りもなく埋め立てることができるのか。希少なスナメリやカンムリウミスズメの生息域を勝手に破壊する権利がどうして中国電力にあるのだろうか。
 山口県は無謀にも埋め立て許可を出したものの、その際中国電力に対して地元住民や県民の理解を得る努力を尽くすよう要請しているはずではないか。このような対立を引き起こした責任が挙げて中国電力にあるのは明らかである。
 埋め立て工事の強行に強く抗議する。2日間に限らず工事をずっと中止するよう要求する。


(09/09/15UP)