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六ヶ所再処理工場を止める新しいうねりが始まっている!


 青森県六ヶ所再処理工場は、アクティブ試験が強行され、稼働が既成事実化されようとしている中で、それを停止させようという、全国各地及び世界中からの声が、新たなネットワークを利用して目覚ましい勢いで広がっている。
 インターネットのブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)という新しいシステムは、自分の意見を表明したり、その意見にコメントをしたり、さらにはリンクを貼っていくことで、個々人の声を網の目のように繋ぐことができる。その網の目を通じて、まさしく反対の声のネットワークが形成されてきている。
 SNSのミクシィでは、「青森県六ヶ所再処理工場やめて」というコミュニティーが開設されている。そこにはアクティブ試験開始時で数十名の参加者があったが、現在は千名以上もの人が参加して、連日活発な意見や議論がされている。
 また、著名人の意見表明は、そうした反対の声の広がりに大きな影響を与えている。中でも、ミュージシャンの坂本龍一氏は、六ヶ所再処理工場が動き始めれば、青森や三陸の食べ物に放射能が混じってしまうことや、放射能の危険について、ブログで発信し続けてきた。
 ブログだけにとどまらず、5月には、ラジオ番組でもこの問題を取り上げ、ミュージシャン、アーティストそして全国の若者達に、この問題を知ったからには黙っていてはいけないんだという、行動へのきっかけを作り出した。
 さらに、「stop-rokkasho」(http://stop-rokkasho.org/)というサイトを立ち上げ、再処理工場を止めようという声をあげ、広く人々に目覚めようと訴えている。
 このサイトに連動する形で、NGO「BOOMERANG NET」が準備・運営し、小泉首相に向けて署名を送るサイトも新たに開設された。この署名はいわゆる請願署名ではない。ネットで集めた署名を直接総理大臣に送り、世界中の市民の意志を示すという目的である。署名だけではなく、それぞれの思いをメッセージに書いて送るという形態になっている。イラク戦争と占領に反対する10代〜30代のメンバーを中心に発足されたこの「BOOMERANG NET」も、新しい運動をになう若者達に大きな影響を与えているのだろう。
 署名の内容は、非常にポイントが明確であり、わかりやすい。再処理工場の稼動が継続し、工場が放射性廃棄物を大気と海に放ち続けることによって、沿岸地域の自然環境に深刻な被害をもたらすばかりでなく、世界中の何十、何百世代先の未来を危険にさらすことになること、地震国日本で猛毒のプルトニウムを取り出すことの危険性、核軍縮の流れへの逆行を指摘した上で、エネルギー政策の転換こそが持続可能な唯一の道であるとしている。
 アメリカ在住の坂本氏が来日し、6月4日と9日には明治学院大学において、六ヶ所再処理工場に関するイベントが開催された。ミクシィ等でのこのイベントの報告を読むと、超満員の会場で、ものすごい熱気のなか、再処理工場の危険性や問題の大きさがよく理解できたと感じた人々が多かったようだ。そして、この事実が余りにも知らされていないことに愕然とする一方で、1人でも多くの人々に知らせ、1日でも早く再処理工場をとめるために、自分にできることから始めていきたいという意志を表明している人が多い。このように、事実を知ったことが行動に結びついていることが、今回のうねりを作っている大きな特徴だろう。
 明らかに、今までとは違った形で、多くの若者達が動きを始めている。その連鎖が、連日確実に広がり続けている。(K)