2/27関電と交渉  関電広報社員ヘラヘラして
「BNFLが劣化ウラン弾を造っていたかどうかは知らない」

──無責任な発言に参加者から怒りの声──


 2月27日、関西電力に、「死の商人」BNFL社との関係を絶つこと、プルサーマル計画を中止することを申し入れ、交渉を行った。グリーン・アクションと美浜の会が呼びかけ、15名が交渉に臨んだ。福井からも「小浜市民の会」のメンバーが駆けつけた。
 応対したのは、広報グループの大森、小松の両課長。「うそつき部屋」と呼んでいるいつもの応接室は、新聞記者やテレビの取材陣を含め20名以上が入り超満員状態であった。
申し入れ書を渡した後、BNFL社の新MOX工場SMPとの製造契約の有無について糾した。英国では、「BNFL製MOXビジネスへの日本の最新の支持確認」なる文言で、日本側が契約の意思表明を行ったかのような報道があり、この内容の真偽を糾した。日本との「(契約)合意」がなければ、英国当局によるSMP稼動の認可が困難になるからである。 関電は、「契約の話は一切していない」と回答。BNFLと話し合っていることは、「@不正の再発防止対策=品質管理体制の確認、A高浜4号炉のMOX燃料の返還問題の2点であり、「契約に関する交渉は行っていない」と繰り返し返答した。他方、電事連の海外再処理委員会が「将来のSMP工場稼動は適切」と述べた手紙があることを認め、関電も新工場を視察したと返答したが、「(これは)一般論であり、契約を約束するものではない」と言い切った。それなら手紙を公開せよと要求すると「私信だからできない」などと述べた。
 「劣化ウラン弾を製造した『死の商人』BNFLとは手を切れ」との要求に対しては、2人とも「(製造していたことを)私たちは知らない」を繰り返すのみであった。しかも、大森は、へらへらとした笑い顔で返答する。これには、全員が怒った。ウラン弾は湾岸戦争で使用され、兵士や子供たち・住民に放射能被害を与えている。ヨーロッパでの被害も報道されている。そんな弾丸を製造しているBNFLと関電が商取引をしているというのに、“へらへら”できるとは!?
  「知らないでは済まされない」「知らないこと自体が大問題」と厳しく追及。BNFLが劣化ウラン弾のみならず核兵器の製造にも関与していることは、イギリスでは公然たる事実。そんな死の商人BNFLと関電は20年以上も取引を続けているのに「知らない」とは、杜撰この上ない。
BNFLが劣化ウラン弾の製造に関与している事実を知っていたのか、いつ知ったのかなどへの回答を1週間後に文章で行うよう要求し、交渉を終えた(9日に、23〜30日の間に口頭で返事すると広報から返答かあった)。
 交渉後参加者全員で、BNFLが劣化ウラン弾を製造していたことを宣伝していこう、BNFLとの関係を断ち切るよう運動を強め、プルサーマルを中止に追い込んでいこうと確認し合った。
 関電交渉の直前に、記者説明会を開いた。6新聞社と3テレビ局が参集され、多数の質問が出されるなど熱心な取材であった。


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