国内及び国際情勢

「テロ対策」があれば、安心して暮らせるのでしょうか?

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安心して安全に暮らしたい・・・誰もがそう願っていることでしょう。
けれども、「治安の悪化」や「テロの恐怖」という言葉が飛び交い、不安が漠然と煽られるなかで、私たちは束の間の安心感を得ようとして、外国人など、自分たちとは言葉や文化・宗教・民族の異なる人を、全ての問題の原因だと決めつけて排除したり、差別したりしていないでしょうか?

「テロ対策」「治安管理」と称して私たちのまわりで行われていることは、実は、外国人をスケープゴートとした社会全体の管理強化なのです・・・・。このような施策によって、私たちは本当に「安心」を得ているのでしょうか?「テロ対策」ならしかたないと、安易に受け入れてしまう前に、ちょっと考えてみませんか?

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「テロ対策」「外国人犯罪対策」「不法滞在者半減政策」「利便性の追求」を目的として、水際対策や外国人の生体情報や出入国・在留に関する情報のIC化・一元化などが進められています。このような施策は、外国人を管理・監視の対象としてのみとらえ、外国人の基本的人権を侵害するという点で非常に問題です。
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●こんなことが行われています!
 また、これから法改定されようとしています!

*入国の際に指紋と顔写真が取られる法案がだされようとしています。

また、観光客は、ホテルなどに泊まったときに、パスポートを見せることを
拒否すると、それだけで、警察に通報されてしまうことがあります。
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*大きな事件が起こるたびに、外国人への職務質問が強化されます。
町を歩いているだけで、外国人登録証の提示を求められます。また、特定の宗教という理由だけで、警察が家まで来ることもあるのです。


このような取締りは、偶然その光景を眼にした道行く市民や近隣の人びとにまで、外国人に対する不信感を植えつけかねません。
また、常に不審の眼で見られる社会に暮らす外国人はどのような気持ちを抱くでしょうか?

*外国人登録は、市役所の窓口でできます。しかし、これを入国管理局で行うようにすべきという案が出されています。市役所は、それほど遠くない地域にありますが、入管の出張所は、市役所ほど多くはありません。転居や転職のたびに、遠方の入管まで行かなくてはならなくなってしまいます。


●どこが問題なのでしょう?

【外国人を管理の対象としてしか見ていません】
外国人の生体情報や出入国・在留に関する情報を一元化する「インテリジェンスセンター」構築の主要な目的は、外国人に関するデータを治安管理に利用することです。これは、監視・管理の対象としてのみ外国人を見ていることの現れであり、彼/彼女らの人権の保障、プライバシーの保護という視点が全くないという点で問題です。

【外国人への差別を助長します】
外国人による犯罪は日本の刑法犯のわずか2%強にすぎません。にもかかわらず、「外国人犯罪」が治安悪化の要因かのようにいわれ、「テロ対策」を理由に外国人への管理・取締りが強化されています。これは、言い換えれば、「外国人」を「犯罪者」や「テロリスト予備軍」と見なしているということであり、それ自体が差別です。同時に、外国人に対するこのような施策は、外国人一般への差別を助長する恐れがあります。

【バイオメトリクスデータ(生体情報)は究極の個人情報】
指紋や顔画像などのバイオメトリクスデータ(生体情報)は、究極の個人情報です。社会の「安心と安全」のために、プライバシーをさらけだすことを求められているのです。また、バイオメトリクスデータをIC化することによって、その個人情報が未来永劫記録されます。たとえ、現在の法律で守られるとしても、法律が変わらない保証はありません。自分のバイオメトリクスデータが、将来どのように使われるのかは、誰も保証できないのです。さらに、バイオメトリクスデータを暗証番号の代用として使用すること自体の危険性も見逃せません。というのも、バイオメトリクスデータは暗証番号のように変更できないため、一度盗まれたり悪用されたりしたら、さらなる悪用を食い止めることができないからです。

【IC化にはリスクも大きい】
個人情報流出のニュースが絶えないように、情報のIC化や一元化は、膨大な個人情報が一瞬で流出するという危険性を常にはらんでいます。しかしながら、このようなマイナス要因に対する検証とプライバシー保護の具体的な対策は、全くなされていません。

【「テロ対策」という名のもとで多発する別件逮捕・誤認逮捕】
「テロ対策」として実際に行われていることは、テロリストとみなされた人やテロに関する情報収集や、別件逮捕・誤認逮捕などです。そもそも、「テロ」や「テロリスト」「テロ団体」等の概念が不明確・曖昧であり、国際的に確立された概念もありません。そのため、これらの概念は、特定の個人や団体を排除するために、恣意的に使われるおそれがあります。たとえば、「テロ対策」を目的として、いとも簡単に外国人が拘束されたり、適正手続が保障されないということが起こりうるのです。


●こんな社会に住みたいですか?

「テロ対策」を名目として行われようとしていることは、市民に対する管理・取締りの強化であり、その最初のターゲットが外国人なのです。外国人の、入国してから、どこに宿泊して、どこの学校に行って、どこで働いて、という毎日の「履歴」がデータとして残されようとしています。そして、「何か」あったときには、真っ先に、そのデータが検索され、捜査の対象となるのです。間違ってデータが一致したため犯罪者にされてしまうということも起こりえます。また、街角での職務質問のように、日本国籍を有しながらも外見は「外国人」に見える人も「テロ対策」の影響を免れません。さらに、このような管理体制は、市民全体にも着実に拡げられています。すでに、地下鉄の自動ゲートで顔画像をとる実験が始まろうとしています。

このように、「テロ対策」は外国人だけの問題ではなく日本社会全体の問題なのです。「テロ対策」の行き着く先は、他者を疑心暗鬼の眼で見る相互不信社会であり、また社会全体の管理強化です。他者を信頼することを忘れ、ただ「犯罪者」や「不審者」として疑うことのみを強いられた社会は、誰にとっても暮らしやすいものではないでしょうし、「安心な社会」とは到底言えません。

本当の「安心」は、マイノリティである外国人もマジョリティである日本人も、同じ社会に暮らす人であるという認識から始まるのではないでしょうか?

●こんな社会にしないために、あなたにできること
*このリーフレットをお友だちや知り合いに配る
*地域のグループで学習会などを開く
*関連新聞記事に意見をおくったり、投書したりする など

目指すのは多民族・多文化が共生する社会です。
「テロ対策」を名目とし監視・管理社会に向かう法改定・制度改定に
反対の声をあげていきましょう。

移住労働者と連帯する全国ネットワーク
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