掲載日:2003.7.22
  イベント情報

「排外主義にNO!」7・25緊急市民集会

――江藤隆美議員の暴言に抗議する――

麻生太郎・自民党政調会長による「創氏改名は朝鮮人が願って行われた」という歴史認識をまったく欠く発言で、アジアの人びとから厳しい批判を浴びているのに、今度は江藤隆美・元総務長官からウルトラ暴言が飛び出しました。オーバーステイの外国人に投げつけられた「泥棒やら人殺しやらばかりしている奴らがいっぱいいる」「新宿の歌舞伎町は第三国人が支配する無法地帯」「群をなして強盗している」などというデマゴギー、さらには「南京大虐殺が30万などというのはでっち上げのうそっぱち」、韓国併合についても「両国が調印して国連が無条件で承認したものが、どうして90年たったら植民地支配なのか」と歴史に無知なだけでなく、植民地支配に対する反省のかけらすらない暴言です。

こうした発言が国際人権規約や人種差別撤廃条約などに明らかに違反するのはもちろん、中でも排外主義を煽動する江藤発言などは、重大な「犯罪」としか言いようがありません。日本はすでに人種差別撤廃条約に加入しています。しかし、具体的な人種差別・民族差別、あからさまな差別を禁止する基本法が制定されていないために、歴史を歪曲し排外主義を煽る差別的な発言も、「表現の自由」(小泉首相発言)ですまされてきました。

しかし私たちは、今こそ、この許しがたい暴言に「NO!」という抗議の声を挙げていかなければなりません。日本国籍・外国籍を問わず日本社会に住む「私たち」市民の共通の怒りの声を国会、日本社会に向けて発信しましょう。そして、こうした排外主義を煽動する差別発言を二度とさせないよう差別者議員たちを弾劾すると共に、人種差別禁止法の制定を求めていきましょう。
移住労働者と連帯する全国ネットワークは7月15日、小泉自民党総裁および江藤議員に対して公開質問状を提出し、23日まで回答するよう求めました。その回答(あるいは回答拒否?)を受けて、下記のように集会を開催します。多くの日本籍・外国籍「市民」の参加を呼びかけます。

日 時●2003年7月25日(金)午後6時30分〜8時30分
会 場●日本キリスト教会館 4階
(新宿区西早稲田2-3-18、地下鉄東西線「早稲田駅」下車徒歩5分、早稲田奉仕園隣り)
資料代●500円(高校生無料)

1.基調報告
2.移住労働者、移住者、在日コリアン、日本人の「怒りのリレートーク」
3.アピール「人種差別禁止法の制定を」
4.緊急行動の提案と集会アピール

●呼びかけ●
移住労働者と連帯する全国ネットワーク
東京都文京区小石川2-17-41 TCC2−203 Tel 03-5802-6033 Fax 03-5802-6034
外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会
東京都新宿区西早稲田2-3-18 日本キリスト教会館52号 raik@abox5.so-net.ne.jp
かながわみんとうれん(民族差別と闘う神奈川連絡協議会)
川崎市川崎区桜本1-8-22 Tel 044-288-2997 Fax 044-287-2045
かながわ歴史教育を考える市民の会
横浜市磯子区中原1-1-28 労働総合センター内 Tel 045-773-4465

2003年7月15日
自由民主党総裁 小泉 純一郎様
衆議院議員 江藤 隆美 様

移住労働者と連帯する全国ネットワーク
共同代表 大津恵子 丹羽雅雄 村山敏
もりきかずみ 由井滋 渡辺英俊

公開質問状
2003年7月13日付けの各新聞で、貴党に所属しておられる衆議院議員江藤隆美議員が、7月12日に福井市内で開かれた党支部定期大会で講演し、「朝鮮半島に事が起こって船で何千何万人と押し寄せる。国内には不法滞在者など、泥棒や人殺しやらしているやつらが100万人いる。内部で騒乱を起こす」(毎日新聞)、「新宿の歌舞伎町見てみなさい、第三国人が支配する無法地帯。最近は中国やら韓国やらその他の国々の不法滞在者が群れをなして強盗をやってる」(毎日新聞)、「南京大虐殺の犠牲者が30万人などというのはでっちあげのうそっぱち」(朝日新聞)、「教科書問題でも中国大使にいんちき言うなと。犠牲者30万人などというのはでっちあげのうそっぱち。違うと私が説明してやる」(毎日新聞)、「両国が調印して国連が無条件で承認したものが、90年たったらどうして植民地支配になるのか誰も説明できない」(朝日新聞)、「無宗教の記念塔のような妙なものが建てられれば、われわれ遺族は靖国神社にもう参れなくなる。日本人が日本人を手厚く祭ることに何が文句あるのか」(朝日新聞)などの発言をしたと一斉に報道されました。
 私たちは、外国籍市民等を支援するNGO、労組、キリスト教団体、当事者組織、個人で形成する全国ネットワークです。私たちは在留資格の有無にかかわらず同じ人間として、これまで、外国籍市民の人権の擁護を行ってきました。その立場から下記の質問を自由民主党および江藤隆美議員にいたします。つきましては、文書にて1週間以内(7月23日まで)にご回答をいただけるようお願い申し上げます。

―記―
1.上記のような発言があったのは事実であるのか、明らかにされたい。
2.事実であるとしたら、具体的にはどのような発言であったのか、発言録もしくは発言の要旨がわかる資料を提供していただきたい。
3.「国内には不法滞在者など、泥棒や人殺しやらしているやつらが100万人いる。内部で騒乱を起こ す」とのことであるが、100万人とは、どのような根拠に基づく数字なのか明らかにされたい。
4.「教科書問題でも中国大使にいんちき言うなと。犠牲者30万人などというのはでっちあげのうそっぱち。違うと私が説明してやる」とのことであるが、実際に中国大使に申し入れに行かれるご予定があるのかどうかを伺いたい。
5.「両国が調印して国連が無条件で承認したものが、90年たったらどうして植民地支配になるのか誰も説明できない」とのことであるが、当時、国際連盟はまだ設立前(1920年設立)であると思われるので、当然として誰も説明できないと考えるが、再度、発言の主旨を説明されたい。
6.2000年4月に石原慎太郎東京都知事がいわゆる「三国人発言」をし、大きな社会問題となったことをご存知であるか伺いたい。
7.上記の石原発言を受けて、国連人種差別撤廃委員会から「委員会は、高官による差別的発言及び、特に、本条約第4条(c)に違反する結果として当局がとる行政的又は法的措置の欠如や、またそのような行為が人種差別を助長し扇動する意図を有している場合にのみ処罰可能であるとする解釈に、懸念を持って留意する。締約国に対し、将来かかる事態を防止するために適切な措置をとり、また本条約第7条に従い、人種差別につながる偏見と戦うとの観点から、特に公務員、法執行官、及び行政官に対し、適切な訓練を施すよう要求する。」との勧告を日本政府が受けていることをご存知か伺いたい。
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