(創刊:2001年8月18日)
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★メディアの危機を訴える市民ネットワーク┃メ┃キ┃キ┃・┃ネ┃ッ┃ト┃
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                       メール・ニュース  vo.17(7) 発行:2005年2月1日
                           登録者数:363人
                             http://www.jca.apc.org/mekiki/index.html 

 前号でお知らせした通り、NHK政治家介入問題を契機として、メキキ・ネット
主催の集会を開催します。そもそもこの改変事件は何だったのか、どのような問
題をはらみ、それに対してどのように行動できるのか。これらを共に考える会で
す。ぜひご参集ください。

 なお、シンポジウムの詳細は下記ページでもご確認いただけます。同ページ
では、チラシのPDFファイルをダウンロードしていただくこともできますので、
ぜひご利用の上、広く参加を呼びかけていただければと思います。

http://www.jca.apc.org/mekiki/nhk/index.html 

■もくじ■

1.緊急シンポジウム・NHK番組改変・政治介入事件の原点を検証する
       ──メディアの危機はわたしたちの危機!

2.緊急シンポジウム呼びかけ文


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1.       ★★《緊急シンポジウム》★★
     NHK番組改変・政治介入事件の原点を検証する
        メディアの危機はわたしたちの危機!
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  【日時】 2005年2月7日(月曜日)午後6時15分〜
  【会場】 東京ウィメンズプラザ(渋谷区神宮前5-53-67)
       JR山手線・東急東横線・京王井の頭線:渋谷駅下車徒歩12分
       地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線:表参道駅下車徒歩7分
       都バス(渋88系統):渋谷駅からバス4分
       青山学院前バス停下車徒歩2分

  【プログラム】
   第一部「あのとき何がおこったのか」 
    1. 映像から振り返る
    2. 出来事の現場から

   第二部「政治とジャーナリズム
              ―メディア操作と自己規制の時代に抗して」
       [討議のまとめと行動提起―共同声明採択]

  【発言予定者】
   坂上香さん(映像ジャーナリスト、元ドキュメンタリー・ジャパン)
   西野瑠美子さん(VAWW-NET ジャパン) 吉見俊哉さん(東京大学)
   野中章弘さん(アジアプレスインターナショナル代表)
   板垣竜太さん(メキキ・ネット) 北原恵さん(メキキ・ネット)
   その他、多くのジャーナリストと当事者たちの体験を交えた発言の場に
   なります

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2.         緊急シンポジウム呼びかけ文
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            《緊急シンポジウム》
      NHK番組改変・政治介入事件の原点を検証する
        メディアの危機はわたしたちの危機!

 事件は4年前のことでした。NHK教育テレビで2001年1月29日から4
夜にわたって放送された番組、ETV2001「シリーズ 戦争をどう裁くか」
は、その第2回「問われる戦時性暴力」を中心として、放送直前に見るも無残に
改変されました。しかも、この番組改変に抗議し、制作現場を押しつぶした政治
的な力に立ち向かおうとした人々の中で、あるひとは職場を失い、あるひとは無
念の思いを抱えたまま沈黙するにいたりました。番組制作にかかわった当事者は
もちろん、市民やジャーナリストの間でも真相を解明しようとする訴えは続きま
した。しかし、テレビ・新聞などのマスメディアで、その訴えはきわめて軽く扱
われてきました。そのこと自体、現在の政治とメディアの危機を本当に深刻に表
すものと言えます。

 今年1月、問題は突然あらたな局面を見せることになりました。1月12日付
の『朝日新聞』の報道、翌13日の長井暁氏(NHK・チーフプロデューサー)
の内部告発をきっかけとして、番組改変の背景に安倍晋三氏(当時の官房副長
官)ら自民党の複数の代議士からの政治的な圧力がはたらいていたことが明らか
になってきたからです。わたしたちは、長井さんを孤立させてはならない、この
訴えを通してメディアと政治との関わりを徹底的に問い直さなくてはならないと
感じました。

 ところが、問題はまたもすり替えられ始めています。いつの間にか、「NHK vs
朝日新聞社」という構図のなかに押し込められ、ことがらの本質的な意味が隠さ
れつつあります。他のマスメディアにおいても、権力に対する屈従や自主規制を
排するという点で最低限の一致を見るどころか、むしろ政治家・NHKの側に加担
する傾向すら見られます。特に無視しがたいのは、「女性国際戦犯法廷」に対す
る無知と無理解をさらけだした政治家たちの弁明が、十分な検証を経ないままに
垂れ流されていることです。そして、「法廷」における「戦争をどう裁くか」と
いう真摯な問いかけを、「工作」などと名付けて一緒くたにほうむりさろうとし
ている始末です。わたしたちは、メディアの危機の暗がりに、あらためて直面し
てしまうことになりました。

 わたしたちは、いまこそしっかり声を上げなければならないと考えます。そこ
で、2月7日に緊急シンポジウムを開催します。本来ならばNHKでオン・エア
されるはずだったことがらのうち、何が、なぜ、どのように消されたのか。放映
中止を求める右翼による暴力、与党議員の活動、そして、NHKの上層部による
「自主規制」、これらの出来事が相互にどのように絡まり合いながら、制作現場
に政治的圧力を及ぼしたのか、そのことを具体的な資料と証言に基づいて解明し
たいと思います。そして、この危機的な事態を克服するための知恵を寄せ合いた
いと思います。

 メディアの危機は、市民社会の危機、わたしたちの危機です。市民のみなさ
ん、ジャーナリストのみなさん、この夕べにぜひ集まってください。

  「メディアの危機を訴える市民ネットワーク」(メキキ・ネット)事務局

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                       (17号編集担当・河野真太郎)

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│発行= 2005年2月1日                                               │
│発行所=メキキ・ネット事務局                                      │
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