Date: Tue, 07 Dec 1999 20:00:55 +0900
From: "原 義和" <jp000799@jp.interramp.com>
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Subject: [keystone 2158] 名護市議会宛の要請文
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豊島区在住の原です。

本日午前に、名護ヘリ基地に反対する会で、名護市議会議長宛に、
以下の要請書をFAXと郵送で送りました。

名護市議会の宛先は、
〒905-0014名護市港1−1−1
TEL0980−52−3256
FAX0980−53−6906
です。

転載可です。
 

                  要請書

名護市議会 議長 島袋吉和様

 稲嶺沖縄県知事により、米軍普天間飛行場の移設候補地としてキャンプシュワ
ブ水域内
名護市辺野古沿岸域が提示されました。名護市議会与党二会派は、本日から開か
れている
定例会で移設容認決議を提出することを決めたと報じられています。
 私たちは、日米安保の根幹に関わる重大な問題が、名護市に押し込められてお
り、名護
市民の間で大変な混乱が引き起こされていることを、深く憂いています。そのこ
とに対す
る政府の責任は極めて重いと考えています。事実上、北部振興策と基地問題がリ
ンクしな
がら事態が推移していることについても、経済効果を見せつけて力ずくで基地移
設を迫る
政府の沖縄差別政策であると強く感じています。
 稲嶺知事が「あくまでもこだわっていく」としている15年の使用期限につい
て政府は、
難色を示しつつ、明確な応えを出さず、うやむやのまま強行しようとしていま
す。米側が
拒否の意向を政府に伝えていることは明らかです。米国防総省の報告書には運用
年数40
年、耐用年数200年と書かれているのです。工法についても、具体的な案は提
示されて
おらず、住民生活にどれほどの影響があるのか検討する材料はありません。岸本
名護市長
は「住民生活に著しい影響を及ぼす施設は受け入れ難い」としていますが、これ
では判断
の下しようが無いではありませんか。11月19日の読売新聞では、複数の米政
府高官の
意見として「埋め立て案を希望、海上施設案には消極論が大勢」と報じられてい
ます。稲
嶺知事の主張する「軍民共用」については、米側はその条件を逆手に取り、大型
輸送機に
よる離着陸や緊急時の柔軟運用を認めることを政府に非公式に打診しているとも
報じられ
ています。新基地の具体案が提示されないまま、なし崩し的に基地の規模や機能
が拡大、
強化される方向へ水面下で動いているとしか言いようがありません。日米両政府
の勝手な
都合に合わせて、移設受け入れという大枠だけ強引に決めさせ、内容は後から詰
めるとい
う政府の態度は、地元の意思を全く無視しており、名護市民を愚弄するもので
す。
 生活環境への影響について、政府の調査にはずさんな面が多く、例えば騒音で
は、海上
案を前提にした前回の調査結果で「ほとんど被害はない」としていましたが、騒
音は風向
きや雲の様子によって大きく変わることなどから、騒音の心配はあると批判もさ
れていま
す。とてつもない生活破壊が引き起こされることは目に見えています。また移設
候補地辺
野古は、国際保護動物であり、国の天然記念物であるジュゴンの極めて限られた
生息区域
である可能性が強く、環境保護の面からも基地建設など到底あり得ない場所で
す。
 こうした様々な事実をよく検討していただき、もし定例会において与党二会派
から移設
容認決議が提出された場合、結論をお急ぎにならないように、野党議員の意見を
尊重し、
数の力で強行に可決されることのないように、お願い申し上げます。日米両政府
の思惑に
影響されることなく、名護市にとって真に豊かな未来への道をお選び下さいます
ようお願
い申し上げます。一日も早く、名護市に平安が訪れますよう心から願っていま
す。
 私たちは次のことを強く求めます。

1.名護市議会の今定例会において、普天間基地の移設容認決議を可決しないで
下さい。

1999年12月7日

                         名護ヘリポート基地に反
対する会



 
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