Date: Tue, 30 Nov 1999 11:02:38 +0900
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Subject: [keystone 2138] <改憲>シンポ再案内
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自民党の亀井さんは「憲法改正に反対している政治勢力はほとんどない」が「憲
法改正には時間がかかる。国民的議論を待たなくては草案など出せない」(毎日
22日)などとおっしゃってはいるものの

来年1月開会の通常国会から衆参両院に憲法調査会が設置されるのを前に、議員
は勉強会。

 超党派の「国の基本法制を考える超党派会議」(座長=中谷元・自民党衆院議
員)は12月1日の会合から活動を本格的に開始する予定。
 自自公三党議員でつくる「保守中道政策研究会」(会長=衛藤征士郎・自民党
副幹事長)は、今後月二回のペースで会合を開き、教育基本法も取り上げる予
定。
 自民党山崎派は来年夏までの憲法改正試案発表を目指し、続けて勉強会。
            (読売11月22日)

また、自自公三党による「安全保障に関するプロジェクトチーム」の第一回会合
が25日開かれ、座長に自民党の久間章生元防衛庁長官を選出。
 今後のチームの進め方について自民党側が@船舶検査活動法案A国連の平和活
動B有事法制C領域警備−の順に協議することを提案。しかし自由党が「船舶検
査で手間取るとそれ以外のものが手付かずになるなる恐れがあると」して同時進
行を主張。12月2日再協議。
                    (産経11月26日)

 民主党の鳩山由紀夫代表は、自民党の小泉純一郎元厚相と11月21日、テレ
ビ朝日の「サンデープロジェクト」に出演した際、憲法九条の改正について認識
が一致。
 小泉元厚相「与党第一党の自民党と野党第一党の民主党が合意して改憲を行う
べきだ」「九条を改正し、武力行使をしない自衛隊の海外派遣をしっかりやって
国際貢献すべきだ。首相公選制も唱えてきたがこれも改憲が必要だ」
 鳩山代表「今すぐ、民主党と自民党が連立を組むことはないが、政策ごとの協
力ならば十分有り得る」「自衛隊は戦力で国際的には軍隊だ。憲法で自衛隊を軍
隊と認め、やることやらないことを明確にすべきだ」
鳩山さんは党内の憲法調査会を「代表直属」に「昇格」
           (産経11月22日)

しかし党へ帰ると

 鳩山代表「国権中心的な議論と、民権中心、基本的人権をより際だたせていく
議論とを対峙させながら、どういう国のあり方が望ましいか議論をしっかり行っ
ていきたい」
 として、9条は前面に出さず、憲法調査会長に鹿野道彦副代表、事務局長に江
田五月参院議員、副会長に横路孝弘さんをと、「党内の総意を重視」。
 鳩山さんは将来的には同党の「新憲法試案」をまとめたい意向。
             (毎日11月25日)

同じようなスタイルで「教育改革」なるものも始まります。
小渕さんは、日教組の機関誌「教育評論」の2000年1月号に「21世紀の教
育改革について」をテーマに寄稿するとのこと。
 
自自公3党は9月29日午前の政策責任者協議で、首相直属の「教育改革国民会
議」(仮称)を設置し、結論を得たものから法整備していくことでも合意し、中
曽根文相は11月2日、教育改革会議の年内設置を表明。
これは、教育基本法の「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成
を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育」
の削除をねらう動きでしょう。真理と平和を希求していては「戦争のできる」子
どもたちは育ちません。

「靖国参拝」の一陣をきりたい都知事も張り切っています。

前日に、「(災害時)不法に入ってくる外国人がとんでもないことをする可能性
がある」と「懸念」を表し
「阪神大震災の際には不法滞在の外国人の人も相互扶助的なネットワークをつく
り、地域住民と助け合っていた。震災を直ちに治安と結びつけるのは短絡的で、
神戸の教訓を生かしていない。首都の知事として不穏当な発言だ」(姜尚中さ
ん)と注意されましたが
                                   (河北11月25日)

石原知事は「徳目教育」の公約を実現するために、25日「正義感や倫理観、思
いやりの心をはぐくむ教育に社会全体で取り組む」とした「心の東京革命」素案
を発表。来年6月をめどに行動案を作成し「心の東京革命推進会議」(仮称)を
設置する予定。
学校での取り組みとして道徳教育の充実を図る。
「反発は十分予想されるが、できるだけ説得する」(教育庁)
            (産経11月26日)
 
 改憲勢力に押され、「巨大勢力は不滅」という妄想にかられるままに、箱づく
りは着々と進められていますが、中は空っぽのまま。
国会審議で議員の義務でもある憲法に照らした議論さえできないのですから当然
といえば当然ですが。
 
 これから憲法改悪阻止へむけての長い取り組みが始まります。
 私自身もいままで、十分に憲法についての意識や認識を鍛えてきたとは言い難
く、ややもすれば相手の策におちそうな不安定な部分もまだ残っています。考え
ていくと私の思考能力を遙かに超える難題もありますが、そこら辺をはしょらず
仲間のみなさんと乗り切って憲法調査会の破棄と不戦平和にむけて訴えていきた
いと思います。

集会も近づきましたので、再度お知らせ
チラシより

      ========================================================
    12/11〜12 許すな!憲法改悪・市民運動全国交流集会
   12月11日(土)午後1時30分から。 500円
      ========================================================
   ■会場・労働スクエア東京(ホール)地下鉄八丁堀駅すぐ

==============
シンポジウム
子どもたちの未来が危ない!
壊すな平和憲法! いまできること、すべきこと
=======================

姜尚中(東京大学教授)、金城睦(沖縄県憲法普及協議会・弁護士)
櫛渕万里(ピースボート事務局)、暉峻淑子(埼玉大学名誉教授)
   
11日夜と12日午前に市民運動全国交流集会(交流集会は実行委員会参加団体
と個人)

 先般の通常国会にみられた新ガイドライン関連3法や盗聴法、「日の丸・君が
代」法、住民基本台帳改悪法など、「戦争のできる国」づくりの急速な展開につ
づいて、いよいよ憲法の改悪(明文改憲)への動きが急速に強まっています。国
会に憲法調査会を設置したことをはじめ、マスコミを通じた改憲試案の提起や国
民投票法案の準備など、かつてない規模で改憲論が横行しています。憲法は施行
後最大の危機にさらされていると言っても過言ではありません。あわせてPKF
凍結解除や有事立法の準備、自衛隊の増強など、実質的な改憲状況がさらにすす
められようとしています。
 このような危険な流れを打ち破るために、全国各地の市民運動が結集して、お
互いの経験を交流し、今後の改憲阻止運動のあり方をさぐり、相互のネットワー
クの強化をはかりたい。

実行委員会よびかけ団体・
● 関西共同行動 ●草の実会 ●憲法を生かす会 ●STOP!改憲、市民
ネットワーク ●全国労働組合連絡協議会 ●戦後50年を問う群馬の市民行動
委員会 ●第九条の会・関西 ●第九条の会・日本事務局 ●第九条の会・北海
道 ●第九条の会ヒロシマ ●日本山妙法寺 ●日本消費者連盟 ●日本YWC
A ●平和憲法[前文・第九条]を世界に拡げる会 ●婦人民主クラブ

■協賛・週刊金曜日

事務局・許すな!憲法改悪・市民連絡会内
   東京都千代田区三崎町2の21の6 管波ビル302
         電 話 03(3221)4668
         FAX 03(3221)2558
-------------



 
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