Date: Tue, 23 Nov 1999 00:21:33 +0900
From: Aoki Masahiko <btree@pop06.odn.ne.jp>
To: aml <aml@jca.ax.apc.org>, keystone M <keystone@jca.ax.apc.org>
Subject: [keystone 2104] 自衛隊機墜落事故、埼玉県ニュース
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 昨日埼玉県で起こった自衛隊機の墜落事故で、埼玉県は午後3時から3回ホー
ムページで情報を更新しています。事故を起こした防衛庁の方は、ホームページ
では例によってのんびりで、なにも情報を出していません。こんな暢気かつ無責
任な組織に有事対応ができるのかはなはだ心もとない。

 それはともかく、埼玉県知事は、事故原因の究明までは訓練の中止を求めてい
る(以下の声明ではそう言っていないが)ようですが、米軍機の墜落でも同じで
すが、地元と軍の間には安全性の考え方に根本的な違いがある。米軍機と自衛隊
機の訓練空域を洗い出して、すべての関係自治体が合同で国に中止を要望しない
とだめでしょう。
 「失敗する可能性のあるものは必ず失敗する」というのが、最近の日本では身
に染みている「マーフィーの法則」です。これまでの事故を見ると、米軍機のパ
イロットは早めに脱出して命が助かっている。いいことのようですが、下にいる
一般人の命が危機にさらされる可能性が高いわけです。都市部(特に永田町)で
は山村部での米軍機低空飛行への関心が低いようですが、今回の停電で、日本の
空の暴走族への関心が高まることを期待したいと思います。

 以下いずれも埼玉県のホームページの「県政ニュース」から。

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航空自衛隊航空機墜落事故について

平成11年11月22日15時現在

1 要旨

  航空自衛隊T33ジェット機(練習機)が墜落炎上した。

2 発生日時

 11月22日午後1時42分ごろ

3 場所

  狭山市柏原地内
入間川河川敷
狭山大橋下流 約100m

4 被害状況

・乗員2名死亡
・午後2時40分 県防災ヘリの上空偵察によれば、民家への被害はないもよう
・墜落時に高圧線を切断したため、埼玉県・東京都の広範囲で停電
・一時運転を見合わせていたJR、東武鉄道、西武鉄道は運転を再開している。
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航空自衛隊航空機墜落事故について(第2報)

平成11年11月22日18時現在

1 要旨

   航空自衛隊T−33ジェット機(練習機)が墜落炎上し、乗員2名が死亡した。
  また、墜落時に高圧線を切断したため、埼玉県・東京都の広範囲で停電したが、午

  5時1分に全面的に復旧した。

2 発生日時

11月22日午後1時42分ごろ

3 場所

  狭山市柏原地内
入間川河川敷
狭山大橋下流 約100m

4 県の対応

 狭山市消防本部からの要請により、県防災ヘリが出場し、午後2時35分現在、現
場上空から民家への被害はないことを確認した。その後停電地域への広報活動を行っ
た。
 午後3時50分「自衛隊機墜落に伴う庁内連絡会議」を開催した。各部局等から報
告された主な対応状況は、次のとおり。

・信号機については、270機が滅灯していたが、午後4時55分に全面復旧した
 (警察本部)。

・狭山市管内の小中学校で下校指導を徹底、県立狭山工業高校及び狭山清稜高校は
 6時限目の途中で下校させた(教育局)。

・混乱を防止するため、狭山環状有料道路を午後2時25分から通行止めにしてい
 たが、午後5時45分に解除した(土木部)。

・4保健所(朝霞、川越、所沢、狭山)を通じて管内99病院に対して、郡市医師
 会を通じて777医療機関に対し、状況照会をした。狭山市内の病院で人工呼吸器
 への電源確保のため、東京電力から派遣された電源車で電源供給を行った。現在は
 復旧している(健康福祉部)。

・新座西堀浄水場で午後2時から2時15分まで受水量が通常の半分になった。ま
 た、高倉中継ポンプ所で停電発生したが、2分後に非常電源に切り替えて運転した
 (企業局)。

・自宅で酸素吸入中の狭山市に居住する83歳の女性及び74歳の男性が、停電に
 より酸素吸入器が停止し呼吸困難となったため、狭山市内の病院に救急搬送された
 両者とも生命に別状はなかった(狭山市消防本部)。

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航空自衛隊航空機墜落事故に対する知事コメント

 本日発生した、航空自衛隊入間基地所属航空機の墜落事故は、県民の
安全な生活を脅かす重大な事故として、県民に大きな不安を与えている。

 本県としては、これまでも、航空機の安全飛行については、再三にわ
たり申し入れを行ってきたところであり、今回の事故は誠に遺憾である。

 この度の航空機事故については、事故原因の徹底究明の上、安全飛行
の実施を徹底し、二度とこのような事故が発生しないよう、再発防止に
全力を尽くすとともに、今後の調査結果などの関係情報を速やかに公開
されるよう、強く要望する。
 
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   青木雅彦
  Aoki Masahiko
btree@pop06.odn.ne.jp
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