Date: Thu, 11 Nov 1999 08:46:46 +0900
From: "原 義和" <jp000799@jp.interramp.com>
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Subject: [keystone 2064] 岸本名護市長宛の要請文
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東京・豊島区在住の原です。

名護ヘリポート基地に反対する会では、本日午後、以下のような
要請文を岸本建男名護市長宛に提出しています。

名護市長 岸本建男様

 まもなく沖縄県当局より、米軍普天間基地の移設候補地として
名護市辺野古のキャンプシュワブ周辺が提示されると報道されていま
す。また貴市長が年内に条件つきで受け入れ表明をするとも報道され
ています。
 米側の意向では、普天間基地の代替施設の運用年数は40年、耐用
年数は200年と言われています。またこの基地は、海兵隊の最新鋭
の垂直離着陸機オスプレイに対応する恐ろしいものです。基地建設を
許せば、新たな生活破壊、環境破壊はすさまじいものになると思われ
ます。辺野古は、国際的保護動物であるジュゴンが何度も目視され、
国内における極めて限られた生息地の一つとして注目されている場所
です。基地を受け入れれば、世界的な非難を受けることも明白です。
 まるで普天間基地移設のための条件のごとく北部振興策が取り扱わ
れていますが、圧倒的な経済効果を見せつけて沖縄に基地を押しつけ
ようとする政府のこうした態度は、沖縄を蔑視した差別的なものと
考えられます。政府は「地元の頭越しにしない」と言いながら、地元
が受け入れる形を無理矢理つくろうとしているのです。沖縄に米軍
基地を閉じこめておきたい政府の本音は明らかではありませんか。
 名護市の未来は、政府の思惑に左右されることなく、名護市民の
意思により築かれるべきではないでしょうか。97年12月に行われ
た米軍ヘリポート基地建設の是非を問う市民投票で明らかにされた
反対という住民意思が、最も重んじられなければならないと考えます。
 私たちは、いのちの尊厳が何よりも優先される真に豊かな社会を、
共に築いていきたいと考えます。
 決して受け入れの決断をなさらないよう、私たちは「本土」から
願っています。
 基地の受け入れを決めてしまえば、名護市民の中から猛烈な反発
が予想されます。再び地域に不調和が生じ、名護市の方々が二つに
引き裂かれてしまうことを深く憂慮します。とてつもない痛み、
苦しみを今後長きに渡って名護市が背負い込んでしまうことを強く
懸念します。国策により、沖縄が翻弄されるという歴史を繰り返し
てはならないと思うのです。
 私たちは次のことを強く求めます。

1.沖縄県当局により、普天間基地の移設候補地として名護市辺野古
 のキャンプシュワブ周辺が示された場合、それを決して受け入れ
 ないで下さい。

1999年11月10日
               名護ヘリポート基地に反対する会



 
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