Date: Tue, 02 Nov 1999 00:38:04 +0900
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Subject: [keystone 2033] Re: [keystone 2023]  米韓合同演習と日米共同演習
From: HIRATA Yasunori <hirata@grape.ifnet.or.jp>
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平田@東京品川です。昨日は11月とは思えないナマ暖かさでしたね。その反動で今は
冷たい北風が吹き荒れています。

99/11/1 1:49に内田 多栄さんは書きました:
>ただし、私も同じ日本国民として沖縄の方が第二次世界大戦で受けられた思いさらに

1609年の薩摩侵略や1879年の琉球処分は?
1952年の講和条約発効は?
1972年の沖縄返還協定発効は?

>戦後のかなりまで米国の占領地としてあったことに対しては自分達のきずかないまた

「米国の占領地としてあった」というのは三重の誤り、1.講和条約で日本自ら何の
痛みを覚えることなく切り離した、2.及び3.米が加わり日米の占領地となって現在も
進行形でしょう。

>配慮の足らない部分がたくさんあると思います。本土の人間ももっと真剣に沖縄の方
>が我々の肩代わりをして下さっているんだということは片時も忘れてはならないと思
>い
>す。

「肩代わり」ではなく「押し付け」。

>しかしその事とアジアの秩序・日本の安全を考えることは別の次元の話です。事実を
>正確に見ないとそれは誤った方向に動きます。日本がGDPの16%を占める以上、

米国議会で沖縄に米軍が駐留する意味合いを問われて、日本が再軍備をするのを防ぐた
めの「ビンのふた」論を説いた米軍高官がいましたね。嘉手納の司令官だっけ。
あれ、海兵隊の生き残りを賭けて海兵隊の幹部が説いたんでしたっけ。

米戦略を研究している米ブルックリン研究所のレポートでは、在沖縄米海兵隊は
実際の脅威の対抗には役立たず、単に米軍のプレゼンスを示すだけの存在だと非常に
冷めた見方もありますよ。

>更に日本経済が世界の平和を前提として運営されている以上当然、世界に対して何ら

その日本経済の復興に手を差し伸べさせられたのも沖縄。
アメリカの“The double use of the dollar”(ドルの二重使用)政策
によって、日本へは360日円:1$、沖縄へは120B円:1$の為替レートを設定させられ、
輸出先として戦略的に沖縄が位置づけさせられた。
なお、SCAPが360新日円:1$を命じた49.4.23までは、1新日円:1B円であり、
B円が発行流通していたのは沖縄だけであったがSCAPが命じたれっきとした日本の法貨
の一つであり新日円とB円は等価であった。B円とは米軍が発行したB型軍票のこと。

48.7.15大蔵省令により日本の法貨からB円が排除され、逆に沖縄ではそれまでの新日円
とB円の混在が48.6.26の布告29号(第四次通貨変更)により法貨から新日円が排除され
唯一B円のみを法定通貨として琉球圏で1959年まで使用された。

1959年末時点の日本の外貨準備高($13億22百万)の内、その3割は沖縄から稼いだもの。
この3割の中には米軍が日本へ直接発注した沖縄内の基地建設費は含まれていない。
それを含めるとさらに割合はとうぜん高まる。

こういうことを通して日本経済は復興していき徐々に国際商取引信用も高まってゆく、
そして沖縄はひたすら内需拡大(基地建設維持に3次産業)にいそしんでいったのです。
すべてが米国の意図した通りに、恐いぐらいに。
今から見ると360円は過小評価をしたものですね米国は、しかし。

>かの貢献をすべきだし、積極的に国際社会の一員として行動しなければならないと
>思いますしまた、求められるでしょう。

世界に対して何らかの貢献も必要ですが、沖縄にたいしても貢献してもらいたいもの
なんですが。
 

>日本も普通の国として行動すること、またいつまでもアメリカのお世話にならないた
>め

「沖縄」のお世話に、の間違いでしょう。

>にもはやく自衛隊を国軍化する必要があります。当然、専守防衛と国際社会の一員
>として行動する国軍化です。軍事とはなにか。これは国家権力そのものの発動であっ
>て
>国家というものは、一定の地域、一定の数の国民をまとめていかなければならず、ま

国民あっての国家でしょう。

>たそこに体現されるそれぞれの人間の集団の利害を調整する場合、最終的には組織
>的な暴力を行使せざるを得ない。この行使の場面そのものが戦争であり、同時にまた
>その戦争に対して備えておく。また何時の場合においても予測しがたい情勢の変化に
>対応して自分の国の主権、一定の面積を持つ領土とそこに住む国民それ自身全体を
>他国の主権の下に無条件に追い込まない、徹底して自国の主権を主張するための手段
>が軍事力です。この観点から見る必要があるのではないでしょうか。

なるほど、であるならば日本国民である沖縄の人の主権を主張、確保するためにも
アメリカへ軍事力を行使してくださいませ。あら日本自身にも行使しなくちゃ。:-)
それが普通の国の行動、でしょ。

歴史の事実を見るとそうなるのです。

===
平田 安則  hirata@grape.ifnet.or.jp / VYA01307@nifty.ne.jp
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