Date: Wed, 11 Aug 1999 22:02:11 +0900
From: 加賀谷いそみ  <QZF01055@nifty.ne.jp>
Subject: [keystone 1766] 9日国旗・国歌法成立
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 あぢ〜 の毎日ですが、夕方には秋の虫の音。政治は氷の時代へ。
日の丸・君が代と地獄への道連れはまっぴらごめんだね。
「戦後政治の総決算」をして「戦前政治」へまっしぐら。まだ隙間だらけですから、戦
時立法に向けてあれこれ画策。「象徴天皇」に「拝謁」し、「靖国」を利用しながら着
々とその道を進めることでしょう。
 これからは、「政府解釈」からずれた表現はすべて「暴力行為」の対象。その判断は
あちらの勝手。茶飲み話にも目が光る。
 
 自民は「慎重審議」を強調したものの民意に疑心暗鬼。報道管制してでも多数の地位
を守り「わが世の春」をまだまだ謳歌したい。
 すねにキズがあると被害妄想がおきてまわりが全部敵に見えてくるのが人間のさがら
しい。せっせと「定着」の実績づくりにも奔走。
 当方の市(失業率5%、再就職をあきらめた人の数は含まれませんから実際はこれ以
上)では、数日前から防災無線の昼のチャイムが「キンコンカンコン」から「市民歌」
に変更。祝祭日には「君が代」のメロディ−に変わるかも。

 報道も「日の丸・君が代」と表すか、「国旗・国歌」に統一するかもみもの。

 まとめて読んだので取り落としもありますが、
朝日、毎日、読売、産経、河北、秋田さきがけ 7月29日〜8月11日
長々と恐縮です
 

「国旗及び国歌に関する法律」(国旗・国歌法)が、9日午後参院本会議で、賛成16
6(自民101、自由12、公明24、民主20、参議院の会8、二院クラブ自由連合
1)、反対71(民主31、共産23、社民護憲連合13、二院クラブ2、無所属2)
で成立。欠席13(自民3、民主5、社民1、参議院の会3、二院クラブ1)。
なお衆院では賛成403、反対86、欠席9

民主提出の修正案(日の丸のみ法制化)は賛成54、反対185で否決
実質審議衆参で12日間。
13日に公布施行予定。

日本会議と同会議国会議員懇談会(島村宣伸会長)が衆院第二議員会館で法成立の緊急
報告集会。約百人参加。国会議員20人。
 成立で拍手と万歳三唱
@学校での国旗・国歌教育の指導充実を要望するA特に地域や家庭における国旗普及掲
揚運動を推進する−の2点を決議。
 本会議からかけつけた小山孝雄参院議員(自民)があいさつ「法制化には大きな意義
がある。法律に義務規定を入れろという議論もあったが、それはかなわなかった。しか
し、ある労組では、法制化を機に日の丸掲揚、君が代斉唱が行われると聞いた。全国民
が国家を考える契機になればいい」

小渕首相(9日午後)
「国民の皆さま方が、『日章旗』の歴史や『君が代』の由来、歌詞などについて、より
理解を深めていただくことを願っている」(談話)
「(拙速という批判に)国民から選ばれた国会議員が、慎重、熱心にご審議いただいて
認められたことですから。日本には国民投票制がありませんから」(記者団に)

お友達のアメリカもやってるし〜。「みんながもってるんだもん。ぼくにも買って」と
親にねだる子がいるが・・

 9日夕方、野中官房長官は早速日の丸をわきに記者会見
「多くの国々でも、会見場に国旗が掲揚されていることが多い。本日をひとつの機会と
して国旗を置こうと考えた」
「本日、国旗国歌法が成立し、来世紀に向け、新たなスタ−トをする。平和で、国民の
幸せな日本が構築されるよう願ってやまない」
「入学式、卒業式だけでなく、国旗の歴史の問題や君が代の由来を正確に教えることが
大切だ。(国旗国歌は)アジアの多くに国々を戦争に巻き込んだ歴史を刻んでいる」
「(右傾化の声があるが)そのような方向づけに思われるのは残念だ。20世紀を終わ
るにあたり、20世紀の歩みを厳粛に反省し、点検する中から、新たな国家のあり様を
考えないといけない」

10日の記者会見では、「国旗」は5メ−トル離れた壁ぎわに
「昨日は横にあったが、わざとらしかった。国旗国歌法にそれなりの思いもあろうと思
うので、やや引いたところでいいんじゃなかろうかと考えた」「自然にさり気なく掲げ
るのが国旗掲揚だ」と野中さん「弁明」

自民党・森喜朗幹事長「成立は国家のために大変良かった。」「法制化されていないと
の理由で、国旗国歌の教育をしてこなかった日教組などが、言い訳できなくなるだけで
も良かった」

自由党・藤井裕久幹事長「教育現場の混乱が正され広く国民に親しまれることを通じ、
わが国の伝統文化が後世に正しく継承されていくことを強く期待する。

民主党・菅直人代表「(自由投票は)党利党略で考えた政党と比べれば民主的だ」

公明党・神崎武法代表「法制化で軍国主義国家が再現するとは考えられない。学校での
指導と内心の自由との問題は別次元で論議すべきだ」

共産党・不破哲三委員長「多数が納得できる国旗、国歌を生み出すまで討論を進める」

社民党・渕上貞雄幹事長「数の力で強行したことに断固抗議する。国家が特定の価値観
を強制するのは憲法の基本原理を侵害するものだ」
 

省庁は大臣の言動に敏感。下々の行政は、関係省庁の思惑に敏感。だいたいは「割り増
し配慮」しながら増幅していく。「いじめ」の構造も働く。

政府は地方自治体に協力要請
各省庁や地方自治体の庁舎に国旗を掲揚し、国や自治体の関係する行事では国歌斉唱を
励行するよう求める方針(9日)。
日の丸掲揚については1962年、85年の政務次官会議で掲揚実施を申し合わされて
いる。

10日午前 野中官房長官が閣議で表明
@国の機関は開庁日、祝日には国旗の掲揚に努めるA国の主催する行事では内容に則し
て国旗掲揚、国歌の吹奏、斉唱に努めるB国の機関が今後調達する日の丸は制式のもの
にする−よう各閣僚に指示、地方公共団体や国の所管する特殊法人などの団体にも協力
要請するよう求めた。
長官は記者会見で「文部省と国立大でそれぞれ対応する」と指摘。掲揚斉唱を求める国
の行事については「画一的に決めていない。それぞれの対応に任せる」

有馬文相「学習指導要領に基づく指導方法を変えるつもりはない。逆に積極的に日の丸
を揚げたり、君が代を歌いたいという人たちを抑え込むこともできない」

高村正彦外相は、在外公館で対外的に国旗国歌が法制化されたことを説明できるような
資料を完備させたい考えを表明

真鍋賢二環境庁長官は庁議室に掲揚「法律が成立した以上、励行していくべきだ」
甘利労相「野中長官の要請通り対応する」
太田誠一総務庁長官「官房長官の発言をそのまま伝える」
野田毅自治相「(掲揚について)必要な手当てはしたい。庁舎などを点検する」
野田聖子郵政相「(君が代を)省の式典で聞いたことがないが、これからリストアップ
して式や会に違和感がなければやりたい」
中川昭一農相「強制はしないが『君が代をみんなで歌いましょう』という」
 

文部省では、国会審議を踏まえた資料を問答形式で作成。文部省公報誌に掲載し、各都
道府県教委や学校に配布予定。@日の丸・君が代の由来A君が代の歌詞に関する政府見
解B精神的苦痛を伴う指導をしないC指導に従わないことを理由に不利な取り扱いをし
ない−など。日の丸・君が代の歴史を含めた近代史教育の充実については「現行の指導
と同じ」として資料には盛り込まない方針。
有馬文相は「教育の場としての良識を働かせてほしい」(10日午前記者会見)と当面
は様子見の姿勢。
 

西尾幹二電気通信大教授(ドイツ文学)
子どもたちに日本の国旗や国歌を教えるのは国際社会の中で当たり前で、ことさら騒ぐ
ほうがおかしい。君が代の『君』が象徴天皇だというのも、憲法で天皇を象徴と定めて
いる以上当然のことだ。しかし反対勢力が声を強めたため、やむを得ず法制化しなけれ
ばならなくなった。「法的根拠がない」という反対派の根拠を崩す点では意味がある。
広島県立高校の校長が自殺したようなことを防ぐ効果もあるだろう。

政治評論家・屋山太郎さん
「東南アジアでは日の丸・君が代が侵略の象徴だ」という人がいるが、私は現地でそん
な声を聞いたことがないし、国旗国歌は他国に言われて変えるべきでもない。国旗国歌
に関しては国民的コンセンサスがある。国会で正規の手続きを経て成立した国旗国歌に
あくまで反対という人は、民主主義が分かっていない。

〜経過〜

7月28日午後 参院本会議で趣旨説明と質疑。

付託先で迷走
 自自公「国旗国歌は文化だから、文教・科学委員会」
 民主「衆院で審議した内閣委員会にあたるのは総務委員会」
 社民共産「(妥協案として)特別委員会」

 自民、民主、公明国対幹部が(水面下で)協議
  民主は総務委員長(竹村泰子氏)の差し替えを提示。
  自民「悪い前例になる」と拒否
  特別委員会の方向で協議
  しかし委員長ポストをめぐり自民、民主が対立し、3党協議は決裂

  27日夕、岡野裕議運委員長の職権で、付託先を文教・科学委員会とする方針に
  これに対し、民主、社民が猛反発。議運委員長の解任決議案提出を持ち出す。
  斎藤十郎参院議長がのりだして与野党に再調整を要請。
  自自公民社5党が27日夜に特別委員会設置で歩み寄り
  自由党が主導権を奪われた形に反発、釈明を求める

  で、午前に予定された本会議が参院与野党の幹事長会談後の午後に

 常任委員会は週2、3回の定例日に開くという制限があるが、特別委員会は連日審議
可能。しかも委員長は自民。審議を急ぎたい自民には好都合。

 理事懇談会で
 自由は「参院の独自性を出すために公聴会をやめ、特別委のメンバ−同志で自由討論
したい」と提案。野党側は公聴会の開催を要求。
 (与党側は5日委員会採択、6日参院本会議採択を目指していた)

  29日 法案は「国旗・国歌特別委員会」(25名)に付託されて提案理由説明(
野中広務官房長官)
 委員長には岩崎純三・元総務庁長官(自民)が互選されたが、6日体調を崩してダウ
ン。臨時の任に鴻池祥肇・参院自民党国対筆頭副委員長(自民)を選出。
 

  30日 特別委員会理事懇談会で8月3日に参考人質疑、4日に仙台、名古屋両市
で地方公聴会の開催を決定。2日各会派の公述人決定。

8月 2日 審議

   4日 夜、理事懇談会で自自民公は9日の採決を決定。これに先立ち、自民の青
木幹雄参院幹事長は民主の角田義一参院幹事長と会談して9日の採決を提案。角田氏受
諾。民主が求めた中央公聴会開催を与党が受け入れ。
     文部省は法案が成立した場合の学校現場での指導方法を解説したマニュアル
を作成する方針を決定。

   5日 委員会で共産を除く各党の賛成多数で9日に中央公聴会開催を決定。
      民主は採決に応じる姿勢を示す。

   6日 実質的な委員会審議終了
      特別委員会理事懇談会で委員会採決を9日正午過ぎに行うことを決定

   9日 中央公聴会(公述人4人)後、首相が出席して短時間質疑。共産・社民が
反対討論。自民・参議院の会が賛成討論。委員会で可決。
       参議院本会議に緊急上程。午後1時からの予定が公務員倫理法採決で若
干もめ、午後3時過ぎ開会、成立。
       

審議時間  衆院約29時間 参院約26時間
公聴会   衆院中央1回・地方4回 参院中央1回・地方2回
参考人質疑 衆参各1回

〜質疑等〜
従来の繰り返しに強制を強調

28日 本会議
小渕首相
「(法制化の意義)日の丸・君が代は内外にあまねく認知されてきたが、成文法に根拠
がないことを理由に国旗・国歌として認めない声が国民の一部にあるのも事実であり、
慣習法としての定着だけでは不十分だと考えた」「(君が代の『君』は象徴天皇とする
見解について)国民一人ひとりが君が代の歌詞などについて、どのように受けとめるか
は最終的には個々人の内心にかかわる事柄と考えている」

有馬朗人文相
「児童・生徒の内心にまで立ち入って指導することがあってはならないのは当然だ」
「教員は学習指導要録に基づき、校長の指示に従って適切に(指導を)実施する職務上
の責務を負う。公立学校の教員は公務員の身分を有する以上、校長の職務上の命令に従
い、職務を遂行しなければならない」

橋本聖子氏(自民)
「スポ−ツの祭典では、日の丸を掲げ、君が代を斉唱することは、夢や目標や希望であ
り、最大のエネルギ−になっている」
森本晃司氏(公明)
「日の丸・君が代には好戦の思想が片りんもみられない」
筆坂秀世氏(共産)
「天皇の決定だけで侵略戦争という歴史的あやまりを犯した」
 (小渕首相「歴史認識は歴史観の問題として整理すべきで、日の丸・君が代とは区別
して考えるべき」)
広中和歌子氏(民主)
「日の丸と君が代の扱いは分けるべき」
 

30日 特別委員会質疑
質問者:本岡昭次(民主党・新緑風会)・山下芳生(共産党)・山本正和(社民党・護
憲連合)・扇千景(自由党)・山崎力(参議院の会)各氏

野中官房長官
「(職務命令)公務員法に基づき、学校教育法などの法令に従うのは職務上当然のこと
だ」「憲法は国民主権、平和主義、基本的人権を尊重している。(法制化は)これらの
理念をいささかも侵害するものではない」
「(いままであいまいにしてきたことで)教育現場のありようを、もっと率直かつ厳粛
な問題ととらえて、処理できなかったことに責任を感じている」
「(君が代の由来についての理解)とくに若い人々に多いと言えない。レ−ニンの言葉
にあるような『祖国への絶望が革命の早道だ』ということを革命と考え、国づくりと考
えた勢力が教育現場で支配的だったことが、国歌の針路を誤らせた。国旗・国歌の由来
も十分理解されないまま、対立軸となった不幸な結果があった」
「二十世紀の困難な時代を締め括り、二十一世紀のより輝く時代につながるよう、法制
化がその道筋になることを祈念している」
「国会で君が代を歌うかは国会の判断で決めていただくことだが、一人の国会議員とし
ては望ましいと考えている」
「(戦争のシンボル論があるが)廃墟の中から立ち上がって平和を享受するようになっ
た象徴として、日の丸・君が代の成文化を新しい世紀のスタ−トにしなくてはならない

「(アジアの人々が心から敬意を表するか)アジアの地域で戦争中に被害にあわれた方
々から信任される状況の至っていない。外交努力を重ね、信頼を得られるようにしてい
きたい」
「(戦前の世代にとって)日の丸・君が代が与えた問題について、様々な受け取りよう
があろうかと思う。いずれにしろ困難な間違った時代を再び起こしてはならないという
決意を新たにしている」
「(戦争責任問題について)政治家として傷跡を可能なかぎりいやす努力を続けなけれ
ばならない。アジア女性基金を可能な限り活用する。在日外国人の軍人・軍属で恩給な
どの恩恵に浴していない人には、どのような方法がとれるか早急に結論を出すべく調査
・調整をじている」
「(世論が二分していることについて)由来や根拠を説明する努力を怠ってきた結果、
国民に十分理解されていない。国民世論を代表する国会で慎重にご審議いただきたい。

有馬文相
「この春、選抜高校野球の開会式に出席した。初めて高校生による君が代の独唱がとり
入れられた。厳粛な雰囲気の中での美しい歌声に深く感銘を受けた。昨夏出席した全国
高校野球選手権では例年同様、君が代斉唱によって国旗を掲揚している。君が代を歌っ
ている声も聞こえた」
「国旗・国歌の指導に従わない児童・生徒がいる場合にも、あくまで教育指導上の課題
として受け止めて指導する態度が必要だ。児童、生徒が指導に従わない場合でも、入学
式や卒業式などの特別活動では内申書の5段階評価などの対象にならない」
「(『君』について)歴史的な背景を教えることが大切だ。君が代の君は、日本統合の
象徴でありその地位が主権の存在する国民の総意に基づく天皇のことを指している。君
が代とはそうしたことに基づくわが国のことである。ただ、生徒や国民にしてももっと
ほかの解釈に戻りたいという人もいるだろう。それは内心の自由だ。ただ教育の上では
こういう解釈だと教えるべきだ」
「法制化は慣習であるものを成文法として明確に位置付けるもので、学校における指導
に関する取り扱いを変えるものではない」
「日の丸・君が代をはじめ諸外国の国旗や国歌に対するマナ−をきちんと教えていくこ
とが大切だ。運動会や学芸会などの学校行事でも積極的に日の丸掲揚・君が代斉唱を指
導することが望ましい。今後、総合的な学習の時間も加わるので、教育を深めていく必
要がある。各学校の判断により、いろいろなところで日の丸とか、君が代について、理
解を深めていただきたい。」(事務当局は、国語、「総合的学習」などの授業、始業式
、終業式、運動会、学芸会などを例示)
「(教職員が職務命令に従わなかった場合)校長から説得してもらうが限界がある。最
終的には先生らに自分の内心の自由があるので、場合、場合で判断すべきことだ」
「(地域によっては教委の判断で指導が強まるのではないか)事情によって判断しなけ
ればならない」

御手洗康・文部省初等中等教育局長
「(指導要領の狙い)国旗と国歌について基礎的に学ぶべきものを定め、各学年の課程
を通じて児童・生徒に尊重することを理解させ、そうした態度も身につくようにつくっ
ていく。諸外国の国旗・国歌も尊重する態度を養うようにしている」
「(尊重する態度を育てるとは)学習指導要領は概括的な内容にとどまっている。どう
いう教材を使いどう指導するかは、各学校での編成に委ねられている。」
「(内心の自由について)内心の自由の侵害につながるかどうかは、どういう教え方が
限度を越えるかという問題だ。入学・卒業式で指導すること自体が内心の自由の侵害に
つながるとは思えない」
「(一斉に立たせ、歌わせること)憲法上の解釈は最高裁判所が判断することだが、通
常の入学・卒業式での指導形態が内心の自由を侵害するとは思えない」
「(掲揚・斉唱の地域差について)都道府県ごとに組合側の対応も教委側の対応も相当
に格差がある。二十年前から解決済みの県もあれば、いまだに大変難しい問題を抱えて
いる県が一部の残っていることも事実だ」
「(職務命令)すべての学校で適切に実施するため、場合によっては職務命令が出され
ることもあり得る。やらねば学習指導要領に違反する、というものではなく、学校長の
判断にまかされている。ただ、いったん決めたら、その後の教員の職務は、入学式・卒
業式と何ら変わらない」
「(都道府県教委への対応)今年春の入学・卒業式の際、文部省が日の丸掲揚と君が代
斉唱の実施率が低い七都県の教委を事前に文部省に呼んで指導徹底を求めた。法制化さ
れれば、さらに指導の徹底が図られるようにしたい」
 

慎重審議を求めた民主の本岡さん(法制化が強制にならないことを明確にしてほしい)
の関連質疑にたった江本孟紀さんは「早く法制化すべき」「強制という言葉は的を得て
いない。学校現場で(君が代を)歌ったり(日の丸を)掲揚したりすることを強制と取
るのはあまりにも意図的だ。(教職員組合などの抵抗で)歌わせないという強制もある
」「甘いことを言っていたら(教育現場が)混乱する。文部省はきちっと指導すべきだ

社民の山本正和さんは「(終戦まで君が代は)天皇陛下に忠誠を誓う天皇陛下万歳の歌
だった」「天皇陛下のために命を捨てるんだと歌ったのが君が代なんだ。だれが何と言
ってもくつがえせない」「(君が代を校歌と並列に論じた委員に)そんなに軽いもんじ
ゃない。(戦前は)命がけで歌った歌だ」「われわれ70代以上の責任だ。敗戦後、国
家とは何か、国の誇りは何か、議論していたら、きちんと日の丸は位置付けられたし、
本当の(国歌)ができたと思う」
 対して同じ徴兵検査体験世代の野中さん「時の政治が国民を不幸に陥れたことなどに
、より深刻に思いを新たにした」

2日 特別委質疑
質問:馳浩、亀井郁夫(自民党)・石田美栄、竹村泰子(民主党・緑風会)・山本保(
公明党)の各氏

野中官房長官(戦後教育について)
「戦後民主主義は日本の文化や伝統を否定するところからスタ−トし、日本は国家とし
てのアンデンティティ−を失った。戦後50年余りをへて、名詞としての日本は存在し
たが、国家観は薄れてきた」「国家観、世界観がはぐくまれていくことを期待する。多
くの過ちを繰り返すに至った歴史を検証し、その中から子どもたちに現代史、近代史を
教えておかなければいけない」「韓国、朝鮮民主主義共和国、中国、東南アジアの若い
人たちは、日本人を必要以上に加害者として教え込まれているが、日本の青少年は全然
、教えられていない。そういう人たちが21世紀を担う時、アジアの中で日本の存在を
考えたら不安だ」(6日にも同様の答弁)

御手洗文部省初等中等教育局長
「きちんと(指導を)行っていない都道府県、市町村(の教育委員会)があれば、従前
通りあるいは従前にも増して指導する」
「法案審議の際に、政府見解が示された。今後、各学校で政府見解にのっとった適切な
指導が行われるよう配慮したい」
「内申書や指導要領の『所見欄』は長所を取り上げることを基本としており、でマイナ
ス評価をしない」

矢野重典文部省教育助成局長
「教職員が国旗・国歌の指導を(憲法19条の)思想・良心の自由を理由に拒否するこ
とまでは保障されていない」「(教員は)入学式などで本来行うべき指導を行う職務上
の責務を有している。これに従わなかった場合は地方公務員法に基づき、懲戒処分がで
きるとされている」

「わかりにくい話」を根拠に始まったのだが・・・

広島県選出の亀井さんが部落解放同盟広島県連合会との関係について質問

野中官房長官「同和問題が組織のためにあるのではなく、人権を守るためにあることを
基本に考え、異状な事態の解消に努力しないといけない」「関東の方には実態の分かり
難い話で、広島はやや異状な状況が強烈に残っている」「学校長が組織(広島県高校同
和教育推進協議会)に入ることが『差別していない』という証になる。そういう教育者
が逃げた姿勢が培われていた。逆にそれを強要してきた政治(解放同盟広島県連)の責
任も問われるべきだ」

有馬文相「同和教育と政治運動や社会運動との関係を明確に区別していかないといけな
い。教育の中立性が守られるよう今後さらに注意していきたい」

御手洗文部省初等中等教育局長「学校長が入る団体(広島県高校同和教育推進協議会)
の活動としてはいささか問題がある」

また、亀井さんは、自殺した世羅高校長に同校の教員が葬儀には参列したもののその後
焼香に訪れていないことを指摘(ご本人は3回焼香)「人間としてこんなことが許され
るのか。一人くらい線香をあげる人がいてもいいと思うが、ゼロということに驚いた」
「数十人の世羅高校の先生が完全にマインドコントロ−ルされているのか、あるいは何
かが恐くて参ることができないのか。何が恐いか。解放同盟であり、教職員組合だろう

野中官房長官「石川校長を死に追いやるところまで追い込んだ先生方がどうして一人も
校長の心情を分かってやろうとしなかったんだろうと思うと悲しく思う。この背景にあ
るものに問題を感じる」「石川校長の自殺を無にしないために勇気をもって対処したい

 

3日 参考人質疑

自民推薦 高橋史郎教授(明星大)
「戦後教育は国民が身につける基礎的な教育内容を教えてこなかった。自国の誇りを教
えないで欠点ばかりを教えると自虐的になる。国旗国歌を教えるのは大切な役割」「法
制化によってよって、不毛な政治的対立に終止符を打ち、世界に向かって美しい日本の
文化を発信する契機にしたい」

民主推薦 石田英敬教授(東大大学院)
「日の丸・君が代は、近代国家をつくるために発明された記号。公教育を通して生徒に
すり込まれた。法制化は過去の歴史を反省する議論を打ち切る恐れがある」「アジア諸
国の懸念に十分配慮する必要がある。どこから見ても問題のないプロセスで決定するこ
とが大切」

公明推薦 杉原誠四郎教授(武蔵野女子大)
「大日本帝国憲法下の規程は廃止していないものは有効で、国旗国歌も廃止の手続きを
しておらず、慣習的に有効。「法制化していないことが混乱のもととなっている。混乱
を早急になくすために法制化はやむを得ない」「天皇制は日本の中で平和のシンボルだ
った」「昭和30年代は各家が祝日に国旗を掲げ、日本人の一体感を形成していた」「
学校だけに国旗を掲げ、国歌を歌えと言われ教育関係者の負担が大きくなる。(法案を
)つくった以上は関係省庁にできるだけきちんとやってもらわねば困る」

共産推薦 堀尾輝久教授(中央大)
「君が代の『君』が天皇である限り、天皇主権から国民主権に変わったのだから、新し
い国歌が必要ではないか。成立を急ぐべきではない」「教員は自身の良心の自由を侵さ
れ、児童の良心の自由も侵害する二重の苦しみだ」

4日 地方公聴会
岩崎委員長「私見だが、今世紀の負の遺産は今世紀に結論を出さなければいけないと思
う」(公聴会後記者会見)

【名古屋】
山本春樹・山本学園理事長(自民)
国旗国歌が学習指導要領の中の一つの指導要項として扱われるだけでは、今後も教育現
場での混乱が起きる。

島しづ子・日本基督教団牧師(民主)
君が代を公式の場で歌うことを要求されれば多くの信仰者は堪え難い痛みを受ける。日
本は過去の歴史の事実を認め、誠実に語ることから始めなければならない。

中山清治・名古屋工学院専門学校長(公明)
日の丸・君が代を軍国主義の象徴ととらえる風潮はなくなってきている。
今の子どもたちにとってはオリンピックなどの選手らに対する敬意や和の象徴のイメ−
ジではないか。

小林武・南山大学教授(共産)
法制化するための条項を一条件すら満たしていない。国家が強制しないこと、法制化に
ついての国民的な合意を得ること、国民から提案されたものであり、民主主義や人権、
平和書義に合致することをクリアしなければならない。

安川寿之輔・名古屋大名誉教授(日本戦没者学生記念会事務局長)(社民)
象徴天皇制は世襲で、男性しかなり得ないという意味では身分差別、性差別だ。こんな
制度は21世紀に通用しないと思う。日の丸・君が代は学習指導要領による強制でむり
やり定着させられた。法制化で戦争動員の思想的手段として使われることを懸念してい
る。

所功・京都産業大教授(自由)
「君が代」(の政府解釈)は今の憲法からみても矛盾しない。歌自体はすでに100年
以上の伝統がある。法制化で公の教育現場ではこれに反対する教育は事実上、できなく
なるのではないか。大学などでも推進してほしい。

【仙台】
成田治・仙台青年会議所理事長(自民)
青年会議所は世界100ヵ国にわたる。まず自分の済む町、国を愛し、それを最低条件
に地球を愛することが必須項目。自分の国、国旗・国歌に敬意を払わないものはいない
。国籍のない船は出帆できない。

大津健一・日本キリスト教会総幹事(民主)
日の丸は戦時中、日本の侵略のシンボル。(君が代斉唱の強制により天皇の)宗教的存
在を賛美するのは「信仰の自由」の侵害だ。

千葉胞義・郡山地区連合町内会長(公明)
法制化して、国民として正々堂々と胸を張れる国でありたい。教育現場によって日の丸
・君が代の取り扱いは違っている。方針が一貫していなければ被害を受けるのは子ども
たちだ。

富樫昌良・宮城県教職員組合委員長(共産)
子どもたちの個性と人権を最大限尊重すべき学校教育にはいかなる強制もなじまない。
(日の丸・君が代は)侵略戦争の旗、天皇賛美の歌で、国民主権や平和主義を原則とす
る憲法の精神とは相容れない。
 

9日 中央公聴会
長谷川三千子・埼玉大教授(自民推薦)
国民の安寧が政治の大目的という思想をあらわしているのが天皇制で、それが君が代と
いう形であらわれている。

石川真澄新・潟国際情報大教授(民主推薦)
法制化は大日本帝国時代からの継続性を重視する立場を再確認しようとする行為であり
、反対だ。

上田宗良・日本オリンピック委員会副会長(公明推薦)
国際スポ−ツ総合大会では、国の表示がいろいろな所でもちいられる。国としてのアイ
デンティティ−を明らかにするため国旗国歌は必要だ。

升井勝之・日本高校教職員組合委員長(共産推薦)
反対意見や少数意見を尊重するのは民主主義の原則だ。もっと議論を尽くしてほしい。
晃育の場に強制や職務命令はなじまない。
 

〜愛国心教育様々〜
真理と平和の希求は愛国心のじゃまとのこと

◇自民党は教育基本法(1947年制定、前文のほか11条で構成)の見直し論議本格
化(3日)
 教育改革実施本部(森山真弓本部長)で作業。
 97年秋、同本部前身の党教育改革推進会議が教育基本法の見直しを含めた提言をま
とめたまま、具体的改正論議は先送り。
 教育改革推進の提言(98年10月)「国を愛する心、日本の歴史・伝統の尊重、国
民としての義務、道徳等については、教育基本法には明確に規定されていないので、そ
の見直しも含め検討する必要がある」
 「全体として教育の目的は何かを考える時期にきている」(森山部長)として、河村
建夫衆院議員をトップリ−ダ−に始動再開。
 今秋から改正案作り向けた議論を本格化させる予定。
 「国旗・国歌法案の成立が確実になったことを踏まえたもの」(担当者)
「真理と平和を希求する人間の育成」は「愛国心教育の足かせ」などの意見が従来から
あり、「歴史・伝統の重視」「愛国心、道徳教育」などが検討対象として想定される。

(背景)
 中曽根康弘元首相が教育改革を次期総選挙の最大テ−マにするよう提唱
 橋本政権が教育問題を改革の柱として掲げていた。
 東京都知事が教育の見直しを訴えて知事選で圧勝
 加藤紘一前幹事長が秋の総裁選に大学改革や英語教育見直しを政策の目玉として掲げ
る。

10日に教育基本法研究グル−プ(主査・河村建夫衆院議員)が初会合
「軍国主義の復活と取られては困るが、平成の教育勅語念頭に議論する。教師やPTA
など広く現場の意見を聴き、自由党とも意見交換したい」 

効率的な教育をと

同本部研究チ−ム(座長・保岡興治座長)は脱「指導要領」を目指して研究開発校の選
定方法についての改革案をまとめ、森山真弓本部長に報告。米国の「チャ−タ−スク−
ル」(特別認可学校)日本版。国旗国歌についての取り扱いなどは指導要領の通り。
文部省では来年度からの実施にむけ予算の概算要求。

◇自由主義史観研究会(代表・藤岡信勝東大教授)が、7日都内ホテルで第4回全国大
会。
 日の丸・君が代の意味を正しく教えるために教材開発に取り組む新たな活動方針を確
認。
 参加者約200人。
 「おじいちゃん 戦争のことを教えて」(致知出版社・98年12月刊)の著者、中
條高徳・アサヒビ−ル名誉顧問と藤岡氏が対談。中條氏の孫娘の馬場景子さんもゲスト
出演。
 今後の重点活動課題@天皇について英語で異文化の人間にどのように伝えるかA国旗
国歌教育
 

旗商品での「経済効果」は望み薄

「よく売れるのは、会社の屋上やゴルフ場などスポ−ツ施設に揚げるもの。一般家庭へ
の販売を何とかしなければ、と組合(東京旗商工業共同組合)でも考えているところで
す。」
「戦前・戦中をはじめ、戦後のサンフランシスコ講和条約締結期や東京五輪まではよく
売れました。でも、今は会社の売り上げの数%ほど。今回の法制化の動きがあっても、
売り上げが伸びることはなかった」「自宅や集会所で違和感なく、掲揚できるようなム
−ドが世の中にでてこないと・・。法制化は一つのステップだが、日の丸に親しみが出
てくるまでには、まだまだ月日がかかるのでは・・」(東京製旗社長)

〜戦後補償〜この程度の「総決算」

◇女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金・原文兵衛理事長)
昨年4月から今年3月までの募金額 244万円(1998年度収支計算書)
予算は5億1800万円計上、0.5%弱の実績
優遇税制措置も3月末で切れ、その後措置継続の手続きをとっていない。

基金の収入は、国民からの募金と政府補助金・拠出金が柱
募金が「償い金支給(一人200万円)」の原資となる事業の中枢。
これまで4億8000万円が集まり、130数人に対し、計約2億6000万円を支給
(8月2日現在)

95年度(9ヵ月) 2億2000万円
96年度      2億1000万円
97年度        1200万円

同基金は95年(村山内閣)7月、総理府を主管庁とする財団法人として設立。
現時点で、韓国、フィリピン、台湾、インドネシア、オランダの性奴隷被害者を対象。
詳細は「被害者を守るため」として詳細不明。韓国では反対運動が起こり昨年5月以降
中断。

◇10日政府は、「戦後政治の総決算」の一環として、旧日本軍の軍人や軍属だった在
日韓国人に対し、特別立法で一時金を支給する方針。在日朝鮮人については当面対象外

 

〜靖国〜

野中さんの靖国「特殊法人化」「A級戦犯分祀」発言について(10日)
(自民党役員連絡会で)
笹川尭国際局長「A級戦犯の分祀を言わないでほしい。分祀というとB級まで広がるこ
とになる。なぜこの人までが戦犯なのかと疑問に思う人もいる」
森朗人幹事長「まだ党として何も決めたわけではない」
(政調審議会で)
池田行彦政調会長「いますぐ党内にこの問題を協議するための検討会を設けるつもりは
ない」
(閣議後記者会見で)
野田毅自治相「かねてその必要性は感じていた。建設的発想」
太田誠一総務庁長官「大変勇気のある発言で感銘している。われわれも重く受け止めな
ければいけない」
陣内孝雄法相「国のため尊い犠牲になった方々に感謝し、慰めることが大切」
真鍋賢二環境庁長官「早急に検討して処理してほしい。」
野呂田芳成防衛庁長官「内閣で検討しているので見守りたい。今のままでもおかしくな
いとは思う」
宮下創平厚相「分祀するかしないかは国民的議論で結論が得られなければならない」
高村正彦外相「そのことについては深く考えたことがない」
有馬朗人文相「一つの考えだが、十分検討していないのではっきりしたコメントは考え
ていない」

新日本宗教団体連合会(立正佼成会やPL教団など68教団加盟)が10日、鈴木宗男
官房副長官に抗議の意見書。「宗教法人として存在している宗教施設のあり方ついて、
政府が干渉することは憲法の定める政教分離に反する。政治的な思惑により、神社のあ
り方を左右することは神社の神聖性を冒涜する」

野中長官「私個人としての思いを述べた。政府は憲法の定めにより、宗教法人のあり方
について考える立場にない。政府がこの問題で何らかの措置を考えることは一切ない」



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
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