X-Sender: mshmkw@tama.or.jp (Unverified)
Mime-Version: 1.0
Date: Sat, 31 Jul 1999 23:42:28 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: "M.Shimakawa" <mshmkw@tama.or.jp>
Subject: [keystone 1735] [aml]伊丹空港への米軍機着陸抗議
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 1735
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org
 

   (from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
 --------------------------------------------------------------------------

 Date: Fri, 30 Jul 1999 22:28:47 +0900
 From: 和田 喜太郎  <YRX00535@nifty.ne.jp>
 Subject: [aml 13297] 伊丹空港への米軍機着陸抗議
 

 暑い日がつづきますねえ。大阪の和田です。

 憲法調査会設置の国会法改悪が成立しました。
  今朝、朝日新聞に浦部法穂さん(神戸大・憲法)のインタビュー記事がありました。
まず総論から入って、権利義務の各論に入るなかで九条改訂に絞っていくのではないか
と予測されていました。読売新聞はまず「環境権」などをあげたりしていますが、本気
ではないでしょう。本命はやはり九条を無くし、天皇元首明記するなど改憲派の思惑は
同じです。
 ところで、『おんどりゃあ、なめとんか!』と思うようなことが続いています。

               *************************
 
  【朝日新聞】99年 7月22日
大阪空港に また米軍機
             豊中市が抗議

 大阪空港に二十一日午前と午後の二回、米軍輸送機が着陸した。十六日午前にも米軍
の小型ジェット機が発着しており、軍用機の乗り入れを禁止している地元の大阪府豊中
市は「当市の意向を無視するもので遺憾だ」とする文書を運輸省の岩村敬礼航空局長宛
にだし、こうした行為が繰り返されないよう申し入れた。
 同空港は民間空港で、阪神大震災の救援時を除いては米軍機が離発着することはほと
んどなかった。米軍機は、旅客機の発着が多い時間帯の二十一日午前八時四〇分と、午
後の四時五〇分に着陸した。午前の軍用機は約一時間十分後、午後の軍用機は約四〇分
後に離陸した。
 ※搭乗者(約20人)が同機前で記念撮影している風景写真いり記事。21日午後撮
 影の写真で、機種は昨年11月にも飛来したC−2Aグレイハンウド(乗員3・乗客
 28、空母と陸上基地連絡用のやや小さめの艦載輸送機)と同型機で、厚木基地所属
 機と思われる。「小型ジェット機」は機種不明、あるいは戦闘機か?

               *************************

                                                                  豊生6510
                                                      平成11年(1999年)7月21日
運輸省航空局長
  岩 村  敬 殿
                                                   豊 中 市 長 一色 貞輝
 
                                                   豊中市議会議長 乗光 恭生

 大阪国際空港への軍用機の乗り入れについて(抗議)

 大阪国際空港への軍用機の乗り入れについては、当市は従来から理由の如何に拘らず
強く反対してきたところであります。
 しかしながら、7月16日及び21日の両日にわたり、当空港に軍用機が発着したこ
とは、当市の意向を無視するもので誠に遺憾であります。
 貴職におかれては、当空港の立地条件と民間空港の性格を十分認識され、今後このよ
うな行為が繰り返されないよう厳重な措置を講じられることを強く申し入れます。

                                     ◇◇◇

※昨年11月の抗議文とほぼ同文、同じものを二度だしたのでしょうか?

               *************************

【豊中平和連帯会議の抗議文】

 大阪国際空港への米軍用機乗り入れ、緊急抗議声明

 7月16日及び21日の両日にわたり、大阪国際空港に米軍用機が発着を強行した。
民間空港の軍事利用を糾弾する市民・地域住民の声を無視した今回の軍用機乗入れは、
まさしく暴挙と言わざるを得ない。また、着陸後搭乗者たちは記念撮影を行なったが、
航空機公害に今日も悩まされ続ける周辺住民の感情を逆なでする愚行以外のなにもので
もない。
 5月下旬に、十分な審議も行なわれないまま成立した「周辺事態法」は、周辺事態の
定義とその認定過程が極めて暖味である。そして、この法によって、自衛隊に対するシ
ビリアン・コントロールはさらに形骸化することになる。さらに空港が後方支援の名目
で米軍、自衛隊への戦略物資の輸送が強行されるなら、市民の思いとは関係なく大阪国
際空港は軍事空港としての役割を担うこととなる。今回の米軍機の蛮行は、この周辺事
態法さえも無視する米軍の姿勢を表していると受け止なければならない。
 我々、豊中平和連帯会議に結集するすべての者は、大阪国際空港を始めすべての民間
空港が、軍事目的に利用されることを許さず、アジア、太平洋の国々、世界の国々と人
々に開かれた平和の空港として利用されることを求める。
 今後、このような市民・住民の思いを無視した米軍機の強行発着を断じて許さないた
めに、豊中平和連帯会議は、本日の護憲集会の名において抗議の声を大きくあげる。
                                                               以上、声明する
1999年7月22日
                                                    豊中平和連帯会議 護憲集会

                                     ◇◇◇

 ※この日の集会は約150人ほどの集まりだったようです。聞くところによると「豊
 中平和連帯会議」は市教組や解放同盟などで発足、早くからあったのですが、周辺事
 態法制定という事態のなかで「復活」したような具合のようです。(なお豊中市の条
 例では「軍用機の空港利用を認めない」としていると聞きましたが、詳しいことは確
 かめていません。)

               *************************

【全然無視の米軍】
 『朝日』記事は「また米軍機…」の意味は書いていないが、昨年11月にも事前通告
なしの着陸が行われている。7日から9日にかけC−2(海軍機)とC−130(空軍
機)で、これに対し、「十一市協」(大阪空港周辺11市の大阪国際空港騒音対策協議
会)は「約束違反だ」として抗議した。同協議会は国との間で、夜間飛行はやらないこ
と、緊急かつ人道上やむを得ない場合を除いて軍用機の乗り入れは行わないことなどを
約束していた。
 この時米軍機は「大阪府下の福祉施設訪問のため」と理由をつけたが、関係者が米軍
当局に確かめたところが、そうではなく、日米共同演習視察の軍事的な目的であること
が分かり、空港には適当にウソを言っていていたことが分かった。
 95年阪神大震災のあった年、米軍機は84回も離発着しているが、救援物資輸送な
ど「人道上」という理由はあるとしても、のんびり記念撮影するなど、とてもやむを得
ない緊急着陸というようなものではない。こうした度重なる米軍機の横暴に周辺自治体
住民団体などは、運輸省に強く迫ったが、運輸省や外務省はどの程度米軍と折衝したの
か怪しいものだ。(このことは米軍機低空飛行の問題と共通する。)
 ほとんど市街地のなかに空港がある、といった状態の大阪空港であり、軍用機(ベト
ナム戦争当時まで米軍機が乗り入れ、機体修理なども行っていた。)乗り入れを含め、
騒音訴訟など住民の長い厳しい闘いのうえに得られた成果の約束が、ここにきた崩され
ようとしており、自治体や今なお騒音に苦しむ住民にとっては黙っていられないのだ。
 また別の面から言うと、来年1月には伊丹駐屯地で「日米指揮所演習」(米兵約10
00人参加)が予定されており、そのためにも米軍機乗り入れを常態化する狙いとか、
関空だけでなく大阪空港も有事使用を狙っているのかもしれません。

               *************************

99/07/30 和田喜太郎 <YRX00535@nifty.ne.jp>



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 1999年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

  • キーストーンメーリングリスト 目次