Date: Fri, 16 Jul 1999 23:26:28 +0900
From: Masahiko Aoki <btree@pop06.odn.ne.jp>
To: aml@jca.ax.apc.org, keystone@jca.ax.apc.org
Subject: [keystone 1697] 日米共同「輸送訓練」抗議文
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[aml 13127]で和田さんご案内のように、

>【7.18大阪湾反戦・平和まつり進行概要】
>
>《自衛艦抗議行動》
>07:30〜 海上デモ、ボート準備(陸・海抗議隊編成  約30〜35人乗船)
>08:00〜 マーメイド広場からボート(平和船団)出航、陸:自衛艦乗艦者へビラまき
>09:00〜 自衛艦「展示演習」への出港時刻(岸壁から抗議・シュプレヒコール)

 この「展示演習」に参加する自衛隊の揚陸艦「おおすみ」は、四国沖で米軍と
訓練をやった後に神戸港に入港しました。新ガイドライン(というか周辺事態法
施行前の)の露払いです。
 以下は、上記抗議行動にも参加の「ピースリンク」の抗議文。この抗議行動に
は呉の平和船団だけでなく、横須賀の平和船団も参加されるとのことです。

−−−−−−−−−以下転載−−−−−−−−−−−−−−−−−

防衛庁長官                    1999年7月11日  
 野呂田芳成様
海上自衛隊呉地方総監
 仲磨徹弥様
                      抗議 及び 要請文
 米海軍揚陸艦「フォートマクヘンリー」、巡洋艦「ビンセンス」の呉寄港に抗議し、
  四国沖での揚陸艦「おおすみ」・強襲上陸用舟艇「LCAC」とマックヘンリー
による初の日米共同「輸送」訓練の中止を求める!

 昨日から本日にかけて、呉港に米艦船2隻が相次いで寄港しましたが、これは、
新ガイドライン戦争態勢に対応した動きとして、貴職が寄港を受け入れたことに強
く抗議し、あわせて日米両軍の揚陸部隊による初の共同訓練の中止を求めるものです。
 まず横須賀沖から呉まで貴職の護衛艦、潜水艦などとともに対潜特別訓練を実施
した横須賀所属のミサイル誘導システムを持つイージス巡洋艦「ビンセンス」が昨
日、呉基地に寄港しました。更に佐世保所属の大型のドック型揚陸艦「フォート・
マクヘンリー」は「補給、休養」という名目で本日より13日まで、呉基地に滞在
するとのことです。
  ヒロシマが平和について思いを新たにする8月を目前にして、世界で唯一、人殺
しのために核兵器を使用した国の軍艦が、被爆地にくり返し寄港していること自体
が、被爆者を初めとして、被爆県に住む私たちの想いを逆なでする行為であり、断
じて容認することはできません。しかも、核兵器搭載の有無は、依然として明らか
にされないまま、核兵器搭載可能な艦船がやってくるわけです。2月の掃海艦を初
めとして、今年はこれで5隻目となり、最近では相当速いペースです。これは、新
ガイドライン体制の定着化をめざす日米両軍の意識的な行動であり、決して容認で
きません。

  さらに、今回初めてとなる米揚陸艦の呉寄港は、貴職が昨年春に揚陸艦「おお

み」を配備したことに端を発した、新たな形での日米の連携を示すものです。「フ
ォートマクヘンリー」呉寄港の目的は、「補給、休養」とありますが、実際の目的
は、ともにLCACを搭載する日米の揚陸艦同士の一体的運用をめざす初の日米共
同の「輸送」訓練です。防衛庁発表では「11日から14日、四国沖などで、初め
て共同で輸送訓練をする」としており、呉港に入る11−13日は訓練の真っ最中で
あり、寄港それ自体が訓練の一部です。
 新しい日米防衛協力のための指針(ガイドライン)関連法は、「周辺事態」の際、
米軍に輸送面での協力など後方地域支援をするとしており、その準備の一環である
ことは明白です。
 現在、佐世保の米海軍基地には、2隻のドック型揚陸艦と6隻のLCACが配備
されており、これらは、沖縄の海兵隊をのせて、海外での侵攻作戦をすべく前進配
備されています。「おおすみ」は、それと全く同じ機能を備えた揚陸艦であり、日
米両軍の強襲上陸部隊の共同演習が始まる意味は計り知れないものがあります。今
回は、上陸訓練は行わないとのことですが、いずれその正体を現すことは時間の問題
です。その時、海上自衛隊は、世界のなぐり込み部隊とともに、海外への侵攻作戦
を想定した強襲上陸訓練を行うわけで、これは同時に自衛隊が「海外派兵の軍隊」
として世界に登場することを意味しており、絶対に認めることはできません。

  5月24日の周辺事態法など新ガイドライン関連法の成立を期して、日本はい

いよ海外における戦争ができる国になる体制を人々の目に見える形で公然と動き出
しています。その一つの中心は、貴職が後方地域支援など海外での新たな任務を付与
され、自衛隊が自衛隊でなくなる方向がいよいよ強まっていることです。
 だからこそ、貴職は、この夏、初めてづくめの行動を連続的に計画し、自らの存
在を市民にアピールし、戦争協力法の一環を担う体制の定着化をめざしているので
す。これらは呉を戦争の最前線に立つ街にするものであり、自衛隊員も含めて、市
民の安全と福祉を確保する立場から演習の中止を強く求めます。

  6月29日、私たちは、上記の趣旨で緊急の申し入れをさせていただきました。
そこでは、(1)2日から4日、「おおすみ」「LCAC」による初の戦車揚陸訓練が
北方機動演習の一環として北海道の浜大樹海岸で行われること、(2)7月中旬(
15−18日)の海上自衛隊呉を中心とした「展示訓練」が、例年の広島湾でなく
大阪湾で初めて行われ、大阪湾に25隻もの軍艦が集結し、関西圏の市民の前で軍
事訓練を展開すること、(3)8月2−8日、東シナ海で初の日韓共同訓練が行われ、
自衛隊側は、第4護衛隊群、つまり呉から出かけることなど一連の演習計画を問題
にしました。そのあげくの米艦船の呉寄港と、初の日米共同の「輸送」訓練なので
す。
  今、貴職は、海外へ出ていける自衛隊になろうとし、「自衛」隊からはるかに離
れた領域へと自らを投企しようとしています。ガイドライン関連法の成立直後から
始まっている貴職の連続的な攻勢は、呉が再び侵略の拠点として、戦争に最も近い
街として機能していく道を歩むことになりかねません。

  以上、8月を前にした米艦船「ビンセンス」「フォートマクヘンリー」の相次
ぐ呉寄港に抗議するとともに、以下、要請するものです。
 
(1)  揚陸艦「おおすみ」、強襲上陸用舟艇「LCAC」と米揚陸艦「フォートマ
クヘンリー」による初の日米共同の「輸送訓練」を中止すること。
(2) 8月2ー8日の初の日韓共同訓練の法的な根拠を明らかにするよう求めると
ともに、海外派兵を前提とした日韓共同訓練を中止すること。
(3)  大阪湾に軍艦を登場させ、関西圏の市民に戦争への慣れと動員の可能性を模
索する展示訓練を中止すること。
 

入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!ピースリンク広島・呉・岩国(30団体) 
アジアに学ぶ会        岩国市職労平和研究所       カソリック正義と平和広島協議会
 共育・共生を進める広島連絡会議  呉教育労働者研究会呉YWCA79女たちから
   8.5広島集会世話人会    芸南火電阻止連絡協議会  原水爆禁止広島県協議会
(広島県原水禁) 原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会公害をなくす三原市民連絡会
在日韓国青年同盟広島県本部 更紗の会         市民運動交流センター福山
 従軍慰安婦問題を考える会・広島  ストップ・ザ・戦争への道!ひろしま講座 差別は
許さん!私たちは行動する会    全国水平運動研究会 電磁波問題を考える会
トマホークの配備を許すな!呉市民の会東チモール問題を考える会   広島キリスト者平和の会
広島地区連帯労働組合      広島平和と生活を結ぶ会     デルタ女の会  
 日本キリスト教団西分区牧師会ピースサイクル広島ネットワーク   除虫菊の会    広島YWCA
    憲法九条の会ヒロシマ
連絡先:トマホークの配備を許すな!呉市民の会  世話人 湯浅一郎
     呉市幸町3−1 呉YWCA気付      呉21-2414     
    岩国市職労平和研究所          代表  田村順玄
     岩国市今津町1−14−51        岩国22-1611

----------ここまで−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

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     Masahiko Aoki
     青木雅彦
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