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Date: Sat, 6 Mar 1999 19:39:43 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: Tsuchida Takenobu <tsuchida@mail.okinawa-u.ac.jp>
Subject: [keystone 1155] Re: 「津堅島で、海上ヘリ基地誘致の集会」(沖縄タイムス見出し)
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土田@那覇です。

At 12:11 AM -0500 3/7/99, Rentaiさん wrote:
> 沖縄タイムスで<1999年3月5日 朝刊 29面>
> 「津堅島で、海上ヘリ基地誘致の集会」(見出し)の
> 記事が出ていますが、皆さんどう思われますか。

 この動きは、
> http://www.okinawatimes.co.jp/day/199903021300.html#no_1
> >  普天間飛行場返還に伴う移設問題が揺れる中、勝連町津堅では住民から代替ヘリ基地
> >を誘致しようという動きがある。離島苦解消のための本島との架橋など振興策を条件と
> >している。県内で住民サイドから本格的な基地誘致運動が起こるのは初めて。

などとも報道されたりして、私も、現地にいって、雰囲気を確かめてみたいところ。

 ところで、
1)もう一つ、普天間飛行場代替地案に、
> >  沖縄商工会議所(太田範雄会頭)などが提案している与勝半島沖を埋め立てて普天間
> >基地の代替ヘリ基地と民間航空機整備場を建設する構想に反対する「ヘリ基地ちゅくら
> >さんどー与勝の会」の設立を兼ねた総決起集会が一日夜、与那城町中央公民館で開かれ
> >た。地元の勝連、与那城の両町のほか町外からも多くの人々が集まり、ヘリ基地反対を
> >誓い合った。
文中にある構想は、沖縄経済界の一部からの動き(津堅島案とは近くだが、別案)。

2)津堅島の動きが、ほんとうに、住民サイドからのものかどうか、確かめていませ
んが、不思議ではない動きだと思う。

3)最近の地元新聞紙上では、「県民会議30日発足/2000年サミット300団体余が参加
」などという見出しが、連日といっていいほど、踊ります。もちろん、沖縄県当局(
行政側)が主導しています。

#さて、沖縄は気の毒というか、国策に翻弄されてきているというか、自らが治める
ことができないところというか、。また、県サイド側の方に、1996年の県民投票、あ
るいは、1997年の名護市住民投票にもかかわらず、当時の大田県知事や比嘉名護市長
のごとき姿勢があるのも事実。
 少なくとも結果的には、構造的に、米軍基地を担保にして、高率補助や財政補助を
得てきているという現実がある(沖縄の、これまでの土建政治は、おねだり政治。あ
るいは、復帰特別措置=沖縄振興開発計画=高率補助は、沖縄の自治喪失過程という
一面があると思う)。私は、沖縄からの軍事基地撤去は、そのような構造を根本から
突き崩す方向性を目指さないかぎり、あり得ないのではないか、と思っている。
 軍事基地維持政策のための金(もちろん、補償金を超えてのお金で、区別が難しい
でしょうが、軍用地料の何割かも、補償金を超えていると思う)をもらった上で、基
地撤去といっても、説得力ある主張にはならないと思うから。
 東京政府の方は、お金で、安定した軍事基地維持政策を確保しようとする。お金を
出すのは、基地があるから。
 そして、このような両者の関係がずっと続いてきているわけですね。

 しかし、高率補助を受けるのをやめるべし、などと指摘すると、選挙に負けてしま
うなどという反応が返ってきそうだ。
 しかし、誰かが、政治的にインパクトのある形で、このような指摘を言わないとい
けないと思っている。

#元気のでない指摘になってごめんなさい。また、ご批判いただきたい。(反論する
余裕はありませんが。)



 
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