Date: Sun, 15 Nov 1998 12:08:37 +0900 (JST)
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To: aml@jca.ax.apc.org
From: "MARUYAMA K." <kaymaru@mail.jca.ax.apc.org>
Subject: [keystone 805] 「心の反戦地主」になってください
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 前便([aml 10099]、 [keystone 804]) “『教えられなかった戦争・沖縄編』3
(生かす会)”の最後でふれている「心の反戦地主」(伊江島反戦平和資料館「ヌチ
ドゥタカラの家」財団法人化の為の基金)の賛同呼びかけです。1992年に呼びか
けられたものですが、書かれている沖縄の状況は現在でも何ら変わっていません。先
日(11月10日)阿波根昌鴻さんらの訴えていた「反戦地主重課税訴訟」の最高裁
判決が出ました( [aml 10047] 、[keystone 789] )。さらに、政府は着々と戦争へ
の道を進んでいます。賛同よろしくお願いいたします。

 ビラより転載(aml、keystoneに同報)
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     どうか、あなたも「心の反戦地主」になってください。
          ――今、平和実践活動のとき――

 戦争の傷跡も生々しいまま、アメリカの軍事支配下に置かれた沖縄が本土に復帰し
、本年で二○年を迎えることとなりました。その間、この小さな島はめざましく発展
し、今では観光入域者数三○○万人を越えるまでになりました。

 しかしその華やかなイメ一ジの陰にあって、今なお、日本全土にある米軍基地の七
五パーセントがこの島に集中し、また二○○○トンあまりの不発弾が処理されぬまま
眠っているという状態があるのです。県民の悲願であった、基地のない平和な島沖縄
は、その実現は愚か、冷戦構造崩壊後の混乱の中、かえってその厳しさを増していま
す。復帰前、「戦争のためには、決して土地は使わせない」と燃え上がった反戦地主
の運動も、復帰以降の日本政府による巧妙なやり口で、(地代の大幅値上げ、地代も
入り耕作もできる黙認耕作地の存続、そして契約に応じない反戦地主からは強制収用
という形で土地を取り上げ、しかも不当な差別を行なうなど)押さえ込まれてきまし
た。「正しいか、正しくないか」という基地撤去の闘いも、いつのまにか「損か得か
」にとって変わられ、その結果、数千人を数えていた反戦地主も今では数える程にな
ってしまいました。

 そのような中で、戦後一貫、して反戦平和を訴え続け、その土地を基地に提供する
ことを拒み続けてきた数少ない一人に、阿波根昌鴻氏がいます。氏は沖縄戦で大切な
一人息子をなくされ、戦後は氏の理想である農民学校建設のために苦心して集めてこ
られた広大な上地を、アメリカ軍によって強制収用されていきます。しかし、そんな
いくら憎んでも憎み切ることのできないアメリカ軍に対しても、愛と道理を持って「
基地はアメリカのためにも、沖縄のためにもならない」と訴え、伊江島での基地撤去
運動の中心を担ってこられました。そしてその運動は多くの人々の共感をうみ、島の
六○バーセント以上を占めていた基地を半分にまで滅らさせ、とうとう全面返還の約
束まで取り付けるという成果を上げたのです。

 ところが、その喜びも束の間、復帰以降日米安保条約のもとで日本政府は、米軍基
地の安定使用を図り、その豊富な資金力にものをいわせ、未だに島の三○数パ一セン
トが基地のままなのです。しかも、契約を拒否する反戦地主には、強制的に土地を取
り上げ、一○年分の賃貸料を一括して取らされるため、膨大な税金負担が課せられる
のです。その一方で、契約地主に対しては、年度毎に払われ、賃貸料は毎年値上げさ
れるのです。しかもその他に協力謝金等の名目で様々な優遇措置が取られています。
阿波根氏も、その税金の支払いのため、多額の借金を抱え、窮地に追い込まれ、今こ
の不当な差別を明らかにし、これを正す裁判を起こしています。このような状態の中
にあっても、氏は決して屈することなく、ほぼ半世紀にわたる基地撤去運動の足跡を
集めた反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」を運営し、時代を担う子供達や若者、
そして平和を求める人々に、「幸せの道は平和を創り出すことである。」と訴え続け
ておられます。

  さてこの度、私達、阿波根氏の生き様とその実践に触れた有志のものが集いまし
て、氏の思想と実践に学びつつ、その継承をして行こうと「心の反戦地主」運動を進
めることとなりました。今、日本の国は、PKO(国連平和維持活動)法を始め、その
内外に様々な問題を抱え、岐路に立たされようとしております。そのような中で、決
して反対のための反対ではなく、真に平和を求める阿波根氏の生き方に学び、その実
践を継承して行くことが、平和への道程であると信じております。どうか、出来るだ
け多くの皆様に御賛同頂き、「平和を創り出すもの」としてこの時代をともに生きて
いこうではありませんか。
 

一、私達は今、危険をはらむ国際情勢において「心の反戦地主」として平和を創り出
す決意をいたします。

一、私達は、阿波根昌鴻氏の生きざまと平和実践に学びつつ、その大きな働きである
反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」の運営に協力いたします。

一、私達は、時代を担う子供達に平和の尊さを訴えると同時に、より多くの人々に「
心の反戦地主」となってもらえるようこの運動を進めて参ります。

「心の反戦地主」賛助会員  会費 一ロ  一万円(何口でも結構です)

尚、この集めました会費は、反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」の運営(財団法
人化への基金)とさせていただきます。なにとぞ宜しくお願いいたします。

 一九九二年十二月一日

 「心の反戦地主」発起人会

            井伊文子
            当銘由金
            石川洋一
            新城晃
            謝花悦子
            榎本恵

 「心の反戦地主」の会

 〒905−05 国頭郡伊江村字東江前 2300−4
      (0980)49-3047

    郵便口座番号 02060-7-22354 「心の反戦地主」の会

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 MARUYAMA K.  kaymaru@jca.ax.apc.org
    2GO GREEN
  http://www.jca.ax.apc.org/~kaymaru/2GG_JCANET.html


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