X-Sender: mshmkw@tama.or.jp (Unverified)
Mime-Version: 1.0
Date: Tue, 25 Aug 1998 03:38:09 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: "M.Shimakawa" <mshmkw@tama.or.jp>
Subject: [keystone 568] [aml]米軍の爆撃に抗議文 [キャッチピース]
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 568
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org
 

   (from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
 --------------------------------------------------------------------------

 Date: Sun, 23 Aug 1998 16:55:24 +0900
 From: tamaki@ab.mbn.or.jp (Kazuhiko Tamaki)
 Subject: [aml 9382] 米軍の爆撃に抗議文
 

脱軍備ネットワークキャッチピース(事務所 横浜市)は、21日の米軍によるスーダ
ン、アフガニスタン爆撃に対する抗議文をクリントン大統領あてに送りました。

**************************************

アメリカ合衆国大統領 ビル・クリントン殿

米軍のスーダンとアフガニスタンへの爆撃を糾弾する

 本日午前2時半(日本時間)貴国軍隊は、スーダンの「化学兵器工場」とアフガニ
スタンの「テロリスト基地」を爆撃した。他国の領土を警告なく急襲するというその
攻撃の性質、貴殿自身の攻撃後の声明、国際法上の根拠の欠如、以上のことから私た
ちは今回の軍事行動を、貴国の「国家テロ」と断ぜざるをえない。国際社会に公然と
テロリズムの論理を実践する貴国の行為は決して容認することはできない。

 貴国は今回の軍事行動の詳細を明らかにすることを拒んでいるが、日本の横須賀に
司令部を置く第7艦隊の艦船をプラットフォームとしてトマホークが使われたことは
想像に難くない。日本政府にさえも一切相談なくこのような軍事行動が行われたこと
は、言うまでもなく、日米安全保障条約にさえ悖るものであるが、これも今回の軍事
行動の不当性を裏付けるものである。
 貴国の今回の「テロ」行動は、新たな報復テロを産む。多くの米軍基地を抱えるわ
が国は当然その標的とならざらるを得ない。すなわち貴国の軍事行動は、必然的に我
々日本の市民の命をも危うくさせることになるのである。

 貴殿は、今回の攻撃の対象がケニアとタンザニアでの米大使館爆破を行ったグルー
プの施設であると主張している。しかしながら、貴殿は一切その証拠を国際社会に示
すことを拒否し続けている。一方で、国際社会は今回の貴殿の行動が、自らの醜聞か
ら目を逸らさせ、国内での威信を恢復するためであると指摘している。全く個人的な
理由で、無辜の人々をも殺傷する軍事行動を公然と行う貴殿の奢りと危険性を、我々
は糾弾せざるをえない。

 今年の貴国の挫折したイラクに対する軍事行動や、今回の大規模な「テロ」行為に
見られるごとく、貴国は国際社会の矛盾を自らの圧倒的な軍事力を行使することによ
って解決しようとしてきた。そしてそれにわが国を協力させるために「ガイドライン
」を改定して、貴国の蛮行に自衛隊のみならず、日本の市民や自治体までもを巻き込
もうとしている。しかし「剣を取るものは剣によって亡ぶ」。この行為は、世界での
貴国に対する憎しみと暴力を拡大し、貴国自身の安全保障をも脅かしているのである
。今こそかつて貴国が日本に与えた日本国憲法の精神、「平和を愛する諸国民の公正
と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」という精神に立ち返って市民
の安全保障を根本的に考え直すべき時である。

 我々は、世界の平和を希求し暴力を否定する日本の市民として、貴殿が以下のこと
を早急に実行されることを要求する。

一、今回の軍事行動について、スーダンとアフガニスタンに謝罪すること。犠牲者に
適切な賠償を行うこと
一、現在次の攻撃に備えてアラビア海と紅海に待機している米艦船を退去させること
一、今回の攻撃に参加した米第7艦隊の艦船名と軍事行動の詳細を明らかにすること
一、今後事前協議なしに、第7艦隊の艦船や在日米軍が同種の軍事行動を行わないこ
とを確約すること
一、今回の軍事行動が、日本人の安全を脅かすことになっていることを謝罪し、適切
な処置、例えば在日米軍の縮小などに至急着手すること一、「新ガイドライン」を撤
回すること

1998年8月22日
脱軍備ネットワーク・キャッチピース

[全国運営委員]  
伊波洋一(沖縄県議会議員) 神田公司(くまもと市民センター) 今川正美(佐世
保軍事問題研究会) 三木のりこ(ピースリンク広島・呉・岩国) 湯浅一郎(ピー
スリンク広島・呉・岩国) 中北龍太郎(関西共同行動)吉田満智子(蓮塾:京都)
 青木雅彦(反戦ドタバタ会議:京都) 河辺昭敏(あいち反戦の会) 林秀樹(金
沢市民運動連絡センター) 新倉裕史(非核市民宣言運動ヨコスカ) 遠藤洋一(福
生市民連合) 梅林宏道(平和資料協同組合) 田巻一彦(キャッチピース編集部)
 皆川みずえ(上瀬谷基地はいらないウドの会) 山中悦子(キャッチピース編集部)

[連絡先]
横浜市港北区錦ヶ丘10-4-1BTEL/FAX:045-433-3483
 

        ++++++++++++++++++++++++++++++++
               Kazuhiko Tamaki 田巻一彦
                  tamaki@ab.mbn.or.jp
           1651-9 Takata-cho, Kohoku-ku
                Yokohama 223, JAPAN
             tel/fax 81-45-531-1341
        ++++++++++++++++++++++++++++++++
 


  • 1998年
  • 3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

    キーストーンメーリングリスト 目次